充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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1840.2012年5月27日(日) 日本人登山家、世界の8000m高峰14座を征服
このところ天気が不安定だったが、今日漸く爽やかな五月晴れに恵まれた。競馬の日本ダービーを始め、プロ野球、サッカーJリーグ、バレーボールの五輪最終予選等々いくつかのスポーツ・ビッグイベントが行われた。
そんな中で昨夜吉報がもたらされた。世界で14座ある8000m峰の全山完登を目指していた登山家・竹内洋岳さんが最後に残った第7位の高峰・ダウラギリ1峰(8167m)を征服した。イタリアの登山家として世界的に有名なラインホルト・メスナーが初めて成功してから、世界で30名近い登山家が達成しているが、41歳の竹内さんは日本人として初めてである。
私も若い頃にヒマラヤに憧れたが、海外渡航は自由にならず、とても手の届かない夢と思っていた。それが今ではその気になれば可能性があり、羨ましい限りである。かつて登山に夢中だった私自身にとっては、8000mはおろか、列車でチベット国内で海抜5000mを越えたり、スイス・アルプスを他力で登ったくらいである。強いて自慢できるのは、日本の3000m超高峰13峰のうち、9峰を登ったことぐらいだろうか。
さて、数日前カナダで2020年の五輪開催地の最終候補地の絞込みを行った。幸い前回に続いて手を上げていた東京は、ライバル・イスタンブールとマドリードとともに最終選考に残った。落選したのは、バクー(アゼルバイジャン)とドーハ(カタール)である。最終決定は来年9月だそうだが、これから熾烈な指名までのロングランを通して、イスタンブールやマドリードに対して東京に勝ち目はあるだろうか。
オリンピックを開催することには、確かにいくつかの大きなメリットがある。かつては、財政負担が重く余裕のある大国でなければ中々開催地として名乗りを上げることはなかったが、ロスアンゼルス大会から開催自体が総合的に捉えれば、営業面ではペイすると考えられるようになり、その他にも国威発揚に繋がり、更に世界に存在感を訴える良い機会となるなど諸々のメリットが見直され、資金にゆとりのある国は挙って開催の希望をアピールしている。2016年リオ・デ・ジャネイロ大会決定の際は、東京は最終審査で落ちた。その最大の敗因は、国民の中に五輪を開催しようとの熱意と盛り上がりに欠けたことが響いた。その反省の上に立って東京五輪を開催したいという国論をどう盛り上げていくかということが、開催地として認証されるための課題である。
やや気がかりなのは、当初開催希望だったローマが昨今の国内財政事情の悪化から、あっさり立候補を取り下げたことである。今、スペインも厳しい経済不況の渦中にあり、予断を許さない。日本だって、国債の格付け低下であまり自慢できる状況にはない。今や、スポーツだって国の台所事情に大きく左右されるようになった。
どこを向いてもあまり明るい話題がない。だからこそ、世界をあっと言わせる慶事には心からおめでとうと言ってあげたい。それが、昨日成し遂げられた竹内さんの世界の8000m超高峰の完登である。快哉を叫びたい。
1839.2012年5月26日(土) フルブライト60周年記念シンポジウム
先日フルブライト一期生である山本澄子さんから、今日千駄ヶ谷の津田塾大学津田ホールで開催される「日米フルブライト交流プログラム60周年記念公開シンポジウム」の基調講演に、高校先輩のノーベル賞受賞者・根岸英一博士が話されるから聴講されてはどうかとご案内をいただいた。
いつもながら根岸博士は難解な化学について壺を押さえて話され、とりわけ難しい有機化合物についてパワーポイントを使って分かりやすく説明された。尤もそれでも理解というにはほど遠い。
昨年11月の母校創立90周年記念式典でもお聞きした「世界でノーベル賞受賞は1千万人に一人の確率なので難しいように思われるが、10の7乗分の1の競争、つまり10人のセレクションに7回勝ち抜けば達成できる」とのお話を丁寧に説明された。小中高の学校教育で10番以内に入っていれば3回は勝ち上がったことになるとして、かつて住んでいた神奈川県大和市と湘南高校の教育と教育環境が後年自信を得たきっかけになったと話された。帝人に入社した時、当時の大屋晋三社長から「若者よ!海外へ出よ!」と励まされたことが、外へ目を向ける大きなキッカケになったと大屋社長に感謝していた。
