ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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1496.2011年6月20日(月) 明治29年発行の「風俗画報」を読む。

 先日吉村昭著「三陸海岸大津波」を読んで、明治29年、昭和8年の大津波が東日本大震災に酷似していることに思わず唸った。吉村はすでに亡くなったが、今回の大震災に合せて増刷再刊された同書の印税を妻の津村節子さんは被災地に寄付するという。政治家にはまったく考えられない発想だ。
 吉村は過去の大津波に強い関心を抱いて、三陸津波被害地を毎年歩いていたという。記録文学としても秀逸な作品である。私が関心を抱いたのは、作品に引用されている明治29年当時の挿絵である。写真がなかった当時の臨場感溢れる現場がありありと再現されている。吉村は2つの大津波を調べるために、各地の資料館や図書館を訪れ、当時の小学生の作文を大分参考にしたようだ。素晴らしい挿絵は、明治29年に東陽堂から発行された「風俗画報」から引用している。
 ありがたいことにその「風俗画報」の昭和48年復刻版がわが書庫にある。読書好きだった義父がセットで買い求めた遺品である。この明治三陸大津波については、半月刊で明治29年7月10日、25日、8月10日の3回発行された。それぞれB6判・40頁で旧仮名遣いで印刷もそれほど明瞭でないので、中々読み通すのは大変だが、吉村先生にあやかってじっくり読んでみたい。内容も一読して中々興味深いが、7月10日号の裏表紙に予告文が書いてあり面白いので、ここに掲載してみる。
 「予告 海嘯被害録中巻  海嘯被害の報の達するや弊堂はいちはやく視察員を被害地に派遣して記事に絵画に其実況を模写し来りしが茲に 風俗画報を臨時増刊して海嘯被害録と題し之を世に公にするを得たり然れども被害の区画たるや莫大なるを以って一朝一夕に正確なる記録を編纂すべくもあらず 故に該海嘯被害録は巻を上中下の三に分ち以て弊堂が世上の読者に被害の実況を報道するの義務を終んと欲す尚中巻には有名なる理学博士巨智部忠承君が記述せ られたる地震津浪に附き地質学上の考説並に全世界中最大最深の海底なるトスカロラ海床の略図をも掲載すべければ上巻を繙き玉ふ者は并せて中巻下巻をも購読 あらむことを乞ふ」
 句読点もスペースもない。読みにくいが大体意味は分る。明治29年ごろのインテリ層はこんな文章をすらすら読んでいたのだろう。

2011年6月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1495.2011年6月19日(日) 安いばかりの商品販売ではいずれ旅行会社は行き詰る。

 今朝の日経紙「SUNDAY NIKKEI」に紙面の2/3を割いて「海外旅行保険」に関する記事が載っている。独法・国民生活センター発行「月刊国民生活」4月 号に「パックツアー参加の心構えと海外旅行保険」を寄稿しているので、僭越だがタイミングからいって多少内容をパクられているのではないかとチェックして みた。この勝手な思い込みは杞憂に終ったが、そう思ったのは、経済部の記者が書く旅行関係の原稿だから、どうしても実践的な分析や現場論は見られないので はないかと邪推したからである。でもやはり借り物的な書き方になっている。実際保険種類を見比べて単純に比較した内容ばかりなので、やはり私には物足りな い。もう少し実践論を書かないと旅行に関連する内容だけに読者には説得力がないように思う。
  それにしてもどうして最近の旅行関係の記事というのは、価格の比較、低価格商品の推奨ばかりなのか。旅行の本質を捉えた、旅行に関心のある人を納得させる 内容になっていない。例えば、インターネット経由の安い保険ばかり薦めている。商品販売も対面販売の店頭販売よりネット販売の利点を強調している。これで は低価格商品企画会社の思う壺で、健全で内容が充実した旅行商品の造成なぞできるわけがない。もちろん商品にもよるが、安かろう悪かろう路線に落ち込んで しまっている。今日の紙面で納得できたのは、クレジットカード付帯保険に関して注意を要するとの囲い込み記事の掲載だけである。
 この記事を含めて、旅行業界もいまのまま低価格商品ばかり追及していたのでは、いずれ壁にぶち当たるだろう。もうそろそろ目覚めて旅行の本質を見直したうえで、旅行内容に見合ったリーズナブルな価格設定の商品企画と、ネット商品販売戦略を再検証すべきではないかと思う。
  さて、今日菅首相が停止中の原発は安全確認検査が終了したらできるだけ早く再稼動させたいと公式に語った。昨日の海江田経産相の言葉を後押しする発言であ る。大物大臣二人が揃って寝言を言っている。言い訳として今後の日本のエネルギー政策を検討したいとも述べたが、話の順序とやるべきことの順序が違うので はないかと首を傾げたくなる。浜岡原発を停止させたのは、特例だとも述べた。分らないことはないが、いま成すべきは、一刻も早く全原発を停めることであ る。うじゃうじゃ屁理屈を言う人が多くいるが、絶対安全とは言えない危険な科学施設が、一旦事故が起きると簡単には停止できず甚大な費用がかかるという当 たり前の理由からいま止めなければ、いずれ将来に禍根を残すことになるだろう。

