充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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1115.2010年6月2日(水) 毀誉褒貶の激しい鳩山首相、ついに退陣
ついにと言うべきか、やはりと言うべきか、鳩山首相が退陣することに決まった。今朝からテレビは大々的に報道し、各地で号外も出たようだ。
朝日の夕刊はベタ白「鳩山首相退陣」で、日経も「鳩山首相退陣表明」でほぼ同じ扱いであり、トップの見出しは両紙とも「小沢幹事長も辞任」でまったく同じである。各紙とも論調はほとんど同じで、その原因は普天間基地移設問題の無様な結論と政治とカネの問題である。
昨日から様子が急に変わったので、何か動きがあるとは感じていたが、余りにも唐突だった。だが、本ブログでも度々書いたが、鳩山首相は1国を率いていくリーダーの資質を欠いていたことは間違いない。今日辞任を表明した挨拶の中で、「政権与党の仕事に国民が徐々に聞く耳を持たなくなってきた」という恨み節を述べていたが、何をバカなことを言っているのかと思う。この人は自分がやってきたことに反省の気持ちがまったくないようだ。国民が聞く耳を持たなくなったのは、なぜか。首相自身が軽率な発言で実行力が伴わず、挙句の果てに裏切り行為をやったからではないか。その点を国民が糾弾しているのではないか。思い違いも甚だしい。引かれ者の小唄のようなことばかり言うのは、自分の業績に自信がないからではないか。首相の座ばかりか、この人は政治家としてもやっていける資質がないのではないかと思う。
こういう無能な人を最高位まで上り詰めさせたのは、政治制度と選挙制度にも問題がある。一時は、世襲制についてかなり疑義が出て、世襲政治家の芽を摘むような制度が出てくるかと思いきや、いつのまにか萎んでしまった。
結局首相にしろ、幹事長にしろ、政党内の有力者の間に多くの世襲政治家がいる以上、締め付けを覚悟のうえで大胆不敵な世襲決別案を考え、国民が納得のいく世襲議員を誕生させない法案を編み出さなければ、馬鹿な世襲政治家は失くせないのではないか。
明後日民主党新代表が決まり、鳩山内閣が総辞職して、衆参本会議で首相指名選挙を行い、来週初めには新首相が所信表明演説を行う。問題はその後の参議院選挙である。今回鳩山、小沢が辞任したのは、この2人が看板になっていては選挙に勝てないとの計算が働いたからである。昨日から、新制度・子ども手当ての支給が始まった。今月下旬にはカナダでサミットG8が開かれる。この難局をへなへな民主党で乗り切っていけるのか。
次の代表、つまり新首相候補として菅副総理が名乗りをあげた。
1114.2010年6月1日(火) ザンジバルのからゆきさん
今日の多摩美大の講座「都市を美術とともに歩く」は西江雅之講師の「ザンジバル島のStone Townを歩く」という異色のテーマだった。1960年代から世界各地、80カ国以上を歩いて研究された。その中で、ありきたりの国ではなく敢えてunusualな国をターゲットにしてみたと言われた。西江講師は長年早稲田や東京芸大で教えてこられたが、タイトルとしては文化人類学者、言語学者と仰っている。
小さな島ザンジバルの特異性をいろいろな角度から説明され、多くのスライドを見せてもらったが、その視点と多様性が面白いと感じた。知らなかったことが3点あった。
ひとつは、アフリカ大陸東海岸の南北帯、スワヒリ民族帯がイスラム文化であるということだった。しかもあまりイスラムの象徴であるミナレスが市街地に見られない。それでも、イスラム文化だと説明された。1968年に訪れたケニアのモンバサ海岸もこのゾーンに入るが、その当時モンバサではほとんどイスラム情緒は感じられなかった。この点を質問したらモンバサにもイスラム教会がたくさんあるということだった。
