充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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539.2008年11月3日(月) 懐かしい幼年時の思い出
昭和13年の今日、この世に生を享けてからちょうど70年になる。正真正銘の「古希の人」となった。当時は「文化の日」ではなく「明治節」と呼ばれた旗日で、名前のいわれもこの明治節に由来する。
些か感慨に耽っていた今朝、思いがけず千葉県勝山小学校時代の同級生、笹生嵩夫くんから電話をもらった。言葉を交わしたのは、1983年5月にステンレス・ミッションの添乗員としてロンドンを訪れたときに、当時住友商事㈱ロンドン支店駐在員だった笹生くんと、市内の日本食レストラン「サントリー」で慌しく会って以来のことである。実に四半世紀ぶりに懐かしい肉声を聞くことと相成った。
終戦直後の勝山はまだ貧しく、ほとんどの家庭が漁業、農業に従事しており、笹生くんの話では、高校へ進学したのは同級生の20%程度だったのではないかと言っていた。萩原建二、平野二郎、坂井脩、平島義雄、井高義久、平田八重子、三浦三千代、川崎順子等々の懐かしい名前も出てきた。勝山時代の友人はもう彼をおいて他にはいない。父は会社勤めで、彼の実家は呉服商店を営んでいたが、割合両家の家庭環境が似ていたこともあり、小学校5年生時に勝山を離れて以来会う機会はほとんどなかったにも関わらず、お互いの学校、仕事ルートを通じて辛うじて今日まで切れることなくつながっている。
昨日一橋大学の昭和37年卒業生同期会があることを高校同級生で同じ年度の卒業生である大塚武夫くんから聞き、可能なら笹生くんへの連絡をお願いしていた。それが古希の誕生日に正夢となった。お互いに古希の身であり、これから知己の数は減る一方である。せめて一期一会で戦後のどさくさ時代に交流した縁をこのまま友情として絶やすことなく、いつまでも続けていければ有難い。早速韓国から帰ったら会おうということになった。
今日渦中の前航空幕僚長・田母神俊雄氏が定年退職した。随分回りくどい手段を弄したなあという感じがする。彼は今年60歳で、普通なら定年だが自衛隊の規則では定年年齢に達しているが、幕僚長は特例として62歳まで勤めることができるらしい。それが、今回の騒動による更迭によって幕僚長の職を解かれたことから、特例からはずれ他の空将と同様に定年ということになった。今日の会見でも国家のため、国民のために自分の信念を貫いて論文を書いたと反省する様子は微塵も見られない。自分の歪んだ考えが国家に贖うことになったことにはまったく触れず仕舞いである。この様子では民間人になってこれから思い切って自分の考えをおしゃべりするのだろう。好い加減な奴だ。
実は、この結論にいたるまでに内部で相当の議論があったらしい。結局オーソドックスな結論に落ち着いたが、いつも役所というのは自分たちの過ちを追及されないような策を講じたり、内輪の人間が傷つかないように妙にプライドを守ってやったり、断固とした処置を採らない。それが、奇妙な内部の庇いあいとか、隠蔽を育む体質となっている。一件落着したことでもうこれ以上不祥事を出さないよう防衛省には責任感、コンプライアンス、人事管理等に気を配ってもらいたいものである。
538.2008年11月2日(日) はみ出し航空幕僚長と日本の軟弱外交
昨日のブログ「自衛隊航空幕僚長の勇み足」を読んだ高校の同級生・呉忠士くんから感動的なメールをもらった。彼も田母神幕僚長の論文に当然批判的であるが、戦争遺族だったということは初めて知った。彼のご養父はかつて古代ギリシャ文学の碩学だった故呉茂一東大教授であるが、実の父上は戦時中撫順で病院勤務され、その後徴兵されて沖縄で戦死されたという。遺族としては当然であるかも知れないが、田母神氏の極右の論理が呉くんを始め多くの人々から理解されたり、共感を得られるわけがない。
今朝の朝日の「天声人語」でも「社説」でも、田母神論文はぼろくそだった。前々から奇矯な言動は目立っていたらしい。しかし、それが憲法に触れる発言であっても不問に付され制服組のトップにまで上り詰めた。これでは文民統制なんかまったく関係ない。制服組の人事については、政治家や制服組の事務官がまったく口出しできないという。しかし、シビリアン・コントロールの視点で言えば、これは実におかしい。社説では、この仕組みを抜本的に改めない限り、組織の健全さは保てないことを示していると書いている。その通りだと思う。
NHKスペシャル「日本をアメリカに売り込め」を見て感じたことがあった。この番組は、ワシントンの日本大使館がアメリカの知日派の政治家や有力シンクタンク研究員に対して日米同盟の緊密化を図り、基盤を固めたいとの意向のもとに作られたドキュメント報道である。この背景には、明らかに中国の強力な存在感がある。アメリカが日本より、中国を重視し出していることは紛れもない。