2011年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1494.2011年6月18日(土) 海江田経産相は何を寝ぼけているのか。

 福島第一原発事故発生により、高濃度の放射能汚染水が溜りその処理を始めた途端、僅か5時間で想定より早く基準の放射線量に達したため、装置の運転を停止した。他にも汚泥が溜りその保管場所が少なくなり新たな保管場所を探している。
  一方各地に放射能が流れ飛び、あちこちにホットスポットと云われる放射線量の多い地区が見られるとして、各地の自治体でも放射線量を計り出した。来る海水 浴シーズンを目前に太平洋岸の海水浴場でも放射線量を計測し始めた。もう放射線ショックで、東日本中が浮き足立っている。
  先日イタリアで国民投票により「脱原発」が決定したことは周知の通りである。精神的にも不安定な状況下で、今日海江田万里・経産相は停止原発の再開を要請 した。福島原発事故の教訓を踏まえて原子力安全・保安院が電力会社に指示していた各地の原発の緊急安全対策が適切に実施されていることを受けて所轄大臣要 請となったらしい。
  海江田大臣は一体何を考えているのだろうか。今は緊急安全対策が実施されているか否かを問うている場合ではない。今回の想定外の事故だって、一部には人災 との声も聞く。今は対策云々ではなく、これからの日本にとって原発が必要不可欠なものかどうかを、国民的テーマとして広く国民の意見を募り、議論を戦わせ て結論を出すべき時ではないだろうか。まだ福島事故の収束の見通しも立たず、ましてやその検証もせず、次の段階へ進むのはあまりにも不見識だと言わざるを 得ない。経産省が電力会社や一部の御用学者とグルになって原発再開を急ぐようなら、むしろ大臣は待ったをかけるのが筋ではないだろうか。
 幸い原発を抱える自治体では、現状では政府の対策が不充分として再開には慎重である。
 しかし、原発は危険なものであり、今回の事故により人力の及ばない点があることもはっきりした。甚大な被害にも散々懲りたはずである。ならば、一歩も二歩も引いて、謙虚にまずは、国民世論を問い、それに従って行動するスタンスが求められるのではないかと思う。

2011年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1493.2011年6月17日(木) IMFが日本に消費税増税をアドバイス

