充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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573.2008年12月7日(日) 「椿姫」鑑賞とセルビア語版「古事記」
半年に1回行われる浅草上野フィルハーモニー管弦楽団第45回定期演奏会の日で、妻とともに浅草公会堂へ出かけた。勿論狙いはゼミの1年後輩の赤松晋さんのチェロ演奏である。いつも比較的馴染みのない交響曲が演奏される傾向にあるが、今日の演目は名の通ったメンデルスゾーン交響曲第4番イ長調作品90「イタリア」と、ヴェルディの歌劇「椿姫」ハイライトで、全般的に今までで一番良かった。特に「椿姫」の演出が良かった。浪曲師の玉川奈々福さんが語りを入れる珍しい趣向で、ヴィオレッタ、アルフレード、そしてジェルモン役歌い手の声量一杯の歌声が耳に心地よく、飯田ゼミの仲間はみな感銘を受けていたようだった。終ってから浅草寺へお参りして、いつも通り夫婦連れで「神谷バー」で会食となり久しぶりの交流をエンジョイした。
今朝成田空港にいる山崎洋さんから電話を受けた。これからベオグラードへ帰るという。昨日彼からベオグラード大学院生3名と一緒に翻訳したセルビア語版「KODIKI」を郵便で受け取ったところである。382頁からなる貴重な日本古典文学資料である。先日富士霊園へ行く道すがら「古事記」翻訳に至る苦労話をいろいろ聞いた。ハードカバーの立派な装丁を見て、これだけの書物をどこからの援助もなくパイオニア的に仕上げるのは、汗の結晶以外には考えられない。この翻訳書の出版については、当初外務省を通じて現地大使館から助成金が支出される筈だったが、釈然としない理由で助成金は出なくなったという。古事記クラスでもセルビアあたりではその価値を中々理解してくれる人が少ない。しかし、せっかくここまで完成にこぎつけた翻訳作業を中途半端に無にするのは忍びないと、自腹を切って出版にこぎつけたと言っていた。表紙は伝説により天照大神の絵を伊勢神宮で保存されている屏風絵からカメラに収めたという。ところが、この天照大神伝説は古事記ではなく日本書紀だということから、屏風絵の絵から金鵄を外し、それは裏表紙で復活させることにしたと苦心のアイディアを語ってくれた。
しかし、われわれも読んでいない古事記について、セルビア人の日本古典理解のために翻訳書を出されるとは、その努力に敬服するばかりである。山崎さんの健闘を祈るや切である。
572.2008年12月6日(土) 「知の巨人」加藤周一氏逝く。
2人の大きな人の死が悲しい。今朝作曲家の遠藤実さんが亡くなられた。数々の演歌を作曲して文化功労者にも選ばれた方である。口ひげがお愛嬌で優しく話す独特の語り口も人柄を表していた。「高校三年生」「くちなしの花」「北国の春」等々のヒット曲を後から後へ生み出した。家が貧しく高等小学校しか出ていないで、作曲はまったくの独学で自分で流しをやっていた経験と自分の感性だけで歌作りをやったというから凄い。どんな世界であろうとこういう苦労人がいるものだが、我慢を成長のバネにする点は尊敬してしまう。享年76歳だった。
さて、いろんな意味で私自身大きな影響を受けた評論家のひとり、加藤周一氏が昨日亡くなった。学生時代に月刊誌「世界」を通してその気骨のある文体に触れて以来、そのリベラルで焦点が明確に定まった、卓越した論文を書かれる氏の姿をまぶしく見守っていた。確かベルリン自由大学教授をなさっていたころは、まだ東西冷戦の時代だったが、それだけに対立の接点に足場を置き、鋭い評論を発表したことに、私自身随分教えられたものである。私も参列した小田実氏の葬儀に加藤氏も参列され、小田さんは組織作りの名人であるというような弔辞を述べていたように記憶している。つい最近まで朝日新聞に毎月「夕陽妄語」というコラムを書いておられたので、お元気だと思っていたが今春「がん」が見つかって爾来療養されていたようだ。
今朝の朝日に「日本の文化の特色として取り出されたのは、『今=いま』を重視する部分主義だった。それは決して悪いことばかりではない。柔軟な現実主義に通じ、明治の近代化や戦後の経済復興を生んだ。しかし、それは内向きな思想につながり世界全体を見渡すことが苦手で、例えば、無謀な戦争の推進力となった」と加藤氏の考えを的確に解説している。文章はやや難解ではあったが、全体に一本筋が通っており氏の文章を読み通すことがノルマを果たしたような気にさせてくれたものだ。