しかし、アメリカのひとりよがりの対日姿勢の背景にはアメリカの狡い利己主義、日本のアメリカ従属観、そして日本の押しの弱さがあると思う。日本にはアメリカにはっきり物を言えない軟弱さがある。今日のドキュメンタリーを見ていても、お互いに強固な同盟関係にあるので、まあうまくやりましょうというのが結論であるが、その直前になって安全保障に積極的になって欲しいとアメリカが釘を差す有様だ。つまり、イラク戦争にも、アフガニスタン対テロ作戦にももっと協力しろというのがアメリカの本心である。日本が国際協力にもっと力を入れないとアメリカはもちろんヨーロッパ諸国の信頼を失い、アジアでも日本の求心力は衰えると半ば脅迫している。どうして日本はアメリカの言いなりになってこういう軟弱外交のスタンスをとり続けているのか。日本が自分の主義主張を押し通す場面はいくらでもある。実際イラク戦争やアフガニスタン駐留はアメリカの論理でアメリカが引き起こした戦争ではないか。自国の戦死者が増えたからと言って、その代役を日本も少し負担しろというのは少し虫が良すぎるし、身勝手すぎるのではないか。これらの点について日本は歯に衣着せずに物を言うしたたかさを身に着けて欲しいものである。それが外交官の職務ではないだろうか。
537.2008年11月1日(土) 航空自衛隊幕僚長の勇み足
案の定昨日更迭された田母神・航空幕僚長の論文事件が問題になってきた。今のところ中国政府は冷静を装っているが、韓国政府は厳しく非難している。それはそうだろう。個人的見解の発露にしても、立場を考えたら政府見解に反し、今までの経緯から周囲に相当な波紋を呼ぶであろうことは充分に予想できたにも拘らず、田母神幕僚長の取った行動は、とても大人の対応とは思えない。これまで幾度か日本の要人の発言が、戦禍をもたらしたアジアの人々の気持ちを逆撫でにしてきた。その都度反省し謝罪し、ことを収めてきた経緯がある。それに基本的に誰が何と言おうと日本軍が相手の国へ土足で乗り込み、相手国へ迷惑をかけたことは紛れもない事実であり、その事実を認めないわけにはいかない。それが、植民地支配と侵略で、「アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」という1995年の村山首相談話となった。これがほぼ日本政府の公式見解といっていいものである。田母神氏は「わが国が侵略国家だったというのは濡れ衣」と書いている。更に日中戦争について「中国政府から『日本の侵略』を執拗に追及されるが、わが国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者」とまで主張している。日本の安全保障政策についても「集団的自衛権も行使できない。武器使用も制約が多く、攻撃的兵器の保有も禁止されている。(東京裁判)のマインドコントロールから解放されない限りわが国を自らの力で守る体制が完成しない」と独自の論理で国の防衛政策の転換まで求めている。
日中戦争をはじめとする、大東亜戦争に関する見解については事実誤認もあるらしく、著書を引用された現代史家の秦郁彦氏は盧溝橋事件の最初の発砲について、表現が誤解され不愉快だと憤慨している。田母神氏は日本のおかげでアジア諸国は植民地の立場から独立を勝ち取ったプラス面もあるとも書いているようだが、将校、士官、一兵卒を含め多くの元軍人と知り合い、話をした経験では元軍人の人たちは、結果的にそう受け取られる側面はあるが、そんなことは絶対ないし、また口に出していうべきことではないと毅然として言っていた。アジアの国々で日本軍が戦禍をもたらしたことは間違いない。残念だが、われわれはその負の遺産を心に刻み、せめて戦争に加担することだけは止めようと誓ったのではなかったか。それを戦争の「セ」の字も知らない極右の防衛省制服組が、個人的な考えとは言え、立場を考えずにむしろその地位を利用して外部に発表するなど、その強気の言動は言語道断である。他にも同じように投書した自衛官がいたようだが、防衛省内にはこのように好戦的で、右翼的な言動に走る空気を抑制する動きがまったくなかったのか疑問に思う。そうだとしたら、一度省内で思い切って喧々諤々の議論、ディベートを行い、それを国民に公開して防衛省の進むべき道に指針を与えることも考えてみてはどうか。
536.2008年10月31日(金) 日米プロ野球も最後の決戦場
明日からプロ野球日本シリーズがセ・リーグの覇者・読売ジャイアンツと、パ・リークの覇者・埼玉西武ライオンズの間で行われる。両チームともそれぞれリーグのペナントレースを制覇し、クライマックス・シリーズを勝ち上って、リーグの代表になったことにほっとした。去年のようにセ・リーグ3位の中日ドラゴンズがクライマックス・シリーズを勝ちあがり、日本シリーズにも勝ってプロ野球界の覇者となったことに釈然としない感じを持ち、ペナントレースのあり方に不審を抱き、疑問を感じたからである。今年はどちらが勝っても、リーグの優勝チーム同士の戦いであり、日本一決定戦である日本シリーズの勝者として、名実ともに日本プロ野球界の覇者であるといって問題ない。
