充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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1474.2011年5月27日(金) セルビアで慶応義塾塾歌が演奏される?
しばらくニュースが聞かれなかった旧ユーゴスラヴィア、それも山崎洋さんの住んでいるセルビアでかつて軍司令官だったラトコ・ムラディッチがついに身柄を拘束された。ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦で多くのイスラム教徒を虐殺した罪では、すでに故ミロシェビッチ元大統領と軍の最高幹部だったカラジッチが訴追された。セルビアは現在EU加盟を申請しているが、その条件としてEUは国際戦犯法廷で起訴されているムラディッチ被告を大量虐殺犯として裁判にかけることを要求している。タディッチ・セルビア大統領にとっては、ムラディッチの首を差し出すことによって念願のEU加盟が実現し、ユーゴ内戦処理が前進するということなのだろう。
つい最近もらった山崎さんの手紙によると、日本ではあまり馴染みのないセルビアだが、東日本大震災の義捐金はヨーロッパ諸国の中で1番多いというから意外だった。そのセルビアで活動しているバイオリニストの豊嶋めぐみさんは、作曲家・信時潔の曲が好きでセルビアでも信時の曲を演奏しているらしい。特に名曲「海ゆかば」がお気に入りのようで、ほかにも信時の曲を探していて「慶応義塾塾歌」が偶々信時の作曲であることを知り、山崎さんを通してCDと楽譜を探してほしいと依頼された。アマチュア・オーケストラでチェロを弾いているゼミの友人に探してもらっているが、何とか見つけて山崎さんを通して豊嶋さんに届け、神宮球場でも聞かれる名曲「慶応義塾塾歌」がベオグラード音楽堂で演奏されることを願うと同時に、その実現を期待したい。
さて、22日に千秋楽を迎えた大相撲は夏場所ではなく、曰くつきの「技量審査場所」という厳しい名前が付いた場所だった。予想していた通り横綱白鵬の7連覇で終り、場所は八百長相撲監視の下に真剣に行われたようだが、テレビ中継もなく、盛り上がるようなことはなかったようだ。それでも、何とか15日間を終えて八百長問題を審議していた「特別調査委員会」が提出した最終報告を理事会が承認し、一応のメドがついたと考え、監督官庁の文科省に7月の名古屋場所開催を申し出るという。
ところが、力士の間では場所が終って気持ちが弛んだか、どうもしゃきっとしない。横綱白鳳が禁止されているTシャツ姿で外出したとか、グルシア出身の黒海がレストランで食事中に器物を破壊したとか、相変わらずお行儀の悪さは直っていない。いくら規則やルールを整備したところで、相撲関係者が襟を正してそれを守ろうとの気持ちがなくては元の木阿弥である。今回の組織改正案だって、自分たちに甘い制度の下でぬくぬくと生きてきた親方や力士にとっては、不利とあらば猛烈に抵抗しようとする姿勢が垣間見える。結局いつも抜本的な改革とはならず、同じ過ちが繰り返される。
当初は理事長以下幹部も根本的な改革を目指すとしていたが、厳しい処分が回りまわって自分たちに降りかかってくることを知ってからは、すっかりゆるふんになってしまった。こんな調子では、また何年後かに相撲協会は再び激しい嵐に見舞われることになるのではないだろうか。
1473.2011年5月26日(木) 日本全体を騙している東電という国策会社
昨日開催され紛糾したペンクラブ総会について、新聞が記事を掲載するかと思いきや、朝日、日経には新ペンクラブ会長に浅田次郎氏が就任したとの小さな記事が載っていただけだった。毎日新聞が先月と今月に入って、国際ペン東京大会の不透明な会計処理について糾弾したため、昨日のもたついた総会について何らかのコメントがあると思い今朝の毎日を買ってみたところ、ここにも新会長人事しか掲載されていなかった。
その会長人事だが、早くから噂は外部に流れていて、それが昨日の総会前の理事会で正式に決定された。しかし、昨日の総会では役員人事については、35名の新理事名簿表が配布された以外まったく話がなかった。従って新旧会長交代発表や浅田次郎・日本ペンクラブ新会長の就任スピーチもなく、それでいて総会後の記者会見で会長交代人事だけは発表している。知らぬは新理事を除く会員だけか。一体全体どうなっちゃってんだろう?