人生における根岸流幸せの意味についても話された。そのための4つの要件として、①健康、②家庭、③職業(自分が得た以上のものを仕事を通じて社会へ還元する)、④趣味、等々を挙げ自分の体験から具体的に説かれた。今日の講演の中で、意外に思ったのは「二酸化炭素はリサイクルできる」との話だった。専門家の中でもまだ首を傾げる人が多い中で、自信を持って断言しておられた。
その後のシンポジウムでは、パネリストに根岸博士と駐日アメリカ大使館ディビッドソン広報・文化交流担当公使に交って3人の日米の若者が加わり、石澤靖治・学習院大学学長の司会進行により「若者は発言する。あなたはどう考える?」というテーマで話し合われた。今日出席された若者は積極的に発言し、自論を発信しているが、一般的に近年日本の若者が内向きとなり、海外へも行かなくなっている現状とその傾向に対して、いくつかの意見が出された。デェビッドソン公使も日本人留学生が減少気味と憂慮され、アメリカの大学への留学生を増やすことがひとつの役割だとも述べておられた。昨年3月に初めて根岸博士と話し合った時にも、博士は若い頃海外へ行くべきだとしきりに強調され、私と妙に気持ちが通じ合った。現代は少子高齢化社会が進み、損得勘定も強くなって自分に利がないと取り組もうとしないといい、同時に若者たちが何となく忙しくなっている現状は、若者だけの責任に帰すわけにはいかないとの話も出た。
昨晩ペン懇親会の後東京會舘を出ようとして、60年記念パーティから帰ってこられた山本さんにお会いしたら、パーティには天皇・皇后両陛下もご臨席されたと話されたが、根岸博士も10年ごとの記念式典に毎度両陛下が出席されると感激して話しておられた。
今日フルブライト交流基金の創設者である故ウィリアム・フルブライト・元上院議員(1905~95)夫人が会場で紹介された。世界でも珍しいほど多彩な人材を輩出し、世に文化的貢献と福音をもたらした事業は他に類を見ないと思う。その成功の秘密のほんの一面だが、今日のシンポジウムを通して垣間見ることができたように思う。
1838.2012年5月25日(金) 国際ペン東京大会の決算報告について
今日本年度日本ペンクラブ総会が開かれた。定例の議案審議の他に、昨年浅田次郎会長が約束した一昨年の国際ペン東京大会の経理処理の不明瞭さの説明と質疑を行った。東京大会は経理処理が杜撰で大欠損を計上し、昨年から上を下への大騒ぎの末に、調査委員会が設置され聞き取り調査を続けて先日漸く報告書が提出された。その報告書概要版は事前に各会員へ郵送されたが、一読して大組織の経理としてはいかにもお粗末だったとの印象が拭いきれない。はっきり言ってあまりにも酷い。一部に内輪の組織だから穏便に済ませようとの気持ちがあるようで、最終的な結論として、関係者が他人任せにしてチェックを怠り、事務局長と局長代理に一任した形になってしまった。
調査委員会は、三好徹委員長、よく存じ上げている理事・小中陽太郎さんと同じく大原雄さん、ほかにこれも知り合いの藤川鉄馬さんと鈴木康之氏で構成されている。
すべての議事が終わった後、調査委員会が作成した報告書概要版を下敷きに浅田会長が説明した。会長は虚心坦懐に①体制の不備、②財務委員会のような組織を作って財政に明るい人を参加させるべきだった、③不足金分に対して個人的に戻入を検討、④責任者、関係者に懲罰を課すこと、などを率直に述べた。これに須藤甚一郎さんらが責任問題などについて質問した。藤川さんは、郵送された報告書概要版では細部が分からないので、詳細版をインターネットで覗けるよう、提案しろと私に求めたが、須藤さんがまとめて要望を伝えてくれたので、いずれ近い内にはっきりするだろう。
言い方は良くないが、印象的には執行部が敗北宣言した感じである。浅田会長自ら弁済するような気持ちを述べていた。この発言によって、執行部に対する先鋭的な質問は無くなったように思う。いたたまれなかったのか、会員席におられた阿刀田高前会長が立ち上がり、大会開催に努力された関係者を評価され感謝の気持ちを述べ、同時に自分が最高責任者なので、何がしかの費用を弁済することを涙ながらに訴えて同情を買っていた。
大会は間違いなく大成功で、開催に協力した関係者に悪意はない。ただ、大会開催に関する知識があまりにも不足し、担当理事の許可を得ることなくスタッフが独断で処理したことが、大欠損を生み出す結果となり致命的だった。
大体結論は出たが、最終的にはまだ問題は片付いていない。しかし、折角の善意が列記したようなお粗末な対応によって台無しになったことはいくら反省しても反省しきれない。二度とこういう不始末は繰り返して欲しくない。小中さんらの解明のための努力は報われたと言えるかも知れないが、どうも後味の悪さはいつまでも残りそうだ。
せめてペンクラブは金の不始末で内輪揉めしているような噂だけは流されないよう、心して行動したいものだ。
1837.2012年5月24日(木) 野田政権は対応遅く、決められず。なぜだ?
