608.2009年1月11日(日) 高校ラグビー新人戦は3回戦どまり

 神奈川県高校ラグビー新人戦3回戦が法政二高グランドで行われた。母校湘南高の対戦相手は県立横浜修悠館高であるが、失礼ながらこれまで校名を聞いたことのない学校でシードされるような戦績を残しているわけではない。正月に顧問の芹沢先生に尋ねたところ、制度の改正により旧湘南高通信制が、新たに校名を変更したこの学校に組み込まれたらしく、それなら元々わが母校と兄弟校だったということになる。自衛隊少年工科学校生徒の多い旧湘南高通信制なら結構実績を残しているし、一度戦ったこともある。かなり手強そうだということは分っていた。母校の1~2回戦の戦いぶりから推して、些か心配してはいたが、FWの弱点は正月にOBが練習台となって鍛えてくれていたので、少しは骨のある試合をやってくれるのではないかとの期待感もある。

 試合は立ち上がり続けてトライを2本とられて、完全に相手のペースにはまってしまった。しかし、徐々にペースを取り戻し、前半終了寸前にセット・スクラムからウィングが右タッチライン沿いに走り抜け、右中間にトライ、ゴールも決まって10-7で前半を終えた。後半は一進一退の攻防の後、湘南はバックスが左中間にトライして、14-10と逆転。稚拙なプレイもあったが、相手にもミスが重なりほぼ互角のまま推移した。ノーサイド5分前にキャッチング・ミスから左隅に攻め込まれ、執拗なモール、ラックの攻めにディフェンスが堪えきれずゴールを割られてしまった。これで再逆転、14-17とされ、更にPKを決められ万事休す。よく戦ったが、全般的には押されていた。スコアは14-20、トライ数も2-3本で負けていた。反省点はいくつもあるが、前2試合の戦いぶりから察すれば、今日の試合は充分力がついていたと受け取れる。今年もベスト8進出を逃してしまったが、次の目標である春の大会に期するとしよう。

 夕べ近所の和田正温先輩の奥さんから電話をいただき、和田さんが心不全で東京医療センターへ緊急入院したと伺った。今日帰ってから奥さんへ和田さんが気にしている試合結果をお知らせした。容態は安定して今日個室へ移ったそうでほっとしている。

 パレスチナ・ガザ地区では今日もイスラエル軍の容赦のない攻撃が続けられている。死者は850人を超えたそうである。世界各地で、特にイスラム社会ではイスラエルとアメリカに対する非難と抗議が高まって、デモが大型化しつつある。いつまで続くぬかるみぞ。

2009年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

607.2009年1月10日(土) パレスチナ危機はどうなるのか。

 イスラエルがパレスチナ・ガザ地区を攻撃してから2週間になる。前日国連安保理事会で即時停戦が可決されたにも関わらず、イスラエル軍とイスラム過激派・ハマスの交戦は止まない。死者はついに8百人を超えた。エジプトが仲介交渉しているようだが、その内容がはっきり分らない。この対決に対して戦力の弱いハマス側、というよりパレスチナに世界の同情の声が寄せられている。しかし、イスラエルを背後で支えるアメリカは、イスラエルがハマスの攻撃に対して反撃する立場を理解するような下院決議を行った。イスラム諸国の神経を逆撫でするような行動である。当然というべきだろうか、イスラム諸国を中心に反イスラエル・反米のデモが世界各地で起こりつつある。

 しかし、当然ではあるが、イスラエル国内における世論は圧倒的に自己弁護が強く、世論調査では9割以上がイスラエルの空爆は正当化されると回答している。国連決議を無視され、メンツをつぶされた潘基文事務総長はすこぶる機嫌が悪い。イスラエルのオルメルト暫定首相に電話で失望の意を伝えた。このままでは、いつ解決するのかまったく見当がつかない。どこかで落としどころを見出さないと取り返しのつかないことになり、アメリカは世界中の鼻つまみものになる。年明け早々まったく困ったものである。