さて、先日来上を下への大騒ぎだった大震災発生翌日に、福島第1原発の海水注水の55分間に亘る中断を巡って国会内外で当事者を呼び、与野党党首による見苦しい鞘当てのような議論の応酬があったが、今日東電が発表したところによると、何と馬鹿げた話だが、主題の注水の中断はなかったという。何? あの鉦や太鼓のカラ騒ぎは何だったのか。刺身のツマにされた斑目春樹・原子力安全委員長は苦笑しながら、中断していないとしたら私は一体何だったんでしょうねと呆れて記者に逆質問する有様である。どうしてこういう想像もしないような馬鹿な事態が起きるのだろうか。情報をきちんと伝えない東電、信憑性のない情報に振り回される政府と原子力安全委員会、原子力安全・保安院の事故対策は、本気で事態を収束させようという気持ちがあるのだろうか。しかし、彼らを信用出来ないとするなら、一体どこの誰を信頼すれば良いのだろうか。
時恰も菅首相はG8に出席のため、フランスのドーヴィユ(Deauville)を訪れている。ホスト国フランスは全エネルギー源の8割を原発に頼っている。菅首相が原発に否定的な発言をしないようフランスは神経を尖らせている。今日もサルコジ大統領が手厚く菅首相をもてなし、会議冒頭に菅首相のスピーチを演出するほどのヨイショぶりである。フランスのみならず、各国のメディアも菅首相の発言と一挙手一投足を注目している。心配なのは今日明らかにされたような情報の隠蔽で、わが国の原発事故処理に対する信頼性が大きく損なわれる恐れがあるということではないだろうか。 パリの西北西約200㎞、英仏海峡に臨むドーヴィユは、名画「男と女」の舞台として知られる、ノルマンジー地方屈指のリゾートである。隣町オンフルール(Honfleur)とセットになったムードのある街で、私自身ツアーを企画し案内した「タウンクラブ」が10年前に訪れた時宿泊した高級ホテル「オテル・ノルマンジー」も、しっとりした街の雰囲気に合った木組みの建物で趣があり極めて印象的だった。あんな洒落た街で、G8の主題が危険な原発事故というのが何とも皮肉である。
1472.2011年5月25日(水) 2つの文筆家団体総会に出席
今日は2つの会合があった。ひとつは、日本ペンクラブ総会でいつも通り東京會舘で開かれた。だが、今日の総会は懸念していた通り揉めに揉める結果となった。その最大の理由は、昨年秋開かれた国際ペン東京大会の収支決算報告があまりにも杜撰で、催事運営上は国際ペン会長が史上最大の規模で成功裏に開催されたとその運営手腕を高く評価してくれたように成功に見えたが、実態は財政面で大赤字だったからである。赤字の理由がはっきりしているならともかく、幹部からその点についてどうも明快な説明がない。質問も簿外口座の開設、予算を遥かに上回る支出、海外からの招待者に対する大幅な支出、特に事務経費と称する2億円以上の内訳等々に説明を求める多くの質問が集中した。
不透明な会計処理については、5月21日付毎日新聞‘メディア’欄で大きく採り上げられ、使途不明金があると指摘され、執行部が実態を公表しようとしない後ろ向きの姿勢に懸念を表明していた。
普段からよく存じ上げている小中陽太郎さん、目黒区議・須藤甚一郎さん、藤川鉄馬さんも舌鋒鋭く不審な点を具体的に指摘された。また、写真家の広河隆一氏が写真展の展示費用として実際に収受した金額を遥かに上回る支出金が決算書に記載されていると不満をぶつけていた。結局収支決算については総会で承認に至らず、不審点を再び精査し報告して、その上で承認か、不承認の賛否を改めて問うことになった。この結果、今年度予算は仮予算となった。
その他にも責任の取り方に対する不満も噴出して、過去の総会には見られないほど荒れた中途半端な総会となった。前々から小中さんや大原雄さんから収支結果について聞き及んでいたが、あまりの巨額赤字には、内情を知らなかった会員はどうすべきか戸惑うばかりである。ある程度数字が見えてきた段階で、執行部が赤字原因の分析・解明や、経費削減の手立てもあったのだろうが、大会を通してそのような様子も見られず、有効な手が打たれるようなことはなかったようだ。それらが原因となったのだろう、混乱して決算資料が送られてきたのは、ついほんの1週間前だった。いかに慌てふためき、混乱していたかが想像出来る。総会開催時間も予定を大幅に延長したが決着には至らず、今日はもうひとつの会合に出席する予定があったので、頃合いを見計らって失礼することにした。
