充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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1979.2012年10月13日(土) どうにも気になって仕方がない。
昨日取り上げた今年のノーベル文学賞受賞者・莫言氏に対する中国内の真偽取り混ぜたニュースが聞こえてくるが、やはりと思わないわけにはいかない。
莫言氏は体制派作家と批判されたことに対して、「共産党が指導する中国で作品を書いているが、政党に作品の自由を奪われることはない」と反論し、併せて獄中の民主化活動家・劉暁波氏について一刻も早く自由を回復することを望むとも話した。だが、この後段のコメントについて中国メディアは報道しておらず、ネット上に流れる記者会見の動画もこの部分が削除されているという。なんだかんだと言っても、結局のところ中国政府にとって都合の悪い言動は国民の目に入らないよう強制的に消されてしまうのだ。残念ながら、これが「民主国家」中国の現実である。
一方、昨日から俄かに大きな話題を提供しているのが、ノーベル医学・生理賞を授与された山中伸弥教授のiPS細胞が世界で初めて臨床に応用されたと報じられた読売新聞の記事である。昨日の夕刊からテレビニュースでも上へ下への大騒ぎである。研究を行い、手術を施したとされたアメリカのハーバード大やマサチューセッツ病院がその事実を否定して、疑義が一層広まった。東京医科歯科大卒の森口尚史氏という研究者が、他人の論文を盗作したと見られている。フットライトを浴びて迷惑そうな山中教授も「まだ早いんじゃないか。この段階で、十分な動物実験なしでいきなり人間というのは、私たちの考えからはあり得ない」と疑問を呈した。
ニュースを真っ先に報道した読売新聞と共同通信は、取材過程を検証すると公表した。良きにつけ、悪しきにつけ、ノーベル賞のようなビッグトピックには、他人の功績を利用しようとするちゃっかりパフォーマンスが付きまとうものだ。しかし、森口氏の論文はアメリカはもとより、イギリスの科学雑誌‘NATURE’でも盗用と指摘され、折角の山中教授の栄誉にも傷をつけることになってしまった。どうも後味が良くない。山中教授には同情するばかりである。
さて、何もしない政治家について、2つのことが気になった。ひとつは、自民党が大物議員引退により世襲回帰が目立ち、次の総選挙では前回総選挙のマニフェストで決めた世襲の原則禁止が形骸化しそうになったことである。これも民主党がだらしないせいで、自民党には若くして政治環境に馴染み、政治を体で知っている人として、むしろ世襲議員の方が適材であるとして、恥ずかしげもなく前言撤回を叫び出したのである。事実公募で候補者を選ぶと言っているが、その公募に名乗り出てくるのが、武部勤・元幹事長、福田康夫・元首相、中川秀直・元幹事長、大野功統・元防衛庁長官ら大物議員の子息である。これでは中国の共産党幹部の子息らのグループ・太子党と変わらないではないか。それより政治家の親類以外は政治には向かないと考える世襲賛同派の思い上がりが許せない。それなら民主党と同じ、マニフェスト違反ではないか。
もうひとつ気になったことは、「戦争も辞さずと石原都知事が発言した」と、野田首相と石原都知事との会談内容を前原誠司・民主党政調会長が軽々しく明かし、石原都知事を批判したことである。会談内容が事実なら看過できないことであるが、それよりこんな際どい内密の話を党の幹部が何のためらいもなく口外することに危機感を覚える。尖閣諸島国有化によって日中関係が険悪になった原因を、決定した自分たちではなく石原知事の責任におっかぶせるつもりのようだが、決定したのは自分たちではないか。
前原氏の無責任ぶりは、国交大臣に就任するや、マニフェストに書いてある通り、八ツ場ダム建設中止と宣言したが、その後任の前田大臣が中止命令を中止してもマニフェスト違反と責めるわけでもなく、自分が在職中の業務についてまったく無頓着なのである。自分の仕事に責任を持てない人物は何を言っても信用されない。こういう人物が党の中枢に座っていることが、民主党の一番信用できない点である。
1978.2012年10月12日(金) ノーベル文学賞にまつわるお話
今年のノーベル賞受賞者が、医学・生理賞に続き、物理学賞、そして昨日文学賞が決まった。毎年話題に挙がる村上春樹氏が、今年もロンドンのオッズ相場で最有力候補者に推されていたが、結果的には中国人の莫言氏に決まった。中国人作家としては初の受賞者で、中国国内では前回劉暁波氏受賞の際のかなり抑圧的な報道に比べて、大々的に、且つ誇らしげに報じられている。
2年前ノーベル平和賞が反体制派の獄中作家・劉暁波氏に授与された時は、中国政府は国家の反体制分子である劉暁波氏に栄誉を与えたとして、ノルウェイ政府を一方的に非難し、今も両国間は中国の一方的な敵対的対立関係にある。数ヶ月前にはノルウェイ前首相が中国を訪れようとしたところ、前首相への入国ビザ発給が拒否されている。その劉氏は依然として身柄を解放されず、今も収監されたままである。
