充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
ブログ一覧
1618.2011年10月18日(火) タイの洪水とアフリカにおける中国の立場を考える。
タイの洪水が首都バンコックを中心に大きな騒ぎになっている。チャオプラヤ川沿岸のアユタヤが水害により街全体が浸水して工業団地が操業を停止した状態である。水害により日本企業約430社が被害を受けている。元々バンコックにしろ、アユタヤにしろ地盤が低いので、一旦水が入り込むとインフラ整備が充分でないこともあり、手作業で土嚢を積み上げて被害を最小限に食い止めるより他に手がないのが実情である。大潮の時期が重なったなったうえに、今年は例年になく降雨量が多く、上流の3ヶ所のダムで放流したことも効いているようだ。
ニュースを見ているとバンコックのチャオプラヤ川に500隻の船を並ばせて海へ向って一斉にエンジン全開して海から押し寄せる潮流を防ごうとしたり、道路という道路に土嚢を積み上げたり、どうも原始的としか思えない防護策を講じているのが儚い気がする。旅行会社でもバンコック方面のツアーを取り止めたところも出ている。
日本では地震に津波、同じアジアのタイでは洪水と、今年は随分自然にしっぺ返しをされた1
年と言えよう。
さて、アフリカで存在感を強めていた中国に対する不満がアフリカで高まり、その対応も変わってきた。天然資源獲得へ向けて経済進出を強めていた中国に対するアフリカ各国の不満が募り、中国の開発に対して距離を置き始めた。確かに中国は巨額の資金を投資して、資源を開発しているが、その事業はほとんど「ひも付き」で、現地の雇用や貧困問題の改善につながらないことがはっきりして、それがアフリカ諸国の反感を買っている。
結果的に中国と友好的な国では国のトップが中国と親密な関係にあり、それが住民の政権批判に及んできた。銅とコバルトを豊富に埋蔵するザンビアでは中国企業300社が進出しているが、中国に対して中国人を無数に呼び寄せ労働力とすることを制限するよう警告した。アンゴラでは中国の全輸入量の16%を占めるほど原油輸出が突出しているが、中国企業を優遇していた在職32年のドスサントス大統領を批判するデモが頻発するようになった。ナイジェリアやタンザニアでは中国企業や中国人を狙う事件が相次ぎ、今や中国人と関わる企業の安全が危惧されているほどである。
中国流の支援とは、金は出すが現地人の雇用とはならず、開発した原油を大量に中国へ送り、それほど多くの資金を現地へ落とさず、現地の生活は潤わず、アフリカをダシにして結局中国を富ますだけとの反発も出てきた。中国は政府開発援助(ODA)の取り扱いについても相手国と齟齬を来たしている有様である。
去る14日に凌星光先生から中国的思考について話を伺ったばかりだが、やはり凌先生が考えているように中国人の偏った発想によってトラブルを生じさせていると思う。これでは、中国はいずれ世界中の嫌われ者となるのではないか心配である。
すでに親中国だったビルマが距離を置き始めた。中国首脳陣は分りきったようなことにまだ気がつかないのだろうか。
今夜プロ野球セ・リーグで中日ドラゴンズが横浜ベイスターズと引き分けて、昨年に続き連覇を飾った。引き分けで優勝が決まるというのも妙な感じである。このチームもパ・リーグの覇者福岡ソフトバンク・ホークスともどもこれからクライマックス・シリーズを勝ち抜いて日本シリーズへ進出できるだろうか。
1617.2011年10月17日(月) 映画研究会セミナーで女性監督の話を聴く。
日本旅行作家協会の「映画と旅研究会」幹事の山本澄子さんから研究会の催しにお誘いをいただいた。有楽町駅前の電気ビル地下街にあるワインを売り物にしたイタリア・レストラン「東京バンバン」で、「百合子、ダスビダーニャ」製作監督・浜野佐知氏の講演会である。「百合子」とは作家で日本共産党元委員長・宮本顕治の妻だった宮本百合子(中條百合子)で、「ダスビダーニャ」とは、ロシア語の「さようなら」を意味する。つまり、若かりしころの百合子が一時ロシア文学者・湯浅芳子と同棲し、その後顕治と結婚した百合子が湯浅と別れる話で、今日いうところのレズビアンのお話である。