 数日前イギリスの高級陶磁器ウェッジウッドが倒産してファンから惜しまれていたが、救いの神が現れた。アメリカの投資ファンドが買収することになった。

 7年前にスコットランド湖水地方のウィンダミアから200km近い道のりをバスで本社工場のあるストーク・オン・トレントを訪れた時、牧場のような緑いっぱいの環境に目を奪われた。工場とか工房の印象はなかった。こういう自然環境の中で芸術品が製作されているのだということを感慨深く受け止めた。あの名品工場が、まさか破産するとは思いも寄らなかった。しかし、どんな形であれ、伝統工芸品が残され、後世に伝えられていくのは伝統文化継承という意味でも大いに価値のあることである。

 今日大学ラグビー選手権決勝戦が早稲田大と帝京大の間で行われ、早稲田が対抗戦で敗れた借りを返し、2連覇を達成した。やはり早稲田は試合運びが巧く洗練されている。帝京大監督をして伝統の力と言わしめた。試合とは直接関係ないが、それにしても早稲田は全国から高校ラグビーの超一流選手をスカウトして入部させている。今日の選抜メンバー15選手のうち、11人が高校日本代表選手だった。先週の準決勝では15人中14人が日本代表選手だった。選手を種子を蒔いて地道に育成するのではなく、よそに咲いた花を刈り取るのだ。しかも、入学試験という厳しい試練を乗り越えても優秀な選手を集めてくる。過去45回の大学選手権で1/3に当る15回の最多優勝回数を誇るのは、こんなところにも原因がある。これはアマチュアスポーツ、なかんづく学生スポーツにしては少し行き過ぎではないだろうかというのが、失礼ながら率直な感想である。

2009年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

606.2009年1月9日(金) なりふり構わぬアメリカも末期症状か。

 漸くパレスチナ情勢に対する危機意識が国連安全保障理事会において具体的な結論を導き出した。ガザ地区の即時停戦を求める決議案を賛成多数で採決したのである。

 しかし、14ヶ国が出席した安保理事会でも、全会一致とはいかなかった。停戦案には反対する国こそ出なかったが、主旨に賛同できないアメリカが採決では棄権を選択した。言い分がふるっている。ライス国務長官は仲介に当っているエジプトの仲介協議の結果を見極めてから決めたいと言っている。いつもは先頭になって独断的に決め、他国にも押しつけがましい行動をとるアメリカが何をこの期に及んでと言ってやりたい。結局アメリカ国内のユダヤ人と彼らの母国・イスラエルにだけ気を遣っているのである。当事者のイスラエルとイスラム過激派ハマスが果たしてすんなり受け入れるかどうかも不透明である。

 朝日朝刊によれば、オバマ次期政権としては「日本が自信を持ち、米国が思いつかないような構想を打ち出し、米国が出来ない役割を果たして欲しいと考えている。単なる『劣位の同盟国』から、補完的、有機的な関係を築ける対等なパートナーになることを期待している」と相変わらず自己本位なことを言っている。つまりこれがアメリカの本音であり、対日スタンスである。

 経済においても従来のアメリカ的な考えや手法ではセイフテイネットが充分でないとの考え方が浮上してきた。強欲主義でよいのかとの反省である。槍玉に挙げられたひとつの例は、アメリカ政財界のリーダーを育成してきた「資本主義の士官学校」ハーバード・ビジネススクール(HBS)である。HBSの卒業生の1/4が危機の震源地となった金融界で働いている。金さえあれば何でも出来て、大手を振って歩ける。例えば、破産したリーマン・ブラザースのCEOリチャード・ファルド氏は2000年以降330億円の高額報酬を得ていた。そしてリスキーな投資のうえ会社を倒産させた。汗水たらして働くことよりも、労働の手を抜いても金融工学によって最終的に手元資金を残すことが世の勝利者である。これがHBSの指南書である。

 アメリカはすべての面で自己過信している。もうそろそろ目覚めないと他の国々が迷惑するばかりである。そのアメリカのお先棒を担いでいるのが、自己判断できない日本の政治家どもである。

 夜のNHKニュースのインタビューでノーベル賞作家・大江健三郎氏が「今年の正月の新聞ほど暗いニュースが盛られていたことはかつてなかった。・・・・・ものを書くということは想像力が必要である。今の日本には想像力がなくなっているが、それを社会が咎めない」と言っていたのが印象的だった。

 話は違うが、イギリスのインディペンデンス紙によれば、近年の発明品の中で最も重要、且つ下らないものは、カラオケだそうである。次いで、24時間スポーツ・チャンネル、ゲーム機、携帯電話らしい。

2009年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

605.2009年1月8日(木) 時限停戦って何だ?