今度の莫氏受賞の背景には、ノルウェイ政府が前回の劉氏授与で中国政府から反発を受けたことを斟酌したスウェーデン・アカデミーが、村上氏有利の世評を覆し莫氏に賞を授与することで中国政府のご機嫌を取ったのではないかとの穿った見方もある。
一方で、莫氏に対して中国政府が厳しい対応をせず、高く評価している背景には、莫氏が作家としての優れた才能はともかく、政府を批判せず、一党独裁国家中国政府の宣伝塔として利用価値があると受け取られたからであるとも言われている。実際莫言氏の名前は本名ではなく「言う莫(なか)れ」である。つまり政府批判をしない「体制内作家」ということで、政府に飼いならされた番犬と思わないわけにはいかない。どこまで真実か判らないが、仮に莫言氏が民主的な言動や、政府批判を行わず、政府と蜜月関係にあり、それを承知のうえでこういう人物を選考したとするならスウェーデン・アカデミーにも問題があると考えざるを得ない。
トバッチリを受けたのは、案外村上春樹氏であるかも知れない。まだ村上氏の小説は読んだことはないが、世評では村上氏の作品は国内のみならず、海外にも多くの読者が多く、それ故にオッズ順位でもトップだったことを考えれば、来年こそ文学賞を授与されるのではないだろうか。来年を楽しみにしたい。
1日経って今日今年度のノーベル平和賞はヨーロッパ連合(EU)に決まった。随分大きな組織が対象になったものだ。EUの全人口、5億人が受賞者ということになるのだろうか。どうもあまりピンと来ない。
さて、今開会しているIMF年次総会の全体会合で、新興国の関与を拡大する改革案について、来年中に実現を目指すことを確認した。その中で最大の眼目は、IMFへの出資比率の変更である。これまでダントツに多かったアメリカは変わらず、日本も変わらず2番目の出資国であるが、中国が6番目から日本に次ぐ3番目となったことが大きな変化である。中国の存在感が増し、その態度が益々傲慢になるわけである。その他には新興国のインドが8番目、ブラジルが10番目に入ったことである。これによって新興国の発言力が増すことになる。ただ、出資金額が増えたとしても、その効果は効率的な経済政策を実行できるかどうかに掛かっているのではないだろうか。IMF の力量が問われるところである。
1977.2012年10月11日(木) IMFと世界銀行年次総会、東京で開催される。
一昨日から東京で48年ぶりに大きな国際会議が開かれている。国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会である。世界的に景気が減速し、その中でもギリシャ、ポルトガル、スペイン、イタリアなど南ヨーロッパの経済が大分落ち込んでいる。その景気浮揚策をどうするかということが総会の大きな課題である。この国際会議には世界188カ国から財務大臣と中央銀行総裁が出席している。それらの関係者はメディアを含め1万5千人を超えるというから経済効果も相当なものである。昨日は仙台で開かれた会議の一環「防災と開発に関する会合」にラガルドIMF専務理事らが出席し、その後震災被災地を訪れた。
以前にも本ブログに紹介したことがあるが、会議の渦中にあって今や世界経済の牽引車的役割を担っている中国が2人のトップ、謝旭人・財務相と周小川・中国人民銀行総裁を派遣しなかった。明らかに経済とは別に政治的な理由から欠席したのであり、尖閣諸島国有化に反対する露骨なパフォーマンスである。流石にかつては共産国家中国に同情的な立場を取っていた朝日でさえ、今朝の「天声人語」全スペースに、「あらゆる機をとらえての意趣返しは、体ばかり大きい子どもを思わせる」と呆れたコメントを書いている。ラガルド専務理事も中国の総会欠席を批判し、「彼らは大事な会議を逃すことになる」と大国の幼児的行為ににべもない。中国の思惑は中国が参加しないことによって東京会議を失敗させ、主催国・日本に恥をかかせるのだと何とも子どものようなたわごとを言っている。こんな幼児的言動によって国際的な信用を失い、損害を蒙るのは中国自身であるという事が中国人には判らないのだろうか。
中国国内では共産党一党独裁国家の方針に対して、公には国民の誰一人として反対意見を述べる様子もなく、唯々諾々とその方針に従い他国へ嫌がらせを行う行為は、あまりにも非民主的であり、とどのつまり自分たちを隘路に追い込むこむことに思いが至らないのだろうか。駄々っ子中国の狭量ぶりには手を焼くばかりだ。
さて、一昨日本ブログにPCの遠隔操作‘Team viewer’について書いたが、いつもPCについてアドバイスを受けているITコンサルタントから私が考えているPCの遠隔操作と、悪用された他人が勝手に侵入して操作する方法とはまったく違うと指摘された。よくよく考えてみると確かに‘Team viewer’とは、考え方や方法からして異なるようだ。素人には似ているように思えたが、似て非なるものだと判った。よく判りもしないことを中途半端に公言するには、繊細に注意を払うことが必要だと痛感した。