他のふたつの話は、ヴァスコ・ダ・ガマが航海に出る80年前に、中国から2万人単位でいかだのような船で中国人がアフリカ東海岸に辿り着いたという新説と、150年前にこの地に大勢の「からゆきさん」がいて、1920年ごろにも10人ほどの「からゆきさん」がいたらしい。彼女たちは、東南アジアに売られて行き、その後どういう事情か、地の果てまで売られていったようである。
かつてボルネオのサンダカンで、山崎朋子著「サンガカン八番娼館」の主人公だった「からゆきさん」が母国日本に背を向けて建てられたお墓をお参りしたことがあるが、ふっとそんな哀愁を感じさせる話だった。
それにしてもザンジバルのような小さな島に850の言語があり、700以上の異言語による聖書があるとは驚いた。興味深い講座で西江講師の話も予定の1時間半を大幅に超えてしまった。
さて、この数日鳩山首相の総理大臣としての力量について外野の声が喧しい。今日は辞職するか、続投かと話題は一気にヒートアップした。来月に控えた参議院選挙を睨んで、今の首相の不支持率では戦えないという参議院議員の切ない声が辞任論を後押ししている。ドン小沢幹事長と輿石参議院議員会長、鳩山首相による3者会談で話し合ったが、今ひとつ踏ん切りが悪く結論は出ない。このままでは反って目前の選挙に悪影響が出るのではないだろうか。
1113.2010年5月31日(月) 民主党はどう動く? 鳩山首相辞職か?
福島社民党党首が閣僚を罷免され、昨日は社民党が全国幹事長会議で連立内閣から離脱することを決定した。朝日新聞が実施した直近の世論調査では、内閣支持率が下り坂を転げ落ちている。遂に支持率は半月間で4%も下落する17%となった。同時に不支持率は前回の64%から70%に上がった。原因は最近の政策実行のぶれと普天間基地移設のどたばたに尽きる。
鳩山首相は昨日済州島で日中韓首脳会議に出席し、今日は首相官邸で中国の恩家宝首相と会談した。その後首相は職を辞める気はないと辞任論をきっぱり否定した。しかし、このまま首相の座に留まっていて大丈夫だろうか。党内でも若手を中心に鳩山辞職論が浮上しているようだし、首相自身が小沢幹事長、輿石参議院議員会長を交えて善後策を講じているらしい。徐々に強くなる風圧にひょっとすると一両日中に続投か辞任か、動きが出てくるかも知れない。
政治がダメになったと思ったら気象もおかしくなってきた。このところ気温のアップダウンが激しく、ここ2日間は肌寒かった。今日も昼間は少し暖かかったが、夜に入って幾分冷えてきた。
これは日本だけでなく、ビルマの気候も同じようだ。記録的な猛暑に見舞われて最高気温を記録して、暑さによる死者が増えているほかにも、水不足が深刻のようだ。今月12日には、ラングーンで42.5℃になり、42年ぶりの記録だそうだ。それが連日というのだから、ほとんど冷房設備のない住民には堪らない。以前マンダレーで48℃という気温の中を歩いたことがあるが、とても長く外にはいられるような環境ではなかった。どうも地球が少しずつおかしくなっている。
さて、先日来依頼されていた短い評伝を書き上げ、ある程度任せてもらって印刷・製本を一気にやってしまった。家族とご親戚に配るということから部数も十数部だけだったので、敢えて印刷業者には頼まなかった。
幸いパソコンの個人講師から、紙面割付の仕方、表紙の全面印刷のやり方等を教えてもらっていたので、印刷までは苦にならない。案外気を遣うのは印刷用紙で、表紙用・文章用の紙質から用紙の厚さ等を決めるのが案外面倒で、特に両面印刷用の用紙でも表と裏では紙質が異なっていたり、それを同質のものを探したり、思わぬ気苦労もあった。最後に製本テープで仕上げたが、中々見映えのする冊子ができ上がったと思う。これを依頼主に早速宅急便で送った。依頼主が手にしてみて何と仰るか分らないが、一仕事終えてほっとした。
今日嬉しいニュースがひとつあった。東京六大学最終週の早慶戦で母校慶応が宿敵・早稲田を破り、11シーズンぶり32回目の優勝を飾った。よっしゃ!