 未だに解決のメドが立たないガザ地区における戦争状態は、イスラエルの攻勢によって益々悲惨な状況になっている。ガザ地区の死者はすでに650人を超えた。そこへエジプトのムバラクおじさん(大統領)が助け舟を出した。このムバラクという人は、1981年10月サダト前大統領の暗殺によって、副大統領から急遽繰り上げされた大統領である。サダト前大統領が暗殺された衝撃的なテレビニュースを、偶々出張先のアメリカのインディアナポリスで観ていたが、その後大して実績も人望もないままに、いつの間にか在任27年を超え、独裁政権を築き上げるまでになった。現在80歳である。アラブ諸国の中では唯一イスラエルとまあまあの関係にある。ガザとエジプトの国境門をイスラエルの意向を汲んで遮断して、あまりガザ寄りの姿勢を示さなかった。ところが、このイスラエルのガザ地区攻撃がアラブ諸国内でエジプトへの非難を急速に強めることになったので、この強い風当たりを避けるために、ムバラクおじさんは急遽停戦調停に乗り出した。アメリカやフランスも一応の評価をしているが、その内容とは停戦は一日僅か3時間で、しかも1日置きの時限停戦だという。こんなへんてこりんな停戦もあるのかなぁ、またこんな戦争あるかなぁというのが率直な実感である。まあ所詮ムバラクの売名、実績作りの停戦であるが、とても本格的な停戦とはなるまい。やらないよりはやった方がいいという程度の3時間停戦である。

 しかし、やはりと言うべきか、3時間経過して現地ではまた火を噴いた。はてさてこの行方はどうなるのか。

 グッドニュースもある。昨年9月エチオピアのオガデン地方でオランダ人看護師とともに誘拐された、NGO組織「世界の医療団」に所属する赤羽桂子医師が昨日解放された。ソマリアの各地を移動させられていたらしい。犯人もソマリア人だという。今ソマリアは無政府、無警察状態にあり、極めて治安が悪い。ソマリア沿岸では海賊が跋扈している。ソマリア沖合いでは各国の船団がソマリア海賊に襲撃され、被害も甚大である。このまま海賊対策に手を拱いていたのでは、安心して航海することが出来ない。

 これまでの拉致被害者と異なり、赤羽医師のケースは貧しい地域で直接的な医療支援活動に当っていて、現地住民のために献身的に活動されていただけに気の毒だった。解放されてまず良かった。

2009年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

604.2009年1月7日(水) 内向き志向の日本は存在感を示せるのか?

 まもなく離任するトーマス・シーファー米駐日大使が、船橋洋一・朝日新聞主筆のインタビューに応えている。大使は日本が自信を失くし内向き志向になっている点を懸念している。そのうえで日本が世界で役割を明確にしていないし、発揮していないことが、アメリカにとって気がかりな点だという。アメリカがそう仕向けているにも関わらずである。大使の懸念の最たるものは、アフガニスタンの安定支援とか、対テロ支援からの「撤退」だそうだ。ただし、大使の述べる根拠には正確な視点がある、と同時にアメリカにとって都合の良いいびつな誤解もあると思う。

