充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
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863.2009年9月23日(水) NHKドラマ「白洲次郎」にまつわるエピソード
一昨日から今日まで3夜連続でNHK番組「白洲次郎―戦争を背負った男」が放映された。今年2月末に2回放映されたが、3回目は準主役の吉田茂役の俳優が健康を害して撮影出来ず、今回その最終回分を加えて連続3回分を一気に見せてくれた。合計4時間半にのぼるテレビドラマを観たのはほとんど記憶にない。評価としては難しいが、結構楽しめた。今日の最終回で白洲がケンブリッジ大学でケインズ教授に学んだとは初めて知った。あのアカデミックなケンブリッジの街とキャンパスの雰囲気は、中々落ち着いていていい。1995年春ロンドンに駐在中だったアルペンクラブの大林玄一さんご夫妻に、妻ともども車で案内してもらったことを懐かしく思い出した。
2月は関心がありながら、部分的に観た程度だったので、話の筋が通らなかった点もあり、今度は3回分をしっかり観るつもりで待ち構えていた。
主役の白洲次郎が最近になって脚光を浴びているが、それは白洲のようなイギリス帰りで英語を解し、自分で確たるプリンシプルを持っている人物が今世間から渇望されている証拠であるのかも知れない。終戦後マッカーザーに堂々と抗議をした潔い行動と、戦後日本経済復興のための礎を作るために通産省の再建に取り組み、吉田茂の懐刀としてサンフランシスコ平和条約調印のために随行員として同行し、吉田の手となり、足となって活躍しナビゲーターぶりを発揮した姿を描いたものである。
実は、今取りかかっている「知の現場」出版プロジェクトでは、22人の著名な言論人を取材しているが、3月末にこの番組の原作者のひとり、北康利氏をインタビューした。その折り北氏は、評伝作家として事実関係に誤りが発見された場合、どう対処されるかとの質問に対して、至極率直に事実が判明すれば、次の機会に訂正すると仰った。その一例が、昨日放映されたシーンの中にあった。白洲がGHQに乗り込んだ場面について、2月のテレビ放送後、マッカーサー財団からクレームがついたという。財団によれば、白洲がGHQを訪れた記録はまったく残っていないと言われたそうである。テレビではあれだけ何度も白洲がGHQを訪れる場面を映し出している。そんな馬鹿な話がとは思うが、実際に訪問記録が残っていないのでは、その訪問記録を証明しようがない。そこで、北氏はその当時マッカーサー総司令官が駐日アメリカ大使館に起居していたことを調べ上げ、白洲のアメリカ大使館訪問記録をチェックして、その訪問の事実が判明した。結局、それまでGHQだとばかり思っていた白洲のマッカーサーとの面会は、実はアメリカ大使館内であったことが分かったのである。
こういう事実関係についてメールとハガキで友人に知らせたところ、結構意外な反応もあった。しっかり観てみると言う声が多かったが、昨夜放送されたテレビでは、舞台は相変わらずGHQだった。しかし、これは膨大な制作費を注ぎ込んだので、改めてアメリカ大使館を舞台にしたシーンを撮影するわけには行かなかったのだろう。その他にも、ゼミの堀勇弘氏から、主役・白洲次郎役を演じた俳優・伊勢谷友介が子息の小・中学時代の同級生だという知らせをいただいた。中々の熱演だったと思う。
もうひとつ最終回の場面で、白洲チームとGHQスタッフチームとの憲法解釈について激論を交わす場面で、旧憲法の「天皇を輔弼する」の「輔弼」の語義について「advice」か、或いは「agreement」か、の議論が面白かった。改めて辞書を引いてみると「輔弼」には、「advice」「assistance」「counsel」と記されていた。
北氏との取材記は私自身が書き終え、校正も終えて年内に共著として上梓されることになっている。メールでその点も知らせたところ、多くの友人が発行され次第買って読んでみたいと言ってくれている。その他にも、私自身は作家の小中陽太郎氏、同じく野村正樹氏、経済アナリストの武者陵司氏を取材した。どんな書物に出来上がるか、大きな楽しみである。