加藤氏の思想には、根底に「自由」があった。それが氏に進歩的知識人の憧憬するマルクス主義と距離を置かせる、氏独自のリベラルな立場へのこだわりとなった。「知の巨人」と呼ばれるに値する実績を残された。不遜にも「知の狩人・知の旅人」を自称する私自身はとても加藤氏の足元にも及ばないが、せめてその考え方を積極的に取り入れ、一歩でも近づきたいと考えている。いずれ名著「羊の歌」を再び読み返してみたいと思う。享年89歳だった。心よりご冥福をお祈りしたい。 合掌
571.2008年12月5日(金) 拙著販売促進に歩く。
このところ不況ニュースのオンパレードである。昨日は派遣社員の首切りで、自動車会社が槍玉に挙げられていた。自動車、電機、工作機械等の製造業を中心に非正社員の大規模な削減が相次いでいる。日ごとに増えて来年3月までに非解雇者は約3万人になるという。益々雇用問題が深刻さを加えている。麻生首相が経団連の御手洗会長を官邸へ呼んで、非正規雇用の維持を求めて間もなく、御手洗会長の会社キャノンの子会社である、大分キャノンが同社で働く請負会社の従業員を年内に1,100人も削減する見通しとなった。
派手なのは野村HDがロンドン支店従業員を約1,000人解雇する。その中にはリーマン・ブラザース欧州支店社員だった者もいるから驚く。今日夕方入ったニュースでは、自動車産業の不振から、ついにホンダが来年以降F1レースから撤退することを社長が公表したことである。それにしてもこのF1を維持するのは、大変だったらしい。もちろんプラス面も大きいが、維持経費が年間500億円から600億円もかかると聞いては、ホンダ経営陣の苦渋の決断が分るような気がする。
昨日小田急電鉄の鈴木正俊常勤監査役を訪ねて、小田急OXストアの店舗内書店「ODAKYU BOOKMATES」で拙著を販売してもらえるようお願いした。今朝鈴木さんから電話がありコンタクトすべき担当者の名前が分ったので、直接連絡をとるようアドバイスいただいた。早速10月に完成したばかりのOXストアの本社(小田急商事)へ伺い、担当の筋野さんに前著の焼き直し版と新刊の説明をして、同社7書店で2つの作品を販売してもらえるようお願いした。筋野さんは好意的に聞いて下さり、直ぐにでもトーハンを通じて仕入れして、全店舗で平積み販売しましようとまで言っていただいた。実にありがたい。こんな時、古巣の会社が大きな商業施設展開をしているのは心強い。先日も小田急百貨店内の三省堂書店で販売していただけるよう山田尚相談役にお願いしたが、うまく行けばいいなあと願っている。やはり著者がその気になって一所懸命売らないとなかなか販売数は伸びないと思っている。
570.2008年12月4日(木) ツアー企画者の気持ち
友人と出雲方面のツアーに参加した妻を早朝羽田空港まで車で送った。このツアーのパンフレットを改めて見てみると、僭越だが、ちょっと手抜きではないかと思えるくらい情報伝達方法が稚拙である。あまり顧客の求める形になっていない。
実は、ケースは違うが最も大切な連絡事項としてではなく、付属的な情報として伝えていたということを私自身もやったことがある。完璧ということはないというのは言い訳であって、事前の旅行情報としてはやはり完璧であるべきである。ましてやソフト面ではなく、ハード面の情報の場合ではことさらそうである。過去の例の場合は、後に自分でこうすれば良かったという反省が残り、顧客に大きな迷惑をかけることはなかったが、後々まで気になって仕方がなかった。
今回妻が手にした2枚の「説明書」では、2枚とも表面はまったく同じ内容で、1枚の裏面はスケジュール表、そしてもう1枚の裏面には宿泊旅館が書かれている。どうしてこういうムダな書類を作るのか。それでいて留守宅用のスケジュール表と宿泊旅館リストがない。当方でコピーをせよということなのだろうか。もしそうだとするならせービス業としては失格である。2枚の説明書を作成するくらいなら、同じ内容は要約して1枚にまとめて参加者用と留守宅用にすべきではないかと思う。参加者は非効率な書類に不信感を抱き、必要な書類を誰が、どういう手順で作り、誰が承認して参加者へ送り届けるのか疑問に感じると思う。特に、留守宅では参加者と同じスケジュール表が欲しいものだ。どうして留守宅用のコピーが送られてこないのか。また、このツアーのスケジュールでは松江市内で中途半端な自由時間をとっているが、それでいて肝心な松江城の観光が入っていない(経費的な問題ではないと思う)。主催会社はどういう意図でこのツアーを企画したのか、少々理解に苦しむ。
長い間旅行会社でツアーを企画していた立場、また顧客にツアーを販売していた立場からすると、やはり気になるツアーである。まあトラブルになることはあるまいが、自分ならツアー内容をもっとアップして、もっと分りやすい説明書を作成することができるとつい思ってしまう。
まあ昔の思い込みはこのくらいにしておこう。それにしても明日の松江地方は雪が降るらしい。
569.2008年12月3日(水) 米自動車産業の不振に資金供給か?
