充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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1633.2011年11月2日(水) 国と自治体は放射線の危険性を真剣に考えているのだろうか。
やらせメール事件や第3者委員会の調査報告書を否定するような最終報告書を提出して、原発に対する世間一般の認識とずれ、世の非難を浴びている九州電力が、福島第1原発事故以来初めて九州の玄海原発で停止中の4号機の試運転を開始し、明日にも元通り運転を再開する予定である。八方塞りの九電はトラブルで停止させていたが、トラブルの原因や原因と対策をまとめた報告が国から「概ね妥当」と評価されたことを踏まえて運転を再開することを決めた。
ところが、どうもこの辺りの事情が分かりにくい。再開に当たっては国が決めたストレス・テストをやるのかと思いきや、その対象は定期検査で止まった原発が対象で、玄海原発4号機の場合はトラブルのために停止したので、対象外だそうで、理屈を捏ね回した決め事である。関係者の発言も分かりにくい。
枝野幸男経産相は、地元と協議のうえ電力会社が決めるべきことと述べた。こんな大事なことをそう簡単に決められては堪らない。これでは、国は原発の安全性については責任を持たないと言っているようなものではないか。菅直人・前首相は原発中止を、野田首相は漸次原発縮減を主張した。枝野氏の発言は両首相の言葉と相反するのではないか。また、枝野発言によって地元自治体は原発再開を国が認めたと認識している。岸本英雄・玄海町長は「4号機については国から安全性の確認を得た」と話し、古川康・佐賀県知事も「国が判断されたのなら、これまでと同じように受け入れる」と力強いサポート体制を口にした。これで事業会社の九電は地元の理解を得られたと判断し、願い通り運転再開に踏み切ることを決定した。なぜか関係者はみんな自分の判断から逃げ、他に責任をおっかぶせている。原発に関わることになるとなぜか怪しげで、不可解な行動に出る。原発は直ぐにも再開したい、されど世間の目が恐い。どうも本音は、法衣の下に鎧をまとっているようだ。
今日もまた原発に関して危なっかしいニュースが伝えられた。東京電力は、福島第1原発2号機に核分裂反応があったと発表した。一部には臨界状態だったと指摘されている。しかし、鉄面皮で証拠隠蔽のリーダー格・東電はキセノン検出量が微量だったため、燃料が溶融しているわけではないと言い張っている。細野豪志・原発担当相もあまり深刻には捉えていないようだ。この一連の無神経な言動を見てみると、数日前に検出された世田谷区八幡山の放射線漏れについて、行政がすぐ原因を調べることもせず、今日になって漸く現場を掘削した対応によく似ている。結局先週の世田谷区弦巻と同じくラジウムが原因らしいと見られている。調べればすぐ分ることを休日を理由に引き伸ばして手をつけなかった。この鈍感ぶりが風評被害をもたらし、周辺住民に不安を与え住民の気持ちを傷つけているのではないだろうか。
福島第1原発事故以来、放射性物質に対して神経質になる一方で、案外無頓着でのんびりしている印象を受けるが、そんなことで良いのだろうか。
1632.2011年11月1日(火) 母校創立90周年記念式典に出席
母校・神奈川県立湘南高校創立90周年記念式典が鎌倉芸術館大ホールで挙行された。一寸早めにJR大船駅に着いたので、昼食でも取ろうと大船駅ルミネ店内をぶらぶらしていたら、偶然にも1枚のポスターが目に入った。「東山魁夷・平山郁夫日本画巨匠版画展」を無料で開催していたのである。展示作品はほとんどリトグラフだったが、中には欲しい作品が数多くあった。しかし、最安値でも1点50万円は下らない。観るだけで芸術心を満たして会場へ向う。会場は来賓、卒業生、生徒、保護者を交えて2階席までいっぱいである。母校は大正10年に神奈川県内で6番目の県立中学校としてスタートして以来、90年の歳月が過ぎ去った。この間全日制、定時制、通信制を合せると卒業生の数は、実に4万6千名に上るそうだ。