さて、プロ野球セ・リーグで巨人軍が優勝を決めた。3連覇で33回目の優勝である。巨人軍オーナーを務めているゼミの同輩・滝鼻卓雄くんも今夜はいい気分で酔っ払っているだろう。
子どものころから大の巨人ファンだったが、寄る年波か、このところ昔ほど野球に興味を持てなくなった。テレビでもほとんど観戦しなくなった。それでも巨人軍の試合結果は少々気にはなる。マジック「1」となったので、優勝決定シーンを観てみようと6回表からずっと観ていて、優勝決定の瞬間を見られ、取り敢えず良かった。これから、クライマックス・シリーズ(CS)、そして日本シリーズへと続くのだが、数日来少々話題になっているのが、両リーグともCSへの出場権を賭けた3位争いでセ・リーグでは目下阪神、広島、ヤクルトの3チームが争っている。問題は、セ・リーグの3位を争っているチームの勝率が5割を割りそうなことで、仮にそうなってそのチームがCSで勝ち上がり、日本シリーズでも勝ってしまうとセ・リーグでは巨人が優勝だが、日本一の座にペナントレーズで半分も勝てなかったチームが座るという奇妙なことになる。何だか不条理な話でもある。こうなるとペナントレースの意味とか、価値がなくなるのではないかと思う。やはりこれはおかしい。CSへの出場権は勝率5割を上回るという前提条件でもつけないと、しらけた空気が流れるのではないか。こんな逆転現象ぐらいプロ野球関係者は予測できそうなものだが、こういう些細なことを軽視することが、プロ野球人気に陰を落とすことになるのだ。
862.2009年9月22日(火) 好漢・田淵守くんのこと
会社勤めのころの同僚であり、高校のちょうど10年後輩に当る田淵守くんから定期リポートを送ってこられた。いつも丁寧な取材としっかりした内容、きちんと割付けされたリポートに感心する。
「鯰亭事務所リポート」と題して、ひとりで原稿を書き、印刷物にして定期的に送ってくれる。「鯰」とは、田淵くんが自分自身につけたニックネームである。彼は湘南高を卒業して東京教育大に入ったが、学生運動のやり過ぎ?で中途退学し、偶々私より遅れて中途採用で同じ会社へ入社してきた。こう言っては悪いが、4月入社の学卒定期採用者とは違うので、最初から将来のエースやエリートコースに乗ることを期待されたわけではなかった。だが、頭の切れることと人柄の良さで忽ち職場内で人望を集め、リーダー役を担うようになった。彼も意気に感じて現場従業員のために組合活動に力を入れ、職場内で自分の出世を省みることなく精一杯黒衣となって活動した。時によってはその言動は先鋭的であり、保守的な組合大会や株主総会で積極的に発言したが、いずれも為政者から歓迎されるはずもなく、組合委員に立候補しても所詮根回しの行き届いた選挙では、組合委員に選出されることもなく、組合員として思い切り活動することはできなかったのではないか。
会社からは煙たがれ、日和見的な組合からも距離を置かれ、シンパは彼を本当によく知る社員、彼の組合活動を評価する組合員しかいなかった。気の毒だった。職場環境としてはあまり恵まれていたとは言えなかったが、私を常に先輩として立ててくれ、仕事には真剣に取り掛かってくれた。会社の方針に沿っているとは受け取られず、その点ではやり方があまりうまくなかったのかも知れないが、もう少し直属の上司が細かい配慮をしたり、彼の能力を活用すれば、違った方向でもっと彼の存在感をアピール出来たのではなかったかと思うと惜しい気がしてならない。
その田淵くんも昨年定年を迎え、当初の希望通り「生涯現場職員」を全うした。信念を貫いたのだから、それはそれでよいのかも知れないが、田淵くんがそれで果たして心底から満足しているだろうかと随分気になっていた。定年直前には大腸癌に罹り、心配したが、今年2月の私の出版記念会には元気な顔を見せてくれた。
向上心が強く、在職中も勉学に励むことを忘れず、社会保険労務士と行政書士の資格を取得した。今では個人的に「鯰亭労働法務事務所」を開業して、労働問題で悩む同士へ助言している。見上げたものである。
信念を曲げず自分の信ずる道を自らの力で切り開いて、今の田淵くんがいる。しかし、他人のために尽くすことを当然のように考えている田淵くんも、これからは自分の健康をもっと考えて、更に前進して欲しいと心から願っている。
頑張れ! 田淵くん!