 前者については確かに内向き志向であることは残念ながら正しいと思う。大使は、民主党の小沢代表に対して話し合いに応じようとしない点を惜しんでもいるし悔やんでもいる。小沢代表がアメリカの希望に合致しない主張をすることも、小沢代表に好意的でない原因だろう。いずれにせよ日本の内向き志向は、海外から日本について誤解を生じさせる最大の原因である。日本が6ヶ国協議でアメリカはもとより、中国や韓国からも拉致問題だけしか向き合おうとしないという点で批判されている。この背景には、日本の立場を主張する日本側代表の説明不足と説得力欠如がある。これは政治力学はもちろん、外交哲学の問題だと考えている。現在のわが国の政治のあり方、また政治家の能力と哲学から考えると、外交力が身につく筈もないからである。

 後者の誤解については、アメリカに同調することを求められたが、従わなかったことからアメリカの不満をテロ支援からの撤退とすり替えられたのだ。完全に誤解されている。これも説得力が足りないからである。日本の判断がぐらついていた点を見抜かれてもいる。政治家というのは、相手の弱みを利用したり、逆手にとったりするものである。それは外交面でもはっきりしている。

 日本は日本たるべき磐石の考えを固めて、喩え相手が同盟国であろうとも動じない、是々非々の立場を貫くことが相手にスキを見せず、長期的には信頼を勝ち得ることにつながることを知るべきである。その点で日本の現在の政治家は、残念ながら当てにならない。

 シーファー大使も言っているように、日本はもっと世界へ向かって政治的行動を起こすべきである。そして、アジアでも、中東でもどんどん仕掛けをするべきではないか。金だけ出して黙っている手はない。行動の中にこそ存在感が浮かび上がってくるものだ。これは私自身の信念でもある。

2009年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

603.2009年1月6日(火) 転機のアメリカはどう決断するのか?

 イスラエルのパレスチナ・ガザへの攻撃は益々激しさを加えている。いつになったら戦火は止むのか。サルコジ仏大統領のイスラエル政府との即時停戦調停は結局失敗に終った。パレスチナ暫定自治政府を代表するファタハは停戦を受け入れる姿勢を示したが、過激派のハマスがイスラエルの存在自体を認めない態度を取っていて、イスラエル側が妥協することを拒否した。この間国連はまったく無力である。アメリカが反対するとこうもすべてが機能しなくなるものか。その意味では反面教師のように、アメリカはその存在感と力を見せつけてくれたようなものである。

 アメリカにしても、今はそれどころではないというかも知れない。自動車産業ビッグ3の経営不振は落ちるところまで落ちて、政府が相当な覚悟で資金援助しないと数ヶ月でまた行き詰まるそうだから、えらいことである。どうしてこうもジリ貧になるまで誰も緊急事態に気がつかなかったのか。3社の販売実績は対前年18%減である。アメリカ市場におけるシェアが50%を割った。

 アメリカ政府にとって政治的、外交的、かつ経済的に清水の舞台におけるシビアな決断を迫られている。オバマ次期大統領はまだ公式に動けず、さりとてメッキの剥げたブッシュ大統領では、説得力と指導力を失っている。さあ、アメリカさん、どうする?どうする?

 今朝の日経紙によれば、各地方自治体に「隠れ債務」が30兆円あるという。これまで地方債など自治体が抱える借金は約200兆円とされていたが、このほかに企業などが積み立てている退職給与引当金が加算されていないことが明らかにされた。損益計算書は作っていたが、貸借対照表が作成されていなかった。これで当然かかる経費が帳簿から落ちていたことになる。これにしても今まで誰も気がつかなかった、放っておいたこと自体が怠慢でずるいやり方ではないか。都合の悪いことは表に出さない役所の隠蔽体質が、こういうところにも表れている。

 ところで個人的に昨年秋辺りから血圧が上昇気味で、このところ上が160前後になってきて、些か心配になったので、森内科で診てもらったところ、下は比較的安定しているので、今服用している血圧降下剤を現段階でワンランク・パワーアップした降圧剤に代える必要はないとの診断だった。寒い時期を考えて仕事にあまり精を出さない方がよいとアドバイスされた。それは、その後松本整形外科で診てもらっても同じことを言われた。松本先生からも少し仕事の手を抜いたらどうかと言われてしまった。昔からどうもひとつのことに掛かりきるとそれに没頭してしまう熱中症のキライがある。年齢を勘案して、ゆっくりゆっくりを心がけるよう自戒したい。