式典は午後1時から3時半まで行われた。和やかな雰囲気の中でOGのNHKアナ・渡辺あゆみさんの司会進行によって手際良く進められた。ゲストスピーカーは、偉大なる先輩、2010年ノーベル化学賞受賞者・根岸英一博士の登場で、難しい話を幾分分り易く話された。聴けば、博士ご夫妻は昨日シカゴ、一昨日はニューヨークで雪に閉じ込められ、予定通り今日の式典に間に合うかどうかを心配されていたと笑いながら仰っておられたが、今日は突き抜けるような秋晴れで、演題は「21世紀を救い、支える科学―化学」と題して、図を使いながら説明された。私にとっては少々難しい化合物の話だった。博士の話で強く印象に残っているのは、人生の師をいかに見つけ、教えを請うかということが大切であるということと、できるだけ若いうちに世界を見てみることが重要だと述べられたことである。特に後者については3月にお会いした時私自身博士と意気投合した考えである。
式典会場では弦楽部、吹奏楽部の演奏や合唱部のコーラスも久しぶりに楽しく聴けた。
更に楽しかったのは、マイクロバスで移動した鎌倉プリンスホテルで開催された祝賀会だった。会場のバンケットホール「七里ガ浜」は、椅子席350席の大入りで、コースメニューを味わいながら、OBのゲスト・ミュージカル俳優沢木順さんの洒落たトークと声量のある歌声にすっかり魅了された。元合唱部員だった根岸博士も沢木さんにアシストされながら、素晴らしいテノールで「あざみの歌」「さくら貝の歌」ほかを朗々と歌われた。根岸博士ご夫妻、義兄の大正大学名誉教授・鈴木健次さん、森ビル会長の森稔さん、渡辺あゆみさんとも話すことができた。
根岸ご夫妻には3月にお会いした時の写真にサインをしてもらい、先輩のトラック島大酋長・相澤進と佐々木信也さんについて書いたエッセイ掲載の「知研フォーラム」を差し上げた。同期生や、親しい先輩や後輩にも会えてとにかく楽しい時間を過ごすことができた。これだけ大勢の参加者が集まった宴会で、こんなにお互いに打ち解けた気分のいいパーティはこれまであまり記憶にない。素晴らしい歴史ある伝統校で高校生活を送れて、幸せの一語に尽きると思っている。帰り道友人と歩きながら心から「楽しかったなぁ」と語り合った。
1631.2011年10月31日(月) 映画「百合子、ダスヴィダーニャ」を観賞
今日この地球に誕生した赤ちゃんは、みんな地球上で70億人目の人と数えられるそうだ。これは国連人口基金で承認されていて、その東京事務所では申し出があれば、「70億人目の赤ちゃんの一人」という証明書を発行するそうだからギネスまがいの人気もここまで来たかと、些か脱線気味のお祭行事、名称、タイトル等に辟易する。
先月17日に映画「百合子、ダスヴィダーニャ」の浜野佐知監督のお話を聞く夕食会にお誘いを受けて、監督から女であることのデメリット、映画界における女性監督の不利、これまでの厳しい歩み等について諸々お話を承った。今朝渋谷の円山町界隈にある「ユーロスペース」へ件の映画を鑑賞に行った。最近の映画、特にあまり脚光を浴びない個人やプロダクションが製作した映画は、かつての華やかな大劇場ではなく、こじんまりとした映画館で日時も限定されて上映されることが多く、上映日数も上映回数も少ない。最近私が観た映画は押しなべて力作であるが、やや深刻なストーリーのため、興行収入を考えたのだろうか大映画会社が配給せず小規模な映画館でこっそり上映されるケースが多い。「ユーロスペース」も建物内に2つの映画館があり、今日観たのは定員91名の小規模なシアターで、午前10時30分だけの1日1回きりの上映である。少々早いが行ってみると観客は20名程度で、年配の男性が多い。