861.2009年9月21日(月) 敬老の日に思う。
かつては9月21日と言えば、秋分の日というのが通り相場だった。それが今年は敬老の日である。以前敬老の日は「9月15日」だったが、十数年前に9月の第3月曜日が敬老に日と決まってから日時は流動的となった。今年のケースでは昔に比べると随分遅い敬老の日となったものである。
妻と見合いした日が、41年前の敬老の日だった。そして翌年5月にめでたく結婚と相成った。その結婚以来今年は満40年・ルビー婚を迎えた。末永く気持ちを合わせて仲良くやっていきたい。
さて、高齢者とは、一応65歳以上の年配者を指している。近年の少子高齢化現象を反映して、全人口に占める高齢者の割合が年々高まっている。総務省の調査によると、女性は全女性の25.4%、つまり1/4の女性が高齢者ということになる。男性だって全男性人口の19.9%が高齢者である。5人にひとりである。もちろんこの高齢者人口の高さは世界一であり、幸福か否かは別にして、日本は世界1のお年寄り天下となった。
昨年11月に韓国・束草市で開催されたシンポジウムでパネリストとして講演した際、「朝鮮日報」記者の資料を引用して話をした。その資料によると2015年には、韓国が日本を抜いて世界一のお年寄り国家になるというものだった。私も直前になってインターネットで調べるまで、その実態は知らなかったが、会場で私がそれに触れた時の600人の出席者の驚きと動揺は、一瞬会場がどよめいたほどである。とりわけ韓国人の出席者は複雑な気持ちに襲われ、かなりショックを受けたようだった。
どこの国でも大きな社会問題としてクローズアップされてきたのが、年金、医療、介護、雇用等の高齢者に関わる福利厚生問題である。鳩山政権になって悪評高い後期高齢者医療制度が撤廃される。まもなくその年齢に達する自分にとっては、自分自身の問題でもあり、歓迎すべことである。
平均寿命とともに、最近話題になっているのが、健康寿命で日本人のそれは、75歳だという。男性が72.3歳、女性が77.7歳である。その年齢に達すると身体に突然故障を抱えたり、筋肉が減少するらしい。あと2年しかないと思うとぞっとするが、それを払拭するひとつの鍵は、生きがいだそうだ。男が会社を辞め、ぶらぶら時間を空費してあまり目標とか、生きがいがなくなると75歳がデンジャラス・エージと呼ばれる現象に陥るようだ。私自身まだやることが沢山あり、まあその点ではあまり心配はないと思うが、これからの1年1年は身体と同時に、精神面もケアすることが重要だと思う。
860.2009年9月20日(日) どうして「取扱説明書」は分かりにくいのか。
今朝の朝日「天声人語」の引用は面白かった。中国語の漢字と日本語は似て非なることもあるという話だが、「空巣老人」という言葉が面白い。「空巣」とは穏やかでないが、中国語では独り暮らしの老人のことだという。「天声人語」氏によれば、「雛が育って飛び立てば、巣は空っぽになる。1人っ子政策の影響などで高齢者だけ残される世帯が増え、かの大家族の国でも社会問題になっている」という。そう言えば、「列車・電車」のことを「火車」といい、「自動車」のことを「機車」といったように思う。言語が同じでも生活環境や社会情勢に影響を受けることがある。その辺りが面白い。
先日購入した万歩計がどうもうまく使いこなせず機能しない。先日までまあまあ使用できたのだが、このところ数字が計上されなかったり、0に戻ったり、どうもうまく行かない。ところが「取扱説明書」、いわゆる「トリセツ」が分かりにくい。何を書いてあるのか、さっぱり分からない。順序を追って丹念に読んでも、肝心な説明が抜けている。これは本当だ。こんな粗雑なトリセツで果たして会社に苦情が来ないのだろうか。
