充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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429.2008年7月16日(水) 古代エジプト展を観る。
今日も福岡市内において文化鑑賞で時間を費やした。久しぶりに国立九州博物館へ行こうと思っていたところ、福岡市博物館で先月末から8月いっぱい「吉村作治の新発見!エジプト展」をやっていることに気づいた。昨日は美術館、今日は博物館でいずれも展示品は、私にとって興味のあるもので、東京でもあまり見られない。まさに千載一遇のチャンスである。早速西鉄バスで博物館へ駆けつける。昨日ほどではないが、かなりの見学者がいた。やはり昨日同様若い人たちの姿は少ない。
吉村先生の昨年秋のミイラ新発見については、メディアでも報道された。ダシュフールで発掘された親子のミイラ(展示は一体だけ)と、同じ場所から夫婦の棺おけが発掘され、棺おけのレプリカが展示されていた。ミイラを作る工程を模型で展示していたが、古代エジプト時代の医療技術のレベルの高さには驚いた。
ダシュフールは、屈折ピラミッドのあるサッカラの近くで、一度訪れたことがあるので、何となく雰囲気は分るが、それにしても最近になってこの周辺で後から後から古代の遺跡、遺品が発見されるのは、何か理由があるのだろうか。何でも割合最近になって、エジプトで発掘された遺跡類は、海外へ持ち出さないという取り決めができたそうで、特例を除きエジプトの古代遺品は現地で見学するより方法がない。今回も吉村教授が発掘したことから、エジプト考古学当局も格別の詮議により、福岡で開催、展示されることになったようだ。
しかし、何と言っても対象物が大きすぎるので、簡単に持ち運びできない。それが展示作品数が少なくなる理由であろう。前日の浮世絵に比べると資料の点数では遥かに劣勢だったが、それでもまあ満足すべきものだったと思う。トランシーバー・ガイドが吉村教授自身の声だったのが、お愛嬌である。
考古学は面白い。これに関わっている人が羨ましい。来世生まれ変わったら考古学者になろうと思っているので、とりわけエジプト古代王朝の遺跡には興味が尽きない。JAPAN NOW観光情報協会の観光立国セミナーに参加目的で福岡を訪れたが、セミナーは覗く機会がなく、むしろ自由に浮世絵とか、エジプトの遺跡を見学できて、ひょうたんから駒の思いである。
さて、安売り航空券制度も随分変わった。今回はJTBの航空券とホテルがセットされたお得なパックで出かけた。安い航空券だと、従来は往復とも同じ航空会社利用が常識だったが、初めて往路全日空、復路日航で手配されたものだった。これは完全に航空会社が戦略として打ち出した裏の手だ。こうなるともう正規運賃を支払って航空券を購入する利用者がいなくなるのではないか。加えて、全日空のチェックインと日航のそれのシステムが違い、福岡空港では係員に教えを受けながら「チケットレス・サービス」を受けるという、元エージェントとしては少々恥ずかしい体験をさせられた。
428.2008年7月15日(月) 「ボストン美術館の浮世絵」展がすごい。
福岡滞在2日目は何をしようかと考えるまでもなく、地下鉄内の中吊り広告を見ていたら、3日前から8月いっぱい福岡市美術館で「ボストン美術館浮世絵名品展」をやっている。ありがたい。これは僥倖ではないかと、ホテルから大豪公園近くの美術館へ駆けつける。日本の浮世絵が一番揃っているのは、世界でもこのボストン美術館を措いてほかにはないと思う。
昭和51年初めての文部省教員海外派遣団添乗員として、ボストンでいくつかの思い出があったが、フェンウェイパークのMJB・レッドソックスの試合観戦と並んで印象に残っているのが、この美術館見学だった。あまりに整然と、日本の美術品が丁寧に、そして上品に展示されている様子を目の当たりにして、一緒に見学した先生方もうなっていた。そして、「反って日本で保管するよりもきちんと管理されているのではないか」と仰っていたのが、言葉として頭に残っている。