あらすじは、中條(宮本)百合子と湯浅芳子がレズビアン関係に入った経緯と、百合子と最初の夫・荒木茂との結婚生活破綻の複雑な原因を女性監督の目からねちっこく描いたものである。上映に先立ち、予定にはなかったが浜野監督が登場され舞台挨拶をされた。大阪から新幹線で来たところだと話されていた。監督は百合子がなぜ荒木と別れたのか、別れる必要もなかったのではないかと話されたのは意外だった。というのは、監督は日本社会に昔から根付いていた男社会の風潮を嘆き、それをぶち壊そうとされているようで、先月の夕食会場でも過度なまでに日本男子を攻撃し、愚弄する言葉を発していたからである。
結局百合子と荒木の結婚生活は僅か5年、湯浅芳子との同棲は7年で幕を下ろした。百合子は後の共産党書記長・宮本顕治と一緒になるため、湯浅と別れた。湯浅と別れる時湯浅は相当荒れたようだ。湯浅が亡くなったのは1990年で、52歳で亡くなった百合子と異なり94歳まで生きた。著名なロシア語翻訳家だったが、残念ながらその訳書を私は読んでいない。しかし、日経新聞日曜版で瀬戸内寂聴さんがつい最近まで長らく連載していた「奇縁まんだら」の中で強い女性として描かれていたのを読んだことがあり、印象に残っている。監督が描こうとしたのは、女性の権利があまり認められなかった時代に、女性だからといって打ちひしがれる弱い女ではなく、風当たりが強かろうと強く生き抜いた女性だった。
映画の構成はほとんど家の中で語られ、東京と福島だけで行動範囲が狭く舞台が限られていてダイナミックなスケールに欠けて少々物足りない感じもした。2人の著名な女流文学者同士の爛れた関係にスポットライトを当てて、「レズビアン」という特殊なテーマを取り扱ったのでそれも止むを得なかったのだろう。映画の中で百合子の作品をもっと紹介すれば、理解の助けになったと思うが、その点で少々分りにくかったという気持ちが残った。
1630.2011年10月30日(日) 行政は放射能に鈍感
一昨日世田谷区八幡山のスーパー・マーケット空き地で民間人の線量計により高い放射線が計測された。先日同じ世田谷区弦巻で計測された放射線も分ったのは、民間人の連絡によるものだが、それも福島原発とは無関係ということが分った。今度の放射線もその空き地の周辺地下から異常値を示すことから福島原発とは関係ないと見られている。ただ、近辺の住民が放射線汚染を心配しているので、何が原因であるかを早く突きとめることが行政の責務だと思う。にも拘わらず、世田谷区はのんびりしている。民間人の軽量により分ったにも拘わらず、区が昨日語ったのは週明けにその地下を掘削して原因を究明したいと気楽なことを言っている。理由は休日ということのようだが、ことが放射線に関わることでもあり、早く作業を行って原因を明らかにすべきではないか。
ことほど左様に原子力について、本質が分っているのか分かっていないのか、関係者によってスタンスがバラバラのようだ。例えば、昨日になって原子力委員会が福島第1原発を解体・廃炉にする工程を示した。それによると何とも気の長い話で、いろいろ建屋内部の取り出し作業を始めて、原子炉から建屋まで解体する廃炉作業が完了するのは30年以上もかかるとの発表があった。これではいま稼動、或いは休止中の原発を仮にいつの日か廃炉にした場合、それらも30年以上の時間がかかる。今後新たに稼動予定の原発の将来的な廃炉を考えると気の遠くなるような時間が必要である。
これでは私が生きている間に原発はなくすことはできないということになる。今や知らない間に、周囲は放射線の危険で取り囲まれているという事態になっている。憂鬱な時代になってしまったものである。