 久しぶりに自然と野生動物、そしてC.W.ニコルさんが島の人たちに温かい目で接する姿を追ったテレビ番組を観た。今夜放映されたNHK「小笠原諸島・いのちの森と海」で、近いうちに世界遺産に登録されるのではないかと期待を抱かせる小笠原の今日の姿を紹介した秀逸な番組だった。
 小笠原諸島は東京都下とは言え、都心から離れすぎていて歴史的にも昭和43年 6月にアメリカから返還されるまでは国籍不明の島で、今でも他の島とは環境と島内のムードが大分違う。ペリー提督が浦賀に停泊する前に立ち寄って、それ以 前に各国から移住した各民族間で長い間交流を続けていたようだ。慌てた幕府が咸臨丸を派遣して日本領土であることを内外にアピールしたという。それでも、 民族間の争いはまったくなく、島民は自分たちを「小笠原人」と呼んでいる。
 ニコルさんの観察力と感想がとても良かった。
 さて、今夕の新聞を見ておやおやと思った。大震災への財源も考え合わせ、検討されている消費税値上げについて思うように与野党の合意が得られず、もたもたしている間に何とIMFが日本は財政再建に向けて消費税を上げるべきだとのお節介な報告書を発表した。
 少々恥ずかしい思いである。IMFのアドバイスをみると、日本の公的債務がGDP比で200%を超える高い水準にあるという点と、日本の消費税率が国際的に低水準である点を指摘している。そのうえで、消費増税は2012年度から実施して、17年度までに現在の5%から15%に引き上げるべきではないかとご親切なご託宣である。
 財政再建も歴代内閣がお題目のように唱えるが一向に実現出来ず、税収はどんどん落ちているのに反して歳出は増加する。絶対的にお金が足りないのが分っていながら、まったく手を打とうとしない。そして借金は益々増え、窮屈な生活を強いられる。確かに15%の消費税なんて今の5%から考えれば厳しすぎる増税との感触がある。しかし、最初に増税の話が持ち上がってからその時点で真剣に議論もせず、毎度先送りにするから今どっと負担がかかってきたような印象になるのだ。
 毎日見せ付けられる福島原発の進まない作業進捗状況と、内輪揉めばかりで一向に政治を前へ進めようとしない政治家どもの怠惰な姿にはもう飽き飽きである。

2011年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1492.2011年6月16日(木) 日本は「脱原発」が難しいのでは?

 日経紙夕刊の連載コラム「明日への話題」の水曜欄にこのところドイツ文学者・池内紀氏がエッセイを執筆していて 毎度頷かされる。先週も若者の内向き志向についてご尤もなお説を披露されていた。昨日は「無知、怠慢、欺瞞、罪」について、日本人の福島第一原発事故と原 子力に対する後ろ向きの姿勢に批判的なコメントと反省を書いておられる。
  原子力に専門外のドイツ文学者である池内氏が、敢えて指摘する4つの大罪とは、第一に原子力に無知であったことである。第二に原子力が巨大な費用がかかる ことに耳を傾けなかった怠慢である。第三はマイナス面を知っていながら知らないふりをしてきた欺瞞である。第四は以上3点をそのまま無視する方が利益にな ると考えた罪であると説いている。いちいち納得できることであるが、われわれとしては第一に指摘された「無知」が最も反省すべきことであると思う。原子力 とは難しく、専門家以外には理解しにくく知ろうとせずに、彼らに一任しようと考えてきた傾向がある。実際これまで高度な専門的知識を学んだ専門家と原子力 村と呼ばれる特異のエリート集団にすべてが委ねられてきた。専門家はこれまで原子力について学校で教えようとせず、絶対安全と言い、経費はかからず、その うえ二酸化炭素ガスを排出しない利点があると主張して自分たちに任せておいてくれれば安全だと傲慢な態度を取り続けていた。
  しかし、今度の福島原発事故では、いかに彼らはデタラメな専門家集団かと思いつくづく思い知らされた。知っている資料や情報を国民に公開することもせず、 自分たちだけですべてを仕切ろうとする思い上がりには、がっかりさせられた。マス・メディアももっと情報を公開して、原発はあらゆる角度から検証して是か 否かを議論する場を提供するべきである。そうして、これまでは原子力についてまったく関心もなかった人々に原子力の知識や情報を与えて、喧々諤々の議論を 戦わせ国民的合意を得られるような議論百出の場作りを提言してほしいと思う。
  今朝の朝日に全国の知事から得た原発アンケートに関する回答が載っていた。これだけの大事故を惹起せしめたにも関わらず、脱原発を明言した知事は全国で たったの二人である。それが全国で僅か3人しかいない女性知事のうちの2人、吉村美栄子・山形県知事と嘉田由起子・滋賀県知事である。
  一番の被害者である佐藤雄平・福島県知事が無回答というのも理解できない。あれだけ、政府に原発のせいでえらい迷惑を蒙ったと政府の原子力政策に恨みつら みをぶつけていたくせに、このていたらくである。結局原発というのは麻薬のようで、止めたらこれまで得ていた補償金がまったく期待できなくなる。
 突き詰めると原発をスタートさせる時点で何らの議論も行われなかったツケが今になって喉元に突き刺さっているのではないかと思う。

2011年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com