 正月明けということもあり、いずれの医院も千客万来で随分待たされた。混雑する整形外科へ中年のインド人夫婦と妙齢の娘がやってきたが、狭い待合室で大声を出してペチャクチャ話し続けて煩くてしようがない。他の患者も迷惑そうな顔をしていたが、話を止めるどころか、オクターブの高いインド方言は一向に止む気配がない。ついに見るに見かねて、もう少し小さな声で話してくれと英語で注意したら、母親が不満そうな顔をしながらも、少し小声になった。だが、その内に揃って外へ出て行ってしまった。あの後彼らは戻ってきて診察を受けたのだろうか。あの大声があのインド人親子にとっては当たり前の話し声なのだろうか。はた迷惑も甚だしい。インテリ親子に見えたが、節操のない外国人にも困ったものである。 

 思い返すと、昨年多摩大学でおしゃべりを止めない学生を怒鳴りつけたことといい、相変わらずわが若気の至りは止まるところを知らない。血の気が多く衰えるどころか、益々意気軒昂である。

2009年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

602.2009年1月5日(月) 第5次中東戦争へ発展するか。

 ガザ地区に対するイスラエルの攻撃は、今日も益々熾烈になり、空爆に加えて地上攻撃も開始され、ガザ地区の死者は民間人を含めてついに500人を超えた。イスラエルはガザ地区への攻撃を続行することによってガザを南北に二分した。

 国連安保委員会が3度に亘って両陣営に停戦を訴えたが、まるで暖簾に腕押しである。むしろ攻撃は日々激化している。かつて私が中東を訪れた第3次中東戦争のころは、アラファト議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)だけがイスラエルと対決していた。今ではパレスチナ暫定自治政府は穏健派のファタハが主導し、過激派でイスラム原理主義組織のハマス、北部のヒズボラがガザ地区内に分散して活動している。当初サルコジ仏大統領が仲介に乗り出そうとしたが、両陣営から相手にされず1度は退いた。しかし、サルコジのスッポン作戦は、ならばと明日イスラエルに入って直にオルメルト首相の説得工作に当るという。イスラエルとファタハに電話で自制を促したという麻生首相もお体裁だけではなく、この果断にしてアグレッシブなサルコジの行動力を少しは見習ったらどうか。戦火はエスカレートするばかりである。目立ちがりやのロシアと、地上の様子を眺めているモグラ中国は渦中の栗を拾う様子もなく、じっとアメリカの出方を見守っている。そのアメリカは、攻撃を続けているハマスこそ戦争をたきつけているとして、ハマスを非難してイスラエルに対しては攻撃を停止させようとの素振りも見せない。これでは難題が解決する筈もない。アメリカはニューヨークに6百万人もの裕福なユダヤ人が居住して、彼らからの見返りが多い。平和とか、人類愛とか、生命の大切さなんかより、ユダヤ人から得られる金銭勘定ばかり考えている。

 サルコジがイスラエル入りして果たしてどんな交渉力と説得力を示すことが出来るか。仮にサルコジに成果があった場合、アメリカの地位と信頼は急速に低下するだろう。

 もしこのままの戦闘状態が続けば、パレスチナが焦土と化すことは間違いない。ユダヤ人国家アメリカ、パレスチナ紛争の火種を作ったイギリス、覇権争いの常連ロシア、モグラのおっちゃん中国はこのまま放っておいて良いと思っているのだろうか。

 さて、今日から日本も再起動である。早速大発会で日経平均は9,000円を超えた。円安傾向も示した。このままこのトレンドが維持されればよいが、専門家の予測でも今年中には景気は元に戻らない。

 通常国会が今日召集された。まずは、人気のない定額給付金を盛り込んだ来年度一般会計予算を成立させようとの政府の目論見である。政策論争よりも常に政局にらみである。政治家の無為無策にはまったく呆れ果てる。