美術館はそれなりの入場者がいたが、概して年配者が多く、ここにも年配者の美術・文化への評価と憧憬を感じ取った一方で、ほとんど大学生らしい姿が見えなかったのは、大学生が授業を受けている時間という単純な理由だけでもなさそうだ。アルバイトに忙しい現代学生の勉学意欲とインテリジェンスが少しずつ劣化しているのだ。気になる傾向である。
展示作品は、版画、肉筆画、版本、掛け軸等136点をボストン美術館所蔵品5万点、700品から借り受けたものである。これまで知るところでは、明治維新時に国内で日本文化否定論が沸き上がり、当時日本美術を評価していたモース、フェノロサ、ビゲローらが廉価で買い取ったと言われたが、実際には1876年アメリカ合衆国独立100年記念のボストン万博の際、日本が大量の美術品を展示して、そのままボストン美術館にお祝いの意味も込めて安く買い取ってもらったというのが真相のようである。
それにしても、トランスシーバー・ガイドでじっくり見学したが、2時間近く経ってしまった。すべての作品を4章に分けて展示している。第1章浮世絵初期の大家たち、第2章春信様式の時代、第3章錦絵の黄金時代、第4章幕末のビッグネームたち、に手際よく分けられ作品に判りやすい説明が加えられている。いずれも和紙に描かれたものだが、その保存状況の良いのには驚くばかりで、江戸文化の高い水準を今日にまで正確に伝えてくれている。著名な鈴木春信に始まり、喜多川歌麿、東洲斎写楽、菱川師宣、葛飾北斎、安藤広重らの名画が目白押しである。「石部金吉」というのは、真面目な堅物だとばかり思っていたが、写楽の版画によれば「非情な悪役」だったとは初めて知った。気障のようだが、久しぶりに文化の一端に触れたような気がした。
427.2008年7月14日(月) 祇園山笠・博多の一日
福岡でJAPAN NOW観光情報協会のイベント、「観光立国フォーラムin 福岡」に参加するため、今朝のフライトで福岡へやってきた。いろいろな方々のご協力で「ソラリア西鉄ホテル」の会場は200人近い参加者で一杯となった。運輸関係者や、九州支部長の長尾亜夫・西鉄会長らの動員令によって参加された方も多いのではないかと思う。
受付の手順、責任分担がはっきりしていなくて心配だったので、受付をお手伝いすることにしたが、その結果会場内で開かれたフォーラムは、残念ながらついぞ覗くことができなかった。その後の懇親パーティでは、松尾理事長以下首脳陣も笑顔で当地の有力者と交流されていたし、私自身も西鉄の方々と久しぶりにお会いできて、有効な時間を過ごせた。
宿泊は博多駅前の「チサンホテル博多」だが、午前中に立ち寄った折ラーメンの外食券をもらったので、フォーラムの後JN協会の杉さん、前さんと昭和通りのラーメン屋台を訪れ、「撫順」という店でとんこつラーメンとビールを腹に入れてホテルへ戻った。屋台は安くて旨い。瓶ビールが一本500円、とんこつラーメンも500円だったので、支払いの時に思わず聞き返したほどである。屋台以外のレストランでも、博多は一般的に安い。タクシーだって安い。初乗りが550円だから東京の710円に比べていかに安いか見当がつく。きょうは多少屋台の雰囲気を味わったし、博多はこれで納得。
1日から始まった博多祇園山笠は、今日が最終日というより明朝の明け方にかけて「追い山」というクライマックスを迎える。櫛田神社から山車が出てくる。神社周辺は明日の明け方は交通規制をやり、このクライマックス目当ての人々を対象に、JRもバス会社も臨時便を繰り出す。NHKニュースでもしきりに交通規制を伝えている。せっかくの機会だから見たいのは、やまやまだが、都を離れて夜通し山笠の屋台を待つスタミナと気力はない。今年中に次作品「停年オヤジの海外武者修行」を上梓予定だが、その武者修行スピリットが持たない。今晩は、このブログを書いたら早々と眠るつもりだ。
426.2008年7月13日(日) 不可解な北朝鮮兵士の韓国人射殺
