充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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888.2009年10月18日(日) 没後20年、開高健作品について
NHK・BSの堅実で長く続いている番組「週刊ブックレビュー」を時々気が向くと気楽に観ている。以前は読書家として知られる俳優・児玉清氏が進行役を務めていた番組だ。月刊「選択」10月号の「本に遭う」で朝日新聞の書評担当7年の河谷史夫氏が児玉氏をぼろくそにけなしている。やれ推薦書がつまらないだの、役者のくせに発音が不明確だと散々である。そのせいで児玉氏はこの番組を降りてしまったのだろうか。
偶々今日放映されたのは、茅ヶ崎の開高記念館でトーク風に交わされた座談形式で、今年12月に没後20年を迎える「開高健」の作品を取り上げていた。昨年8月に「酒のペンクラブ」の会員とともに記念館を訪れたので、その時の雰囲気を思い出しながら話を聞いていた。
中々面白かった。作家藤沢周氏が司会しながら、3人のゲストから開高作品の素晴らしいところと彼らが薦める一押しの作品を聞き出していた。
作家角田光代さんの推奨作品は開高の3大「闇」作品のひとつで、朝日から派遣された従軍記者としての体験から描いた「ベトナム戦記」を母体に書かれた「輝ける闇」だった。写真家鬼海弘雄氏の一押し作品は「声の狩人」、ノンフィクション作家佐野真一氏は「人とこの世界」だった。3つの作品は、恥ずかしながらまだ読んでいないが、お三方の話を伺っていると読んでみたい気持ちにさせられる。
開高はベ平連に深く関わり、私自身も開高と同じようにベトナム戦争中にベトナムを訪れたことがあり、かつて拙い作品を第1回開高健ノンフィクション賞に応募して最終審査まで残ったグラフィティもあるので、身近な人という印象を抱いている。
1度も開高作品を読んだことのない人へのアドバイスとして、角田さんは「若い人は読みやすい本を読む傾向があるが、開高作品のような顎と頭を鍛える本を読まないと成長しない」と言っていた。至極ご尤もである。鬼海氏は「開高を読まないと人生で損をする」と読書をしない人にきつい1言を言い、佐野氏は「開高を読むと確実に自分が変わる。絶対1冊読めば1mmは変る」と強調していた。
佐野氏が薦める「人とこの世界」(初版は河出書房新社刊行、現在ちくま文庫)は、開高にとって文士として大先輩にインタビューする形式をとっており、当時 30歳台だった開高も、大阪人特有の饒舌を抑えて、作家の心得をうまく聞き出している、読み逃せない好著だと太鼓判を押していた。何とか読んでみたいものだ。司会者・藤沢周氏は開高の遺作となった「珠玉」を薦めていた。
番組では開高とベトナム戦でともに取材した朝日カメラマン・秋元啓一氏とベトナム戦争で従軍カメラマンとして活躍した石川文洋氏も登場して熾烈な戦線の光景、特に1965年2月14日に従軍部隊がベトコンの総攻撃を受けて、200人の米兵、ベトナム兵が襲われ生き残ったのは僅か17人で、秋元氏と開高はその奇跡的な生存者のひとりで、その後毎年2月14日には2人で酒を酌み交わしていた話などは、思い詰めさせられるものだった。
角田光代さんが「開高の作品は全部読んでみたいが、まだ数冊読んでない作品がある。その理由は、読んでみたいがすべて読んでしまうともったいなくて、その後に開高を読みたくなった時に困る」と面白い言い方をしていた。