ペンクラブ総会を途中で抜け出し、2つ目の会合である日本旅行作家協会(JTWO)総会会場の帝国ホテルへ向かったが、エレベーター内で下重暁子ペン副会長とばったり出会い、JTWO理事会に出席する下重さんと同じタクシーに乗り合わせて会場へ向かった。東京會舘とは至近距離なので助かった。JTWOでは兼高かおる会長が名誉会長に、下重暁子さんが新会長に就任された。私は新人会員として壇上で挨拶する機会をいただいたが、兼高かおるさんに、トラック島の相澤進酋長について話を伺えたことはまずまずだった。ただ、兼高さんは相澤さんとしばしば会って親しかったと仰っていたが、私が知りたい目新しいエピソードは伺えなかった。佐々木信也さんと私が疑問を感じたような点についてもご存知ではなかった。
今日参加したペンクラブと新人会員となったJTWOでは雰囲気が大分違う。やはりペンの方が著名な作家が揃っていて国際的にも知名度があり存在感があるので、JTWOとはプライドの面でも若干異なるような印象を受ける。その点ではJTWOの方が気安く、アトホームな空気が流れているような気がした。私を推薦してくれた山本澄子さんを含めて、ペンとJTWOの両方の会員になっている人も随分おられる。旅行作家の集まりだけあって、旅行業界と付き合いのある人が多い。現役時代によくお世話になった高梨洋一郎さんや、林荘祐さんのようによく知っている会員にも久しぶりにお会いした。この会に入会したのを機会に自分の旅行体験を活かして、旅に拘った文を書いてみたいと思っている。
1471.2011年5月24日(火) 福島第1原発は1号機も、2号機も、3号機もメルトダウン
福島第1原発では1号機の他に、2、3号機も炉心溶融(メルトダウン)を起こしていたことが東電の発表した報告書で分った。しかも、いずれも大震災後まもなくの3月15日までにメルトダウンしていたことを、ほぼ2ヶ月半も経過して漸く東電は認めたのである。現在国会でもその後の作業に関して情報が伝えられたとか、伝えられなかったとか、見苦しい責任のなすりあいで国民はすっかりしらけ切っている。この様子だと、まだまだ重要な情報が隠されていると考えるのが自然である。
折りも折り国際原子力委員会(IAEA)調査団が来日し、海江田万里・経済産業大臣と会談した際、大臣は知りえた限りの情報を提供して世界の原子力安全へ協力したいと申し出た。原発事故は、日本のみならず、世界中からその安全が確保されるかどうか注目されている。内輪で喧嘩なんかやっている場合ではあるまい。
先日私自身にもメールで呼びかけがあり、凄いことを考える人もいるものだとその活動に関心を持っていたが、その後メディアでも話題となり、昨日の朝日夕刊によればその行動を是として応募した人が実に165人もいるという。その活動とは、復旧作業が難航している福島第1原発建屋内の作業に作業員として協力を申し出た高齢者の行動隊「暴発阻止行動隊」の行動である。趣意書には、60歳以上で現場作業が出来る体力・意思のある人という条件である。代表者の山田恭輝さんという方は元住友金属の技術者で、実際に同じような職場で働いたことがある人のようだが、他に申し出た人たちはこのように危険な実務を経験されたことがあるのだろうか。私はとてもこの行動隊には参加する勇気はないが、申し出を受けた政府でも対応に戸惑いが見られ、実際のところありがた迷惑に感じているような節が見られる。細野豪志・首相補佐官は「非常にありがたい、献身的な行動で、気持ちは受け止めたい」と謝意を述べたが、作業の長期化に伴い作業員の人繰りがつかずに苦慮しているとは言え、作業自体が1人ひとりに大量の放射能が蓄積しないような作業工程を考えているので、元々危険作業に長く携わることを厭わない「決死隊」のような行動パターンを作らない工程の構築を考えているという。ということは、本音は決死隊の気持ちはありがたいが、受け入れはご遠慮致したいということではないか。