1112.2010年5月30日(日) 存在感がなくてもいざとなればやってのける国
国連本部で4週間に亘って核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれているが、非核国と保有国の間で中々意見調整がつかず、5年前の前回同様何らの結論もまとまらないのではないかと懸念されていた。それが、土壇場で最終文書の合意にこぎつけた。完璧ではないにせよ、一応開催した成果はあったわけである。
そこには、議長を務めたカバクチュラン・フィリッピン国連大使が自身の体調不良を押して最終文書採択のために奔走した涙ぐましい努力があったようだ。いま国際社会における核問題の問題児は、イランと北朝鮮である。しかし、本当に恐れられている核保有国はイスラエルで、今回もイスラエルとイランをどう説得して核軍縮と核不拡散の方向へ両国を誘導するかということが課題だった。議長は、イラン説得のためにブラジルとトルコ首脳に協力を頼み、同時にアメリカが対イラン追加制裁決議草案でロシアと、中国と合意したことが大きい。
イスラエル説得に当たっては、エジプトがアメリカを説得して譲歩を引き出し、一方の立役者となった。
日本国内では普天間基地移設問題の陰に隠れて、それほど注目されていなかったが、被爆地の広島や長崎では前回開催の際は明るい展望が見えなかっただけに、今回の合意を素直に評価している。しかし、それにしても日本の存在感は薄い。本来なら唯一の被爆国を切り札に、核の怖さを一番アピール出来る立場にいるはずである。
翻ってここ数日間の民主党と鳩山首相の言動を見ていると、膠着状態にあって外交交渉のテクニックと決意を示したフィリッピンとエジプトの足元にも及ばない。経済力が弱く、普段はその存在感が薄くても、いざとなれば国際問題では他国のために一肌脱ぐ心意気と周囲の信頼感が素晴らしい。
日本外交の秘密主義と官僚機構は、このグローバル化の時代には時代遅れではないか。それに、現状で諸外国と向き合ってタフな外交交渉をやれる人材が果たしてどれだけいるだろうか。これは教育問題であるかも知れないが、小手先ではなく、全体像を描いてことを処する智恵と行動力を培った人間を育成するには、現在のわが国の機構ではだめなのかも?
1111.2010年5月29日(土) 外交密約裁判の西山太吉氏から話を聞く。
いやぁ、今日は素晴らしい話を沢山伺った。話されたのは、外務省外交文書密約事件で38年間に亘り日本政府を相手に戦ってきた、元毎日新聞記者・西山太吉氏である。裁判自体はすでに今年4月東京地裁から勝訴の判決を得て、改めて多くの人が知るところとなったが、国としてのメンツだろうか、負け戦を覚悟で国が控訴したのでまだ完全決着とはなっていない。しかし、本件に関する限りこれまでの経緯と証拠、関係者の証言により判決を覆すのはほとんど不可能に近い。
朝日新聞社会部OB十日会が主催した「『ジャーナリズムのいま』を問う市民講座」第1回の講演者として話題の西山さんが、「沖縄密約の今日的な意味」と題して話された。場所は有楽町のラクチョウビル内の成城学園のクラブである。会としてもうひとり西山裁判の原告団のひとり、柴田鉄治・元朝日新聞記者が前段の話をされた。柴田氏がまだ海外特派員として活躍していたころ、海外便りをよく読んだものである。
今年79歳になられる西山さんは、血色も良くテーブルに拳を叩きながら熱弁を揮われた。不正を許せない熱血漢の面目躍如である。お2人とも異口同音に協調されたのは、国民が罪を犯せば法によって国に罰せられるが、国が罪を犯しても罰せられないのはおかしいと仰ったことである。国は国民にウソをついてはならないという戒めには、それをやると安保条約の変質とか、外交密約という問題につながると警告された。60年安保闘争に参加した立場から考えると、もう少し現在の安保について改めて勉強してみることが必要だと反省させられた。