一昨日北朝鮮の金剛山観光団に参加した韓国人女性が、北朝鮮兵士に射殺された事件はショッキングなニュースの割りに静かな経過を辿っていたが、やはり南北間の大きな問題になってきたようだ。北朝鮮の一方的な言い分では、軍事警戒区域に入った女性に一度警告射撃をしたが、逃亡したため発砲した。ところが、韓国メディアでは、女性がホテルを出て銃撃されるまで30分で現場の警戒区域まで、4.8㎞も移動することは不可能だと主張している。韓国政府は、事件の真相解明のために調査団の訪朝受け入れを北朝鮮に打診したが、北は拒否した。そのうえ、「責任はすべて韓国側にある」との談話を発表した。これで韓国は、これまで北にとって大きな収入源となっていた金剛山観光団を当面中止することを決定した。これに対して、北は「耐え難い冒涜行為」として観光客を受け入れない方針を示した。原因の究明をしようとの韓国側の意向を、最初から拒否して一方的に相手を中傷、非難し、あまつさえ原因は相手にありとするやり口はこれまで、北の専売特許だったが、いつまで子どもじみたことを言っているのだろうか。これでは原因究明はもとより、せっかく両国間の信頼で構築した、両首脳(金大中、金正日)の友情によって始まった金剛山観光がストップされたままになってしまう。
これではとても日本人拉致事件の解決なんて当てにはできそうもない。
このニュースに関連して、今日のテレビで現場にいた韓国人男性は、北の兵士が撃っただけでなく、その後に射殺した女性を足蹴にしていた様子を目撃したと話していた。
不明瞭な事件の真相はまったく不明だが、これまでの北の対応から考えると、北は自分たちの責任は認めないだろう。
これで朝鮮半島に新しい難問が被さった。これからどういう道筋を辿っていくのか、注目してみたい。
425.2008年7月12日(土) 世界遺産見学140箇所
昨日CRPの数値が上がってがっくりきていたところへ、夕食時に上の歯がぽろっとこけてしまった。さらにがっくりである。あまり体裁の良い話ではないが、上の入れ歯を支えている糸切り歯で、先日磁石まで入れていただいた。これが抜け落ちると上の入れ歯全体に影響が出てくる。これでは当分固いものは食べられない。実際ゆっくり噛んで食べる状態で、つくづく年はとりたくないと思う。歯科は今日、明日の2日間は休診で、そのうえ14日(月)から3日間福岡へ出かける。5日間歯科へ行けない。福岡行をこの期に及んでキャンセルするわけにもいかず、せっかく祇園山笠の終盤に食の福岡で思い切り食を味わおうと考えていたが、残念だがそれはできそうもない。このまま17日まで恐る恐る食事を摂ることになるか。まったく冴えない話である。
さて、昨日の朝日に「広がる世界遺産、岐路」という記事が載っていたが、今年27件が新規登録され、ついに今年で世界遺産登録総数は878件に達した。この勢いだと遠からず千台の大台に辿り着く。日本では、平泉・中尊寺が日本の推薦した世界遺産候補で初めて落選して、関係者に相当のショックを与えているようだが、宗教文化としての浄土思想の普遍的価値を外国の遺産専門家に証明して納得させ、認めさせるのは至難の技だと思う。
その中で、スイスのレーテッシェ鉄道(ベルニナ鉄道)は「20世紀建築」と「文化的景観」いうユネスコの新しい方針に沿っているとして世界遺産として登録された。私がこれまで訪れた世界遺産は、一応139箇所であるが、労せずして140箇所ということになった。私には随分思い込みのある鉄道だ。今から30年ほど前に箱根登山鉄道とレーテッシェ鉄道が姉妹鉄道契約を締結した折、レ鉄道本社からハッツ専務が来られて、契約セレモニー後の観光ガイドで箱根一帯を案内したことがある。その1ヶ月後に、今度は添乗員として使節団とともにベルニナ線に乗ってサンモリッツを訪れ、温かく歓迎された懐かしい思い出がある。その後、ベルニナ線の素晴らしい沿線風景についてもエッセイを書き、とにかく多くの思い出がある。「棚からボタ餅」ではないが、これで世界遺産訪問も140箇所になったことは、個人的にはメデタシ、メデタシ。