昨日東日本大震災の復興財源を確保するため、菅政権と連合系の公務員労働組合連絡会との間で国家公務員給与の削減幅について合意した。課長以上の幹部を10%、課長補佐・係長を8%、係員を5%それぞれ削減し、ボーナスは一律10%減額するという。こんな程度では生ぬるい。給与は全員5~10%削減、ボーナスは全額支給しないことにした方が国民は納得する。大体国民が被災して困窮しているのに、役人が元々民間営利会社の「成果が上がった場合にご褒美として支給される」ボーナスを黙って受け取ること自体理屈上おかしい。国と国策会社・東電はこんな大事故を起こし国と国民に大損害を与えておきながら、主導した役人が図々しくボーナスを受け取るようなことは「想定外」でとても理解し難い。
1470.2011年5月23日(月) 「日和見」オバマでは中東和平は無理
昨日オバマ米大統領が中東和平についてひとつの前向きで、且つ衝撃的な提言をした。イスラエルは第3次中東戦争勃発時の国境に戻すべきだ、つまり第3次戦争によって占領した土地を元の所有国へ返還すべきだとの当たり前とも思える要望だった。戦勝国イスラエルの戦利品、即ち占領こそが現在のこじれたイスラエルとパレスチナの対立を齎した根源の最大要因であるからである。これに対してユダヤ人社会から反発があるだろうことは当然予想される。しかし、敢えて火中の栗を拾ったオバマ大統領にとっては大英断であり、可能性は低いが、仮に実現すれば「オバマ」の名は未来永劫に‘One of the greatest US Presidents’として世界史上に残るだろうと期待していた。
それがどうだろう。走り出した理想のゴール手前でいとも簡単にUターンして、現在地より後退してしまったのである。一日明けたら前言を翻したも同然の言い訳スピーチの中にそれははっきり表れている。昨日演説直後にネタニヤフ・イスラエル首相から猛反発を食らったうえに、穏やかではない親イスラエル・ロビー団体の空気を察知したのか、完全にペースダウンした。
「日和見」オバマの言い分はどうか。ワシントンで親イスラエル派団体に対して「1967年6月4日に存在したのとは異なる境界線を、イスラエルとパレスチナ自身が交渉するという意味だ」と語った。昨日のスピーチ内容なら最初からイスラエルが受け入れる筈がない。なぜ可能性のまったくない話を観測気球として打ち上げたのか。アメリカ合衆国の大統領たる者にして、まったく軽率でおかしな話だ。
オバマの言い訳を聞いて、喜んだネタニヤフ首相は和平実現への努力を評価するとコメントした。オバマが前言を翻した発言は、和平実現への努力にはまったく値しない。2大政治家による猿芝居以外の何者でもない。それにしても、たった1日でこうもあからさまに発言の内容を急変させるというのは、何とか膠着状態の現状から逃げ出したいためにジャブを放って状況を探ってみた感覚ではないかと勘ぐらざるを得ない。アメリカ合衆国の大統領としてはお粗末で不謹慎極まる。
オバマ大統領はこれまで年齢の割りに、行動力、判断力、決断力、哲学、リーダーシップなどに秀でていると評価していたが、がっくりである。日本にも信頼出来る政治家はあまりいないが、世界にも心から尊敬出来るような政治家が少なくなったものである。
そのわが国の無能な政治家現象を象徴するようなドタバタ劇が、今国会を舞台に演じられている。
福島第1原発1号機への海水注入が震災翌日に一時中断された問題で、政府、原子力安全委員会、東電の当事者が情報の共有が出来ず、誰の判断で中断されたかが大きな問題となっている。結果的に中断したことによりベントが遅れ、事態を深刻化させた。
その責任のなすりあいを国政の場で延々と行っているのだから、呆れかえる。この低次元のやりとりを見て、とばっちりを食った原発周辺の避難民の怒りは頂点に達している。
政治家の無能・無責任と学者バカのプライド、そして殿様商売の東電がそれぞれバラバラに自分たちの都合だけで大事故処理を行おうというのだから、中々前へ進まないわけである。このままで、本当に日本は震災から立ち直れるのだろうか。