何よりびっくりしたのは浜野監督が熱弁をふるった①子どもの頃の映画館通いの経験から映画監督になった経緯、②女だからという理由だけで監督への道は閉ざされ、仕事をさせてもらえなかった、③ピンク映画の主演俳優に強姦されそうになったが、自分が悪いと監督に非難された、④過去30年間に300本の映画監督を務めたが、女性監督作品として映画史上に記録が残されていない、等についてユーモアを交えながら、自説を時には過激に話されたことである。最後は大分エスカレートして日本では女に責任ある仕事を与えてくれないので、有能な女性は海外へ出て行く。海外にいる日本人の女性は優秀だが、海外にいる男はバカばかりとまで言われたのには、ジョークとは言え少々言い過ぎだと感じたほどである。それだけ、自分の意思を貫かれ男社会の映画製作で苦労されたのだと思う。最後を締めた山本さんが「日本の男性の中には優秀な人もたくさんおられます」と言われたのは流石だった。なかなか面白い試みだった。どんな演出なのか、近日観賞に行ってみたいと思い、早速前売り券を求めた。
さて、東日本大震災の際津波で亡くなられた消防関係者が300人を超えたそうだが、そのうち水門の開閉に携わりながら閉門に間に合わず亡くなられた気の毒な方が72名もおられたという。今日偶々「ミヤネ屋」というエンタメ番組を見ていたら、津波の際の緊急必要品として「ノアの箱舟」をもじった新商品「ノア」を紹介していた。こんな商品も開発されたのかと不思議な気持ちに捉われた。
直径1.2mの球形のステンレス製で、重さ70kgの黄色い物体が、津波が襲ってきた時逃げられないお年寄りや子どもを4人まで収容してじっとしていれば増水しても浮かぶので安心だという。すでに発表以来700件の問い合わせがあるという。上部には空気抜きが2箇所あり、下部には水を溜め込んであって内部の柱とともに安定性では問題ないという。
しかし、何十年に1度の可能性に賭け28.8万円の費用まではたいて、普段は邪魔な置物を買って自宅に置いておけるだろうか。マンションなどではとても置き場所もあるまい。発想はユニークであるが、そこまでしてこんな大きなステンレス製の球を自宅に準備することまで考えなくてはならないだろうかとちょっとばかり疑問に感じた。だが、いざとなれば自分は逃げることはできるが、逃げられない人のためにこんな物まで造る知恵者がいるということに、つい人間愛的なものを感じた。自然災害国日本で生活することは、生き抜くこと自体が難しいのだろうかと考えさせられるとともに、奇抜なアイディアが必要になったのかと思うと、一面でそぞろ薄ら寒い感じもしてくる。
1616.2011年10月16日(日) 隠蔽体質の電力業界の深い闇
今朝のTBS報道番組「サンデーモーニング」で、毎日新聞編集主筆の岸井成格氏が番組終了直前に何気なく漏らした言葉が気になった。実際には実現しなかったが、放射性廃棄物の廃棄場所の候補地として日米両国がモンゴル政府と交渉していたようだ。結局モンゴル政府から受け入れを断られたという。秘かに進められていた交渉だったが、やはりそうだったかと言うべきだろう。途上国へ経済支援を口実に何でも押し付けようとする日米原発大国のわがままは通らなかった。
それはそうだろう。放射性廃棄物の受け入れが、いかにモンゴルが大荒野を有し土地が空いていて経済的な助けになるとは言え、10万年もの長い間他所から持ち込まれた放射線漏れのリスクを背負うことについて国民的な見地から考えて納得できるはずもない。
しかも、モンゴル人は自分たちの住む大地を掘って土地を傷つけることを潔しとしない。だからこそ農民が田畑を耕すようなことをせず、自然をあるがままに受け入れて自然に恵まれた土地を求め放浪する遊牧業を生活基盤にしている。日米の首脳が無理をお願いする相手国について、その長い歴史ある伝統と風習をまったく学んでいなかったことは少々お粗末で、むしろその浅学ぶりには唖然とする。これでは外交なんて口先だけのものになってしまう。つまり目先の危機回避に追われて相手の立場を深く考えることを忘れているのだ。
それより何より、こういう話がなぜメディアを通して伝えられないのかわれわれとしては些か不満である。この交渉過程には放射性廃棄物の処理に困惑している実態が浮き彫りとなっている。それだけ廃棄物の処理が大きな問題となり、今や世界的に深刻になり、われわれ現代人が解決のために喉元に匕首を突きつけられているのだ。