開高は行動力があり、力強くて魅力的な作家である。改めて開高健に向かい合って開高作品をじっくり読んでみたいと思った次第である。
887.2009年10月17日(土) 山崎洋さん、「KODIKI」で翻訳特別賞を受賞
セルビアの首都ベオグラードに住む友人山崎洋さんから、嬉しい便りを受け取った。昨年セルビアで出版したセルビア語訳本「KODIKI」が、日本翻訳家協会から翻訳特別賞を授与されたと知らせてくれた。「KODIKI」は言うまでもなく、日本の「古事記」の翻訳書であり、ベオグラード大学で日本語を学ぶ大学院生らの協力を得て、彼が中心になってセルビア語に翻訳したものだ。変形のハードカバー判で脚注を加えて400頁近い立派な学術書である。表紙もわざわざ伊勢神宮の徴古館から許可を得て撮った神武天皇像である。
昨年秋彼とともに富士霊園にあるブケリッチ家のお墓にご両親の墓参りをした際、発行されたばかりの「KODIKI」を戴き、苦労話を聞かせてもらった。その時「KODIKI」は、計画段階では日本の外務省から助成金をもらえる話だったが、完成した後になって屁理屈を言われ、その挙句に約束していた助成金をもらえなかったと言って、外務省のやり方に憤慨していたことを思い出す。でも、この受賞で翻訳の地道な苦労が少しは報われることになって良かった。今月27日に学士会館で行われる授賞式に、一時帰国して出席すると知らせてもらった。会いたいと言っているので、私も会って直接お祝いを言いたいと思っている。今回はペンクラブの常務理事で国際担当の堀武昭さんも、今度日本に帰って来たら是非会いたいと言っていたこともあり、彼にも知らせたいと思っている。
さて、先日来国土交通省が頭を悩ませている、日本航空の再建問題について大臣直轄の作業部会タスクフォースが再建案を提出した。しかし、財務省とメーン・バンクの日本政策投資銀行が素案の受け入れに否定的である。
その最大の理由は、政投銀ら銀行グループに対して3,000億円にものぼる債権放棄を求めて、債務超過を解消しようとのプランが受け入れ難いからである。数年前にも同じ手法で日航を緊急支援した経緯もあり、銀行としてはそう簡単には同じような支援プランを容認し難いのだと思う。日航自らが血を流す日航経営者側の①年金減額、②人員削減の提案が、OBや組合から反発を買い、話し合いが進まない日航側の都合優先が心情的にも認め難いのだろう。例えば、年金については年金債務額を3,300億円から1,000億円へ圧縮する方針の難航が予想され、人員削減でも日航経営陣が予定していた3年で6,800人削減計画が素案で大幅に増加され、9,000人~10,000人へ上積みされた。これには日航側から相当な抵抗が予想される。
しかし、仮に会社倒産となったら身も蓋もない話になってしまう。このままの状態だと日航救済問題も解決の糸口が見つからず、デッドロックに乗り上げてしまいそうだ。
問題は、この間にも日航の借入金については金利がかかっており、いくら前原国交相がいきり立っても日航救済の手立てが見つからず、中々双方にとってほど良い落しどころが見つからないことだ。
ナショナルフラッグ・キャリアの日本航空もどうやら正念場を迎えつつあるようだ。昨日の株価は対前日で13円下がって終値は101円となった。ライバル社ANAは逆に13円上がって250円である。さあ日本航空、どうする?