1976.2012年10月10日(水) 復興予算の使い方はこれで良いのか。
昨日駒沢大学公開講座で菱山郁朗講師から講義の途中で、45年ぶりのヨルダン再訪について話してくれるよう突然話を振られたので、僭越と思ったが1967年の危機一髪のひとり旅と、この6月のノスタルジックな旅について受講者にさらっとお話した。
菱山講師は、今の政治について日本テレビ元政治部長としての視点から、停滞した現在の国会や、まもなく交代するだろう日本のトップリーダーについて中国、韓国、更に北朝鮮ですら、次の日本のリーダーは誰になるかを見据えて、現時点では日本と真剣に大きな問題を話そうとは考えていないだろうと述べられた。
臨時国会も開かれず、与野党党首会談も行われず、弛緩した空気の立法府の政治家が政治家なら、官僚も官僚で狡賢く、国民に対する背信的なことばかり考えている。かねがね気になっていた東日本大震災の復興予算が、本当に震災復興のために使われているのかどうか疑問視されていたが、案の定一昨日の朝日朝刊に「復興予算 何でもあり」と批判的に大きく取り上げられた。同予算には5年間に19兆円を投じるが、その財源の内10.5兆円は復興増税として所得税と住民税で賄う国民の新たな負担であるのに関係当局は、そんなことはお構いなしだ。
実際復興予算と言いながら、「アジア太平洋、北米地域との青少年交流」(外務省)に72億円、「調査捕鯨の支援、反捕鯨団体‘シー・シェパード’の妨害に対応する監視船チャーターなど」(農水省)に補助金として18億円、「霞ヶ関の中央合同庁舎の耐震改修工事」(国交省)に14億円強も当てられているのが論より証拠ではないか。所管官庁に言わせると復興予算に復興と関連の薄い事業があるのは、復興予算に上限が決まっていないからだと国民不在で都合の良いことをいう。政府の一般会計予算は、公共事業などに上限があり、新しい事業を盛り込みにくい。このため、各省庁は復興予算に群がり多くの事業を紛れ込ませているらしい。随分虫のいい話ではないか。これでは朝日の言うとおり、何でもありだ。
復興予算とは言いながら、その実省庁がその予算を食い物にしていることははっきりしている。政治家と官僚のあくどさはあまりにも目に余る。
1975.2012年10月9日(火) ニュース悲喜こもごも
昨日山中伸弥・京大教授が今年度ノーベル医学生理学賞受賞者に決定したとのニュースは、瞬時にして日本全国に伝えられ、夜遅くまでテレビでそのiPS細胞に関する研究成果の内容が報道された。教授は各テレビ局の取材を深夜まで順次受けていたので、さぞお疲れになったことであろう。山中教授はこの受賞に対して、「支えてくれた人たちへの『感謝』」と「『責任』の重さ」をひとしきり強調されていたが、その中でこの受章は自分の研究が取り敢えず終わったとの実績に対する評価ではなく、これから研究の成果を実際に再生医療に生かしていくことが自分に課せられた責任であり、ゴールはまだ何年先になるか判らないと今後のあくなき研究生活を誓った言葉が強く印象に残っている。
何十年先になるか判らないが、現実に人体の局部的な細胞を再生させることができるということは、医学的に見れば画期的な進歩であり、不治の病を治療する切り札となり、人類にとっても明けの明星である。だが、山中教授にとっては周囲から期待される医学上の成果が現実のものとなるまで、これからも心が休まることはないのではないか。いずれにせよ山中教授の努力に対して栄誉を与えられたことは、国民のとっても嬉しいことである。
それはそれとして、いつも外国から大きな栄誉を授けられると、後追いで国が賞を授けるということがありがちだが、きっとこの後山中教授には文化勲章が授けられることであろう。
さて、こんな明るい話題と前後して、昨日歓迎されないニュースとして大きく伝えられたのは、自分のPCからホームページやネット掲示板に、物騒な殺人や爆破予告を行ったとして一時警察に逮捕されたが、その後そのPCを他人が遠隔操作させたものと判り、釈放されたとのニュースである。自分のPCを見ず知らずの他人が勝手に操作するという恐ろしい行為により、犯罪に加担させられるというネット社会の怖さを知らされた。
一般的にはこの事実にあまり馴染めないと思うが、私自身あるITコンサルタントの方にPC操作の指導を受けることがしばしばあり、そのひとつが‘Team viewer’という遠隔操作方法で私のIPアドレスとパスワードを伝えてコンサルタントが自分のPCにそれらを打ち込むと、コンサルタントと私の二人が私のPCを操作できる仕組みである。基本的にこういう形を何も知らない内に他人がやってしまうのではないかと考えた。警察は出し抜かれた感じに捉われて捜査を進めているようだが、中々難しい問題をはらんでいる。今では通常のPCばかりでなく、流行のスマホでもこの可能性が指摘されている。ネット社会の恐ろしいところだ。医学の進歩は患者を救うことにつながるが、ITの進歩は必ずしも利用者の利益につながらない。悩ましいところだ。