その一方で、原発の事故原因隠しや、安心安全論の啓蒙活動が行われようとしている。先般問題となった九州電力の「やらせメール」事件に関わる第3者委員会の調査結果に対して、九電はそれを容認しない最終報告書を提出した。そもそも調査結果では、「やらせメール」はシンポジウム前に古川康・佐賀県知事から賛成意見を出すよう求められたことがその実行に決定的な影響を与えたと指摘していた。これに対して九電は最終報告書でやらせ実行は認めたが、県からの関与はなかったとして第3者委員会の指摘を事実上否定したのである。知事をかばい、自分たちも落ち度を認めようとしなかった。このお互いにかばい合う佐賀県と九電の蜜月関係の中に、隠蔽体質と安全軽視の本質が隠されている。弁護士で元第3者委員会委員長の郷原信郎氏は、九電の最終報告書は形だけ再発防止策の提言受け入れを強調することによって、一連の問題に対する社会的批判をかわそうとしているとその不遜な姿勢を厳しく批判している。
電力業界には福島原発でこれだけ大きな事故を起して、なお原発に関する都合の悪い情報を隠そうとする姿勢がありありである。これでは、仮に原発を再稼動しても、再び大きな事故を起す可能性は限りなく大きい。これだけ世界中に不安を与え、世間に迷惑をかけていながら反省もなく、どうして懲りないのだろうか。
さて、今日は横浜駅西口の「キャメロット・ジャパン」で湘南高校同期生会が開かれた。卒業して54年が経ち400名いた同期生のうち、すでに66名が亡くなった。今日の出席者は68名だった。まだ、現役で働いている者もそこそこいるようだが、大半は「健康」をテーマに余生をできるだけ楽しもうとの気持ちが強い。ラグビー部の仲間でも今年2月にスタンド・オフだった蓮池雄策くんが亡くなり、同学年部員8人のうち半数の4人がすでに黄泉の国へ旅立ち大分寂しくなった。世の倣いとは申せ年齢を重ねてくるに連れて、ひとり去りふたり去ると段々寂しくなるものだ。私だっていつまで元気に参加できるか分らないが、元気でいる限りは同じ学び舎で学んだ仲間といつまでも楽しくお付き合いしていきたいと願っている。
1615.2011年10月15日(土) ビルマの微妙な変化は何を意味するのか。
ビルマ政府が一部の受刑者を釈放した最近の動向を考えると、あの非民主的なビルマ軍事政権も少しは心を開いてきたのかと期待していた。ところが、そうは問屋が卸さないようだ。確かに軍事政権が民主化と名づけた選挙の結果、一応「軍事」の鎧こそ脱いだが、旧来の態勢固めのために、国会議員の1/4は軍人にして残りの8割も軍政が母体の連邦団結発展党(USDP)が占めて実質的には軍事政権と何ら変わらない。当然前軍事政権路線を引き継ぐと見られていたが、ニュアンスがちょっと変わってきた。6月にメディアの検閲緩和の方針を示し、8月には閣僚が民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんと度々会見したり、スー・チーさんがティン・セイン大統領と会ったり、彼女が堂々と地方遊説に出かけたり、これまでの締め付けムードが一転した。今月に入って、集会やデモを容認する法案が可決され、11日には6千人以上の受刑者の恩赦を発表し実施された。まさにオヨヨ!である。
あれほど民主化勢力を毛嫌いして、弾圧排除し、政府批判を許さず、デモ隊を片っ端から検挙していた一連の動きからすると呆気にとられるほどである。
ビルマ政府のその狙いは、日欧米など先進諸国からの経済制裁解除を求めていることと、初めて外交の場で主役を演じるべく、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で2014年の議長国を希望しているからだとされる。
過去にどうしてここまで意固地になって民主化の動きを弾圧するのかと思うほど、ビルマ政府は民主化勢力の排除に血眼になっていた。その意味では少しは期待できる新政府の対応である。
だが、ビルマ政府のこれまでのパフォーマンスがあまりにも強圧的で悪評だったが故に、諸外国から心底信頼されているわけではない。釈放を発表された人の中に政治犯と言われる人たちが極めて少ないことと、実際に釈放された人の中には著名な指導者が含まれていないことに政府の腹の内が読めそうだ。指導者層の釈放は、急進的な改革を求める反政府デモにつながりかねないとの懸念から釈放対象を選別しているのではないかと見られている。以前に釈放された人たちには、「解放後は政治活動をしない」と一筆書かされた例もある。ビルマ政府の方針の変化には、まだ判然としない点も多く、アメリカ議会では依然として懐疑的な見方が多い。