2009年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

601.2009年1月4日(日) 「カティンの森」を考える。

 昨晩NHKのアーカイブスで放映された、ポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダがメガホンを取った「カティンの森」の製作意図の紹介を通して、初めて「カティンの森」事件の真相を知った。

 第2次大戦前のポーランドはドイツと旧ソ連に挟まれて複雑な立場にあった。1939年ポーランドはドイツとソ連に侵略され降伏した。1943年ソ連領内へ進撃したドイツ軍はソ連領内カティンの森で、ポーランド将兵及び民間人、併せて4,000人の残忍な殺戮手段による遺体を発見した。ドイツはソ連が虐殺したと主張したが、ソ連はドイツ軍によって殺戮されたと反論し、お互いが対戦国に罪を被せようとした。第2次大戦中、更に戦後になっても双方が罪をなすりつけようとして真実は解明されなかった。ポーランド統一労働者党ですら、同じ社会主義のリーダーであり、同盟国であるソ連に気兼ねして真相の解明に及び腰だった。しかし、カティンの森だけに止まらず犠牲者の数は益々増え、その数は実に22,000人が加えられた。

 1952年アメリカ議会では、虐殺はソ連内務省によって計画され、赤軍が処刑を実行したものと断定した。しかし、ソ連が公式にその残虐行為を認めたのは、社会主義体制が崩壊した1989年になってからだった。スターリンの命によって実行されたと公表されたが、すでに殺人鬼スターリンはこの世にいない。それでもなお、ソ連政府は隠し通そうと試みたようだが、すでに証拠が明白となり、1990年になって漸くゴルバチョフ大統領が対外的にその大量虐殺を認めた。あまりにも遅く、極悪非道の振る舞いは長きに亘って表沙汰にされることはなかった。しかも敗戦国ドイツに罪と責任を被せようとした。許しがたい反道徳的蛮行である。

 ワイダ監督の父親もその犠牲者のひとりである。社会主義体制内のポーランドにあっては、身内の死、行方について疑問を抱いても、体制を批判する行為は許されず、苦悩の時代を送ったようである。

 冷静に考えてみると、戦争中とは言え蛮行を計画し、それを実行する風潮に対して、阻止しようとの声は抑止されたのであろう。だが、それでもなお一片の良心と人間としての誠実さでその行為を止めることは出来なかったのか。今世界各地で繰り返されている人間性無視の流れには、同じように空恐ろしさを感じることがしばしばである。文明は進歩しても人間の行為の野蛮性は、むしろ原始狩猟時代よりも進んでいるのかも知れない。

 力で権力を奪い取った者たちの所業には、そういう残忍さと怖さが隠されている。絶対的に強大な力は、ともすると良い面より道を誤らす方へ向かう傾向があることを心配する。

 寡聞にして知らなかった「カティンの森」の大虐殺であるが、戦争がもたらす非人間的行為について深く考えさせられた。

2009年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

600.2009年1月3日(土) 故加藤周一氏1968年を語る。

 今年の関東大学箱根駅伝では、去年のように途中で3校も棄権するようなことはなかった。終盤になって城西大が唯一リタイアした。しかし、2区で22人抜きのような記録はあったが、全般的にハップニングのない平板なレースだった。今年は85回目の記念大会とあって、出場チームも例年より多い23チームだった。

 今年のレースで特に面白いと思ったのは、予想の外れ方だった。優勝候補の駒沢大は、選手全員揃って一級品と予想されていたが、蓋を開けてみると揃って二級品だったことである。選手が誰ひとりとしてブレーキを起こしたわけでもないのに、ダントツの優勝候補が優勝に1度もからむことなく、力を発揮せずに選外の13位に落ち、来年度のシード権すら獲れなかったことである。あれだけ前宣伝で華やかに書きたてられていながら、この結果には唖然とするばかりである。監督は淡々と全体の力がなかったと悔しさをおくびにも出さない。昨年の正月は堂々逆転優勝し、11月に伊勢で行われた全日本大学駅伝でも優勝して優勝候補の筆頭だった駒沢大学だが、トラブルもないのに最初からぱっとせずにすべてのランナーが2日間何の存在感も示せないままに終った。過去10年間に6回の優勝を誇る強豪が、かくも脆いとは意外だった。マス・メディアの予想もまったく外れてしまった。こうなると記者の取材能力にも疑問符が付く。とにかく駒沢大の予想外の不振がなんとも腑に落ちない。