一方、アメリカのワールド・シリーズでは、ナショナル・リーグのチャンピォン、フィラデルフィア・フィリーズがアメリカン・リーグの覇者タンパ・ベイ・レイズを4勝1敗で破り、ワールドチャンピォンとなった。フィリーズについては、小さなことではあるが縁を感じることがある。フィラデルフィアがワールドシリーズで優勝したのは28年ぶりだそうだが、私がフィラデルフィアでフィリーズの試合を観たのは、ちょうどその頃だった。地元球場のレフト外野席で観戦したが、当時シンシナチ・レッズからやってきた3,000本安打のピート・ローズが人気絶頂で、打席に立ったり、ヘッドスライディングするたびに「ピ~!ピ~!」とファンが熱狂的に騒いでいたのが強く印象に残っている。そのピート・ローズもその後麻薬使用で心身ともにぼろぼろになり、石持て追われるが如く野球界を去り、英雄転じて犯罪人となったことが衝撃的であり、ひとつのドラマだった。
もうひとつは、フィリーズを優勝に導いたチャーリー・マニエル監督である。日本ではホームラン打者として活躍したが、話題の多い選手でチームワークより、個人行動に走る選手との認識があった。そのマニエル監督が日本の練習方法、選手とのコミュニケーションの取り方、野球への取り組み方を日本で学んだことが今回の優勝につながったと言っている。野球といえば当然アメリカが手本と考えられがちだが、どんな形であれ、基本的なことややるべきことはやはり評価されるべきだということを教えてくれているような気がする。
そのマニエル監督と横浜球場の試合後に、桜木町駅前でばったり会い、長男と一緒に写真に納まってもらった思い出がある。取るに足りないことだが、長男にとっても私にとっても不思議で愉快な思い出である。
今日は後々まで話題を呼びそうなことが2つもあった。ひとつは、日銀が金利を0.2%下げたことであり、実に7年半ぶりのことである。これで景気が何とか立ち直ればよいが・・・。
もうひとつは、田母神俊雄・航空自衛隊幕僚長が、政府の見解に反する論文を民間企業の懸賞論文に応募して公に発表し、今日付で更迭されたことである。航空自衛隊の制服組トップが卑しくも、先の大戦の責任は日本にはなく、濡れ衣であると喝破した。またも、今更との感がある。確信犯であり、開き直って持論を述べたようだが、こういう人物を今まで放って置いて最高位にまで昇進させる組織もおかしい。これから国内外各方面で非難の炎が上がるだろう。
535.2008年10月30日(木) 麻生首相の景気対策とは?
連日値動きの激しい株価がこのところ上昇トレンドを描いてきた。2日前には一時的に日経平均6,000円台にまで落ちたが、今日は21日以来の9,000円台に戻した。終値は日経平均9,029円である。円高も大分解消され輸出関連企業にとって、安心はできないが、この傾向が維持されるならほっとするところだろう。
今日麻生首相が新総合経済対策を発表した。タイミングがよいのか悪いのか分らないが、今年度の見通しとして税収が5兆円も減収といわれている。その中でこの追加経済対策にほぼ5兆円規模を追加する。
消費刺激策として、定額減税と言って実際には現金を満遍なくばら撒くのだ。しかし、日本は小泉政権以来赤字国債を減らすことに努めてきたのではなかったのか。いま赤字国債発行額が累計でいくらになっていると思っているのか。550兆円もある。これを毎年少しずつでも返していかなければならない。今年度の一般会計は当初見積もりでは税収が53.5兆円のはずだった。それが5兆円もの減収が見込まれている。そこへ新たに5兆円をばら撒くという。一般会計から出すのではなく、特別会計、つまり言うところの埋蔵金から支出するという。それにしても懐が2つあるだけであって元は同じサイフである。首相は話した言葉の端から、3年後には消費税を上げるという。いわゆるマッチポンプではないだろうか。
この国の総理大臣には、全体的なバランス感覚に疎いところがある。どれだけ有効で、国民が喜ぶ対策を実行しようとしているのか。話題になっている2件を見てみよう。
ひとつは、給付金を全世帯に支給する定額減税といわれるものである。その金額も1人当たり15,000円だそうだ。2点目は高速道路料金の大幅値下げである。
前者は、まだ現金支給か、クーポン配布か決めかねている。いずれにしろこれだけで2兆円を注ぎ込む。9年前に同じようにクーポン券を配布したが、9千億円のうち2千億円しか経済効果はなかったという。今回のアイディアも前回同様公明党の入れ知恵だろう。個人的には、確かにひとり15,000円のボーナスは嬉しいだろう。しかし、国の財政が苦しい中で個人的に恩恵を受けたところで、いずれ遅かれ早かれ新たな税金を背負わされるのは目に見えている。どうして、こんな目くらましのようなことを政府は国民に負託させるのか。
後者については、誰がこんな姑息で不公平な値下げを考え出したのか首を傾げたくなる。値下げはETC装置の乗用車だけに限定し、首都圏を除くという。しかも利用料金はポッキリ1,000円という破格である。これには運送業界もトラックの運転手も怒り心頭である。差別ではないかと怒っている。その通りである。乗用車より商業車を優遇した方が、むしろ景気対策には有効ではないだろうか。
その上で、麻生首相は3年後には消費税を上げさせてくれとためらいもなく述べた。それでいて、解散と総選挙は当分行わないという。麻生首相は今日本を一体どうしようと考えているのか。だから、マンガばかり読んでいる奴はダメだ。