さて、円高が昂進して輸出関連企業が大きな赤字を計上しているようだが、パナソニックの如きは今年度連結決算が3,000億円前後の赤字に達する見通しだという。東芝も今年度上期だけで営業利益が100億円も減少した。企業は円高の長期化を睨んで、想定為替レートを変更し、利益予想を下方修正する動きが出てきた。例えば、対ドル為替相場ではリコー、セイコーエプソンや日本電産などでは上期に1$=80円相場だったが、下期は75円に変更しているようだ。商売本体ではなく、為替事情によって売上、利益が大きく変わるようになった。外為事情に左右される企業はあまりの円高市場に振り回されている。
円高に洪水被害が重なり輸出関連企業が苦しんでいる。少しでも手を差し伸べられるのは国であるが、今のへなちょこ政府が果たしてお助けマンになってくれるだろうか。
1629.2011年10月29日(土) プロ野球界のゲーム・システムはこのままで良いのか。
東日本大震災発生により開幕が遅れたプロ野球も終盤を迎え、今日からセ・パ両リーグともに、いわくつきのクライマックス・シリーズが始まったところである。一方、アメリカではワールドシリーズで今日チャンピォン・チームが決まった。
再三プロ野球界へイチャモンをつけるようだが、このペナントレース後のクライマックス・シリーズほど馬鹿馬鹿しく無意味な勝負はないと考えている。セ・パ両リーグとも優勝チームが決定したわけだから、以前のようにこの両リーグの覇者、セの中日ドラゴンズとパの福岡ソフトバンク・ホークスの間で日本シリーズ7回戦を戦い、真の日本チャンピォン・チームを決めればそれでいい。それが、金儲けと引き換えに優勝の価値と権威を失くす、クライマックス・シリーズというわけの分らないシリーズ試合を加えたものだから、一体全体どこのチームが一番強いのかが分らなくなってしまった。
野球の先進国・アメリカでも似て非なるものではあるが、一応強いチームが大リーグチャンピォンに最も近いところにいる。本当のファンは、ゲーム数が増えたからと言って喜んでいるのだろうか。
メジャーリーグでは、今日セントルイス・カージナルスがテキサス・レンジャーズを降し、4勝3敗の成績でワールド・チャンピォンになったが、このチームは3つの地区のそれぞれの2位チームの中で一番勝率の高いチームが、ポスト・シーズン・シリーズにワイルド・カードという救済制度により出場権を得て勝ち上がり、ワールドシリーズへの挑戦権を得たチームである。その挙句にワールド・チャンピォンに輝いたのだから何をか言わんやである。この変てこなワイルド・カードを勝ち上がってチャンピォンになったチームが近年増えて、1995年に制度が発足して以来17回のワールドシリーズで2位チームが優勝したのは実に5度目だそうである。ペナントレースでは2位に甘んじたが最後に優勝の美酒を味わえることになる。物語ならともかく、本当の実力のあるチームがどのチームなのか分らなくなり、1年間戦って勝ち得た優勝の価値と意味を分らなくしてしまうシステムは、無意味であり勝負の世界では似つかわしくないのではないか。
日本では昨年パ・リーグ3位だった千葉ロッテ・マリーンズが、クライマックス・シリーズを勝ち上がり、日本シリーズでセ・リーグの優勝チーム・中日ドラゴンズを倒して、見事日本一の座に就いた。しかし、その時は運よく波に乗って優勝したが、実力は必ずしも伴っていたわけではなく、その証拠に今年はリーグの最下位にまで急降下した。
一部の狂信的なファンと金儲けのために野球界が考え出した奇策が、これからのプロ野球界の人気を削がなければ良いがと心配になる。実際、近年はサッカー人気に押されて、観客動員数もテレビの放映時間も減ってきているのは、このような安易な制度を採用したことも大きく影響しており、下手をすると大相撲と同じように人気が下降する可能性を秘めているのではないかと、プロ野球ファンとしては嘆かわしく思っている。