886.2009年10月16日(金) 高齢者の車免許証更新に新たなハードル
今年から車の免許証更新の際、高齢者に新たなハードルが設けられた。70歳以上のドライバーが免許を更新するためには、従来の更新手続きの前に高齢者講習を受けなければならなくなった。これについては6月に東京都公安委員会から主旨を綴ったハガキを送ってきた。偶々医院へ寄った序に交番で尋ねたところ、巡査も詳しくは知らなかった。ことほど左様に今のところそれほど世間で知られているわけではない。巡査も本署へ電話で照会してくれて、漸くことの次第が分かったほどである。
更新へひとつのハードルを設けることによって、出来るだけ事故発生率の高い高齢者に面倒だと思わせて、彼らから免許証の自主返上を求めようという魂胆ではないかとつい勘ぐりたくなる。
先月末に受講予約をして今日やっと二子玉川のコヤマ・ドライビングスクールで3時間の講習を受けることが出来た。受講希望者が多くて、教習所もてんてこ舞いのようだ。受講者5人に対して講師が2人だから、講習料5,800円も高いとも言えないと思う。聞けば、毎回6人の受講者に対して1日3回高齢者講習を実施しているという。
その講習だが、教室で視野測定検査と運転適性検査を済ませてから、車に乗って実技チェックが行われた。これで振るい落とされることはないので、気にすることもないのだが、他の4人は私より年長らしく普段はあまり運転することもないようだ。ある男性の如きは、運転が荒っぽくてこれでは路上を走ったら事故を起こすのではないかと心配になったほどである。3人の女性も月に1度程度しか運転しないと言っていたから、件の男性と運転能力は五十歩百歩だろう。この様子を見ていると、公安委員会が高齢者のドライブにあまり乗り気でない気持ちが分かる気がする。
自慢話めくが、私自身テレビ画面による運転適性検査のシミュレーションでは、「状況の変化に対する反応の速さと正確さ」と「複数の作業を同時に行う能力」で平均点以上だったし、30歳台~50歳台の平均を上回ったので、まずまずクリア出来た。総合コメントでは、「機能は全般的にやや優れています。また、非高齢者と比較しても平均的です。しかし、その時の調子で操作がやや遅れたり、危険に気づくのが遅れることがあります」と書かれていた。停止線を超えて停止したことがばれてしまったのかもしれない。自戒しなければいけない。
とりあえず、「高齢者講習終了証明書」というものを頂いてホッとした。
その後二子玉川から駒沢大学へ寄り、2時限の講座を受講する。清田義昭講師の講義では前回同様にビデオを見せてもらい裁判について話を伺った。東海テレビが制作した「光と影―光市母子殺害事件弁護士の300日」で重苦しいドキュメントである。事件当時少年だった犯人の実名が明かされたことで発売前から話題になっている増田美智子著「福田君を殺して何になる」の内容紹介に併せて解説があった。事件発生とともに世間を震撼させた、この事件は山口地裁、広島高裁、最高裁、高裁差し戻し、そして今再び最高裁へ向かっている。現時点では高裁で「死刑」の判決が出ている。近いうちに最高裁の判決が出されると思うが、最終的にどういう判決になるのか関心のあるところである。原告の被害者遺族や犯人の言動より、むしろ21人の弁護士の苦労話に視点を向けた正義感の篭った力作である。内容は前回のビデオ同様深刻で、少々暗い話である。
さて、国連総会の軍縮・安全保障委員会においてアメリカ代表が、「遅くとも2012年までにアメリカの核兵器保有量は、2001年の水準からほぼ半減する」と表明した。オバマ大統領が提唱する「核兵器なき世界」へ一歩踏み出したような感触を受けた。それが事実なら、今度はアメリカと並ぶ核保有大国のロシアが、具体的な削減計画を公表する番だ。
885.2009年10月15日(木) 鳩山首相はもっと存在感を表に
鳩山首相が来年度一般会計予算の概算要求の過程で、赤字国債増発を容認することを示唆した。来年度予算は今各省で策定中であるが、トータルでざっと90兆円を超えそうだと推測されている。冗談じゃない。今年度の当初予算が88兆円だったことを考えれば、この不景気の中で歳出削減は当然であり、本来歳出が増えること自体おかしいのではないか。