昨日の本ブログで取り上げた数土文夫・NHK経営委員長の東京電力社外取締役就任問題について今日数土氏は、NHK経営委員長を辞任し東電社外役員に推されれば受諾すると語った。本人としてはどちらにも魅力があったのだろうが、これだけ兼職に批判が出てくると当然両方引き受けるというわけには行かなくなった。東電の方により魅力があるとすると、このままNHK経営委員長を務めていたならば、やはり東電へのエコヒイキ報道が予想されると勘ぐらざるを得ない。まあ、これで思い切って東電に奉仕することができるから本人にとってはすっきりしたのかも知れない。
さて、そんな役員人事問題のいざこざを尻目に、その東電自体は益々問題がこじれて複雑になってきた。これは関西電力関連だが、福井県敦賀市の核燃料再処理工場「もんじゅ」の再稼動を迫る声が高まり、同じ福井県の大飯原発の再稼動について、しびれを切らした西川一誠・福井県知事が政府の対応の遅さをなじるありさまで、いずれにせよ真っ向勝負する前に国内に対立を生み、原発再開に向けて結論はこじれそうな雲行きとなってきた。
この間橋下徹・大阪市長の本音が見え隠れする「夏の電力不足の一時期に再稼動」の発言をしながら、普段は原発再稼動反対のポーズを取って揺さぶりをかけ、西川知事からそのご都合主義を非難されるドラマもあった。
西川知事がしびれを切らすまでもなく、野田政権の行動は遅いし、問題の解決を先延ばしするばかりである。今では野田首相は、野党・自民党と小沢民主党元代表を二股にかけていると噂される有様である。その小沢氏は今日支援者の前で、消費増税には最初から反対で考えを変える気はないので、話し合っても平行線だろうと他人事のようなことを喋っている。野田首相は民主党内をまとめられず、自民党との間にも条件面でネゴできず、「フィッチ」も増税法案が成立しないのではないか憂慮している。仮にそうなれば格付けをもう1段階下げる可能性にも示唆した。
どうも国内では上の組織がもたもたして、それが徐々に下の方に影響が及んでくるのが心配である。
1836.2012年5月23日(水) 日本は本当に劣化したのか。
いま国会会期中に「政治生命を賭けて」消費増税法案の成立を図ると強調していた野田佳彦首相は、消費税値上げに反対している民主党元代表・小沢一郎氏との会合のお膳立てを小沢派の輿石幹事長に依頼し、小沢氏もこれを受け入れ、近々野田・小沢会談が行われることになった。
さて、世間が注目するその会談は直ぐさま行われるのかと思いきや、のんびりしていて来週だという。この緊急事態下になぜ直ぐ話し合いをしようとしないのか。
原発問題は一向に進展せず、最高裁から違憲の指摘があった選挙制度改革はやる気なく、税と社会保障の一体改革はストップしたまま財政再建はまったく進まず、内閣の番頭役・藤村修官房長官がこんなに物を決めなくていいんでしょうかとつい愚痴を漏らしたそうだが、あまりにも酷い。野田政権は本当に何も決めることができない。政治の機能不全を地で行っている状態である。
ついに欧米第三の格付け会社「フィッチ・レーティングス」は、日本国債の1段階引き下げを発表した。これで日本の格付けは韓国より2段階、中国やサウジアラビア、チリより1段階下に位置づけられることになった。この格付け自体は、必ずしも経済の実態を表しているわけではないが、実際に韓国や中国を旅してみて、どう見ても日本がこれらの国に劣るようには見えないものの、贔屓目ながらこの格下げにはちょっと首を傾げたくなる。これでは日本人としてのプライドが傷つくことになりはしないだろうか。
日本の長期低落傾向を露呈した、その原因はとりもなおさず、先進諸国の中で最悪とされる日本の債務残高である。あまりにも多すぎる。しかし、大分前から問題になっている国の借金を減らすとのお題目だけは、時の政府が毎度約束するが、ほとんど実行された試しがない。あまりにも緩慢な財政再建への日本政府の対応に切迫感が足りないとフィッチは見てとった。いつものことながら、官僚と政治家、特に国会議員は地道な問題解決への取り組みに消極的で、自分にとって都合の良い事案にしか取り組もうとしないからだ。
もう少しスピード感を持って真剣に国政に取り組まないなら、改めて言ってやりたい。国会議員は税金ドロボーと言われても反論のしようがあるまい。
さて、先日東京電力の社外取締役のひとりに数土文夫・NHK経営委員長が内定した。ところが、その直後から公共放送のトップが、現在マス・メディアの厳しい取材対象となっている東電の経営陣に加わることは、報道の公正さが損なわれることになるのではないかと批判が相次ぎ、数土氏は受諾を表明してはいない。
しかし、数土氏の昨日の記者会見の質疑を聞いていると、本人はやる気満々でちょっと思い違いをしている節もある。
例えば、報道の中立性の懸念について、NHKは企業内統制が利き、番組の公正公平が保証される仕組みがしっかりしていて自分は番組には口出しできないし、東電の経営執行にも関与しないという。これではこれまで何のためにNHK経営委員長を引き受けてきて、今後なぜ無給で東電社外取締役なんか引き受ける気になったのだろう。