こういう動きの中でビルマの外交政策も注目しておく必要がある。西側からの経済制裁を受けて困っている隙につけ入って、中国がビルマに積極的にアプローチしてこれまで数多くの支援活動を行ってきた。ビルマ北西部のミッソンダム建設工事も中国資本によって行われていた。それが自然環境破壊であると周辺住民から強い反対運動が起きるや、意外にもビルマ政府は5年間の工事凍結を決めた。当然中国は怒った。恩義ある中国に対して思い切った行動に出た意図はどこにあるのだろうか。これだってビルマの国土を借りた体のいい中国のためのダム建設だったのである。中国はこのダムで発電された電気を自国へ送る予定だった。その自己本位の策略?もあてがはずれたのである。
これと相前後してビルマ政府はインド政府と資源開発で協力を確認した。中国との関係が悪化し、疎遠になっているインドへ接近する辺りにビルマのしたたかな戦略の変化が読み取れるような気もする。ベトナムもインドと接近している。東アジアの中で中国との関係が芳しくなくなりつつある国々が、中国を離れインドに接近しつつある姿がビルマを通して透けて見えてくる。
1614.2011年10月14日(金) 中国問題について専門家の話を伺う。
毎月開催される「JAPAN NOW観光情報協会」の観光立国セミナーで、今日は「野田内閣に望む外交政策」と題して中国人の専門家、社団法人日中科学技術文化センター理事長で、日本でも福井県立大学名誉教授をされている凌星光先生が講演された。
凌先生の論旨は、①日本人の一般的な考え方は現在の中国の力と中国の成長性を過小評価している、②過去2000年の歴史を見ると国際政治は歴史的地殻変動期にあり、そろそろ東洋の時代である、③覇権国家の終焉、つまり覇権主義の超大国はなくなる④日中両国民に心理的調整が必要、特に尖閣諸島問題、⑤日本外交軍事戦略は日米重視ではなく、アメリカは後退してオフ・ショア・バランシングを行うことと6ヶ国協議を制度化すること、等々大変率直に日本人の近視眼的な戦略と中国現状と潜在力について話されたように思う。
ただ、これまで中国の中華思想的発想や、覇権主義に振り回されてきたわれわれ日本人としては、先生の仰ることを額面通りに受け取って良いものか気になるところである。
しかし、質問者に対する回答も含めて、いま世界から非難されている中国の非人道的、非民主的、言論抑圧等々について充分納得できる説明はされなかったし、最近の高速鉄道事故についての弁明的な説明は少々不満だった。例えば、後者の説明で、日本の新幹線は開業以来50年に対して、中国は高速鉄道を運行してまだ日は浅いので止むを得ない。いずれ50年も経てば中国も事故がなくなるというような論理は理解し難い。こういうような例え話で話すこと自体論理にずれがあり、疑問に感じた。
凌先生は日本生まれで一橋大学を中退して母国中国の大学を出られただけに、日中両国の諸問題に造詣が深い。これまで日本に関する知識を中国で生かし、論陣を張って中国上層部に持論を伝えることができたようだが、個人的な見解もあるが、すんなりとは納得できない。中国の知識人の中にはこういう考え方の方が多いのだろうかと思うと日中間の誤解を解くのは容易ではないと思う。
さて、母校湘南高校の前同窓会長・天野武和さんからメールをいただいた。それによると今年創立90周年を迎えた母校に建設中の「湘南・校史資料館」の展示企画のひとつとして「湘南大樹」というプロジェクトを計画しているが、そこに過去90年間に輩出した卒業生250名前後を紹介するコーナーを設ける計画であるという。そしてそこに湘南大樹を描き、その木の葉の1葉に私を推薦し紹介してくれるという、大変光栄なお申し出をいただいた。大したことはやっていないが、海外における破天荒なひとり旅の体験が後輩たちを勇気づけるものと好意的に受け取っていただいたのではないかと勝手に解釈している。後輩たちを激励する意味でこういう先輩がいるということを知らせる試みのようである。石原慎太郎・都知事やノーベル賞受賞者・根岸英一博士、指揮者・大野和士氏ら並み居る大物に混じって私ごとき小者を取り上げてくれるということに感激した。回答を求められたので、即座に‘YES’と回答した。まだ先のことではあるが、有難いし大変名誉なことであると考えている。