もちろん民主党はマニフェストに新たな選挙公約を盛ったので、それらに掛る費用を考えれば場合によっては歳出が増えることは考えられる。だが、民主党は選挙前マス・メディアに対して財源不足を突かれた際、ムダを廃止して捻出すると言っていたのではなかったか。こんな好い加減な気持ちでは、財源捻出の根拠が甘かったと言われても仕方があるまい。もっと困るのは、財源不足だからと言って、いとも簡単に赤字国債を発行すると言及したことである。これでは、前々から言われている財政健全化が反対方向へ向かい、いつまで経っても解決しない。少し無責任ではないか。
もうひとつ気になるのは、鳩山首相のリーダーシップ不足である。発足1ヶ月を迎えて新政権の滑り出しは、国際的には鳩山首相夫妻の存在感が抜群で、国内的には前原国交相と原口総務相、亀井金融担当相が目立った。しかし、その後国内における首相の言動は急激に影が薄くなり、最近ではその存在感さえ感じられなくなってきた。国家戦略室や、行政刷新会議も予算策定で活躍しているようだが、それは首相直属の組織である。にも関わらずそこでもあまり存在感が表に出ない。首相は、各大臣間の意見が合わなかった場合、調整役として出るべきであるのに、それでもお互いの大臣に任せっきりだからである。もう少しリーダーシップを発揮して民主党の顔として存在感を表さないと、民主党員の心が段々離れて、信頼感が薄れていくのではないか。そして民主党を低落傾向へ向かわせることになるのではないか。
884.2009年10月14日(水) なぜインドは観光客にビザを要求するのか。
来月インドへ旅行するので、昨日入国ビザを申請し、今日受領した。36年前にボンベイに行った当時は、ビザは要らなかった。それがどういうわけか何年か前から逆に入国ビザを求められるようになった。そのビザ申請手続きもインド大使館で取り扱うのではなく、麹町のインド大使館から大分離れた、地下鉄茗荷谷駅近くの春日通り沿いのビル1階にある、専門のインド・ビザ申請センターという組織が申請業務を取り扱っている。午前中に申請して、受領は翌日の17:30~18:00の僅かの時間帯に限られている。時間前は扉を閉ざして内部へ立ち入ることが出来ない。今日も時間前に行ったところ、入口から道路に沿ってビザを受領する人がずっと並んでいた。外で並んで順番を待つ光景の渦中に入ってしまったが、今どき珍しい体験だった。
旅行を申し込んだ旅行社から、事前にビザ代金として代行料金を含めて12,400円を要求されたのには恐れ入った。実費はビザ代と手数料を併せて1,935円である。何だかやらずぶったくりの感じで高すぎるし、それほど面倒な手続きでもないので、時間的に無駄ではあるが、自分で申請することにした。並んでいる人たちを見ていると、どうやら高い取得代行料に呆れて自分で申請に来たものらしい。それにしてもインドはなぜ日本人観光客が増える中でビザ取得を要求するようになったのだろうか。昨年ボンベイ市内のタージ・マハールホテルでテロ事件があったとはいえ、それほど危険だという兆候はない。どうも理由があまりよく分からない。
この他に国内にもあまりよく分からない話が2つある。ひとつは一昨日広島・長崎オリンピック共同開催を発表した秋葉広島市長に対する藤田広島県知事の大人気ない反応である。その第一声は「完全にフライングですな」である。事前に話がなかったことを皮肉って腹を立てているのだ。どうしてもう少し大きな目で見てやることが出来ないのだろうか。実際オリンピック開催の話はどうなるか分からないが、とりあえず素直に全面的に支援、協力すると言えないのだろうか。役人の一番悪い点だ。自分がオリンピックの権限を握っているとでも言わんばかりの、意地の悪い狭量な発言ではないだろうか。
2つ目は、昨日前原国交相の羽田空港ハブ化発言に対して烈火の如く怒った、森田健作・千葉県知事が国交省へ乗り込み、大臣に直談判したが、会見後は打って変わって上機嫌だった。昨日あれだけ怒りを爆発させていたのに、会った途端に上機嫌というのは些か理解に苦しむ。知事に反して成田市長は納得するのだろうか。国政の変更により、地元自治体に不利益が降りかかる可能性の高い案件である。そんなに簡単に手打ち出来る筈がない。あのニコニコ顔の裏には一体何が隠されているのだろうか。パフォーマンス好きな森田知事の言動だけに、どうも怪しい。蛇の道は蛇と言われるが、お互いに騙しあっているのか、芝居を打っているのだろうか。どうも政治家というのは、よく分からない。
それにしても、この羽田空港ハブ化構想については、マニフェストにも載せず、民主党政権になって立場を変えたわけだから、政府は国の政策としてきちんと国民の前に分かり易く説明するべきである。