印象的で眼から鱗のような話を随分された。西山さんが特に強調していたのは、「安保条約の中身は60年安保、70年安保、沖縄返還、2006年日米合意へと時間の経過とともにまるで変わってしまった」ということである。そして、55年体制以降、外務・防衛官僚によって日本の外交・防衛は進められ、大きな厚い壁が出来て、外部の力では風穴を開けることすら出来なくなっていると危機感を述べられた。今度の勝訴もやっとドリルで穴を開けた程度だという。話題の抑止力なんかとても当てに出来ない。
2006年日米合意の下に作成されたロードマップは、当時のラムズフェルド国防長官と守屋武昌・防衛事務次官の間で調整のうえ作られて磐石に固められており、そう簡単に作り直したり、破棄することは出来ない。今度の普天間基地移設の原案回帰もこのロードマップに沿っている。
新たに認識させられたのは、鳩山首相の祖父・一郎元首相とその後の石橋湛山・元首相は、ともに党人派であり、真剣にアメリカに対して日本のあるべき立場を主張し、政治理念を行動に移した。アメリカが危惧する中で、鳩山一郎は日ソ国交回復を果たし、石橋湛山は日中国交回復を目指した。アメリカに言うべきことも主張した。サンフランシスコ平和条約締結後は、沖縄の施政権を返還して6年後に米陸軍の撤退を、さらに6年後に空・海軍も日本からの撤退を要求していた。
残念ながら石橋は健康上の理由で僅か3ヶ月の短命内閣に終わり、実績は残せなかったが、長く首相の座に居たら、その後の日本は大分変わっただろう。
しかし、その後を継いだ岸信介以降の首相は官僚であり、自分たちの領域と権益を頑として守り、安保条約を法制化して固定化した。党人派なら自主独立、中立、反戦、反核、反基地を貫き自主外交路線を歩むのに対して異なる保守の道を歩んだであろう。官僚が法制化して固定化した安保には、まやかしが多く、事前協議には核配置、旅団配備、直接行動などが盛られているが、実際その通り協議出来る保証はない。沖縄返還に当たって「核抜き・本土並み」を標榜したが、実際にはアメリカの要望をすべて飲んでいる。非核3原則にしても、「3」原則ではなく、「2.5」原則で、陸上はともかく日本の軍港に核は持ち込まれている。
他に大きな問題として沖縄に駐留する米軍にかかる経費はすべて日本が負担している。今や在日米軍の経費の75%は日本が負担している。また、世界に点在する在外米軍の駐留費用の50%は日本が負担している。世界で呆れられているこういう事実を外務・防衛官僚は一切国民に知らせようとしない。
今回の辺野古移設案は、2006年の日米合意のロードマップに基づいていて、アメリカはロードマップに戻って来るのは当然との受け止め方であった。民主党政権発足時に「CHANGE」の精神で、真剣に検討し、精査してアメリカと激論を交わして変更させる気持ちがなくては、この堂々巡りも致し方ないのか。
政治を監視するのは、マス・メディアだと言っておられた。若いジャーナリストの間には、優秀な人も大勢いる。むしろ彼らを殺してしまうのは、上に立つ人が問題だと言っておられたが、何もこれはメディアに限ったことではない。
ほかにも参考になる有益な話を沢山お話いただいた。数は少ないが、世間にはこういう気骨のある立派な人もいる。
とにかく今日1日は有意義な話を聞くことができて、充実した気持ちでいっぱいである。西山さんに感謝!感謝! 併せて真面目でタイムリーな企画を計画された主催者の労に対しても感謝の気持ちである。