日本車もそうだが、本家アメリカの自動車産業も不景気の真っ只中にある。むしろアメリカの方が悪いくらいである。日米自動車会社の売り上げは前年に比較してほぼ30%強の売り上げダウンである。トップ企業、GMに至っては2ヶ月連続で対前年40%以上の売り上げ減少である。ついにアメリカのビッグ3は政府に金融支援を要請することになった。GMの1兆7千億円を含めてビッグ3だけで、その総額が何と3兆2千億円というから凄い。自由経済市場を建前にしているアメリカ経済界は、政府による民間会社支援に対しては批判的であり、かなり壁が厚い。すでに先月第1回の公聴会が開かれたが、3社の経営トップに対しては議員から厳しい質問がなされた。支援要請の前に、自社の具体的再建策を明示し、コスト削減を明らかにせよとの厳しい要求があった。そのコスト削減もトップが公聴会出席のためにワシントンへ自家用機でやってきたことを取り上げ、贅沢な自家用機を処分するかどうかまで突っ込んで質問する有様である。経営トップの高待遇も非難される大きな要因である。日本とは桁違いの高給取りばかりで中には年収100億円というのもいるというから、これでは国民の税金で賄われる支援資金を素直に、企業に提供するというわけにはいかないだろう。
定期購読している「選択」12月号に「『民主党内閣』を予想してみると」という3頁からなる気を持たせる記事が掲載されている。具体的な閣僚名簿まで書かれている。特ダネというか、3人の写真入りの抜擢人事が特別目に付いた。誰あろう、寺島実郎、笹森清、榊原英資の3氏が名を連ねていたからである。次の選挙では、自民党が敗北することを想定したうえで、現実的な民主党閣僚名簿を挙げているのだ。それは、これまでの「シャドウ・キャビネット」とか、「影の内閣」という話題つくり内閣とは異なり、そこからは誰も選ばれていないことでも現実味を帯びている。
実際どこまで現実的なのか分らないが、確かに興味をそそる。ちなみに寺島氏は「経済財政担当兼金融担当相」であり、前連合会長の笹森氏は「国土交通相」、榊原氏は「財務相」である。笹森氏が適任であるかどうか分らないが、寺島氏と榊原氏は適任かも知れない。ただ、最近寺島氏の空気に接する機会が多いことから考えると寺島氏は、多摩大学の学長含みという期待を背負わされておられるので、果たして政治家を引き受けるだろうか。しかもかつて北海道知事選立候補への自民党からの要請を断った経緯もある。
それはともかく、他の大臣候補を見渡しても中々魅力的で、実行力のありそうな人を選出している。小沢一郎の総理大臣は当然として、官房長官に岡田克也、外務大臣に自民党を離脱する?加藤紘一、厚生労働大臣に長妻昭、経済産業大臣に国民新党の亀井静香、環境大臣兼少子化担当相に社民党の福島瑞穂、行革担当大臣は菅直人、地方分権担当相は新党日本の田中康夫という顔ぶれである。世間話としても面白い。
でもこの内閣なら少なくとも現在の内閣より重量感もあり、期待も持てる。