以前からトリセツの文言や書き方はあまり評判が良くないが、改めて読み直してみて万歩計のトリセツの説明不足はやはり少々酷いと思う。これにはやりきれない思いである。オムロン製品だ。
6月に購入したソニー・ブルーレイ方式のDVDレコーダーのトリセツもよく分からず、とても真剣に読む気にもならない。まだ、使い方をマスターしていないお粗末さである。それにしても、当方の勉強不足もあるが、一般的にいってもどうして機械類の取扱説明書というのは、難しく書いてあるのだろうか。もう少し素人にも理解し易いように易しく説明できないものだろうか。設計した技術屋さんが書くので、どうしても文章の書き方に慣れていないからだという説があるが、そんなことは理由にならない。社内の両方に通じる人間が書けば簡単に済むことだ。やはり、メーカーの無責任さであり、顧客軽視の姿勢だと思う。私自身これから年齢を重ねていくと、機械ものには段々億劫になるので、ちょっと心配だが、何とか機械バカにならないようにしないといけない。
買ったばかりの万歩計を不良品として捨てるのもシャクなので、オムロン社に電話で尋ねて、何とか使いこなせるようになりたいものである。まったくやれやれだ。
859.2009年9月19日(土) アメリカ、東欧MD計画を中止
昨日ミステリー作家であり、鉄道作家としても知られる野村正樹さんから電話があり、先日校正のために野村さんに送った原稿について、話し合いをしながら確認したいという意向を伺ったので、2つ返事でお引き受けして午後渋谷でお会いした。
渋谷の「ハチ公」前で待ち合わせと言えば、お上りさんだが、珍しい現象が見られた。「ハチ公」銅像前で記念写真を撮っている外国人旅行者が多かったことである。今までそんな光景は見たことがなかったが、それもハリウッド・スター、リチャード・ギア主演で「ハチ公」をモデルにして映画「HACHI」が、人気を呼んでいるせいだろう。
野村さんは今売れっ子の作家として、すでに120冊もの著書を世に出されている。随分参考になる話を伺った。作家の視点、見方というものを教えてもらった。7月に時事通信社から出版された「鉄道トリビア探訪記」に続いて、近日東洋経済新報社から「東京八景」という思い出話を出版される。伺ったところでは、高校を卒業して上京した50年前に歩いた都内の写真が残っていたので、その地を再訪して思い出話を書かれるという話だった。
さて、ロシアがぴりぴりしていたアメリカのチェコとポーランドへのミサイル防衛(MD)システム配備を、アメリカが中止すると公表した。これもオバマ大統領の遠大な核廃絶への遠いながらも効果的で着実な一歩だと思う。4月にチェコのプラハで核廃絶への決意を宣言して、世界をあっと言わせたオバマの第2段であり、オバマもいよいよ本気で核廃絶の道へ舵を切った。ブッシュ大統領時代に進めていたヨーロッパにおけるMD計画の見直しである。目標を自国に向けられて少々神経質になっていたロシアにとっては大歓迎である。メドベージェフ大統領も今後ミサイル拡散の脅威に「共同で取り組もう」と声明を出したが、イギリスもフランスも歓迎している。こういう実務的なことが実行される(取り止めるということだが)のは、前途に希望があっていいものである。
本来アメリカの東欧へのMD配備の目的は、イランの核・ミサイル攻撃からの防衛計画のひとつだった。これに対して、ロシアがアメリカの計画に脅威を感じて、イランに防空ミサイルを売却する動きを見せていた。これでロシアも売却計画を止めるだろう。
オバマの意思に合わせて、鳩山首相もオバマとの首脳会談の際、鳩山首相から核軍縮の方向へ話を持ちかけてもらいたい。いずれにしろこのように世界情勢が混沌とした時代に、核廃絶の動きは明るい兆しである。このままこの動きが強まることを願いたい。