 さて、静かな正月休みを利用して、12月14日にNHK・ETV特集で放映された「加藤周一、1968年を語る」DVD録画を妻とともに観る。1時間25分の少々肩の凝る作品だった。同月5日89歳で亡くなられた加藤氏に関する文献は、「羊の歌」を始め、主に学生時代に岩波の月刊誌「世界」を通して読んでいたが、このビデオに関する限り加藤氏は「1968年」という年に、格別のこだわりを抱き、世界的なエネルギーの爆発と圧倒するようなうねりを感じたように受け止めた。実際世界的な動きを見てもその年はエポックメイクな1年だった。まず5月にパリでゼネストが起き、パリ市内は機能麻痺に陥った。8月「プラハの春」事件発生、そして同じころシカゴでベトナム反戦デモが勃発して警官隊が無抵抗の市民に暴力を振るった。日本では東大篭城を始めとする全共闘紛争等があったが、当時のフィルムを振り返りながら加藤氏は解説された。懐かしいフィルムがかなりあった。その中でも「プラハの春」には私自身格別の思いがあり、大きな影響を受けた。フィルムが映し出すソ連軍侵攻当時の光景は、強く印象に残っている。地下放送によって事件を外国へ伝えた当時の放送関係者の話は貴重な資料である。私自身この事件によってチェコへの留学を諦めたし、その後3度訪れたチェコへの郷愁を募らせてくれたきっかけとなった。

 それにしても晩年の加藤氏の記憶力と鋭い観察眼には感嘆するばかりである。平凡社で出された加藤周一著作集の「言葉と戦車」は、氏が実体験した「プラハの春」から感じたことを書いたものだ。パリのゼネストのあとオーストリアからプラハへ車で出かけ、周囲の雰囲気が怪しいと感じてウィーンへ帰り、そこでチェコのテレビ(地下放送)でソ連軍の戦車による侵攻を知ったという。書斎に閉じこもっただけの人とはやはり違う。それが著書「言葉と戦車」に書かれている。リベラルな方で、核心を突く論考にはいつも頷かされていたものだった。こNHKの番組も良かった。

2009年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

599.2009年1月2日(金) 正月2日の過ごし方

 正月2日のわが年中行事は、毎年決まっていて関東大学箱根駅伝と全国大学ラグビー準決勝をテレビ観戦することである。生放送は時間的に一部ダブルが、お熱を上げるのはやはりラグビーだ。リーグ戦グループでは優勝した東海大だったが、対抗戦グループの2位早稲田にディフェンス面で完全に押さえ込まれ、完敗だった。やはり伝統の力というのは、いざという時大きな力を発揮する。もう一試合は、対抗戦グループ優勝の帝京大がリーグ戦グループ2位の法政大を文句なく破って、結局決勝戦は対抗戦グループの1位と2位の決戦と決まった。あまり新鮮味のない対戦であるが、身体的に優れ今シーズン全勝の帝京大と、伝統校の良さを発揮してチーム戦力を整備しつつある早大の対決は、質の高い玄人好みの試合になるかも知れない。

 さて、今年は西暦で2009年であるが、9年というのは過去世界史上においてエポックメーキングというより、ショッキングな事件がしばしば起きている。古くは1929年10月にニューヨーク証券取引所で株価が大暴落を起こした。世界大恐慌の始まりである。1989年になってベルリンの壁が崩壊した。アフガニスタンからソ連軍が撤退した。同じく天安門事件が起きた。これがきっかけとなって東西冷戦時代が終結し、社会主義国家が崩壊して民主国家・アメリカの一極集中に拍車がかかった。1999年にはヨーロッパの単一通貨「ユーロ」が産声を上げた。これにより従来のドルの機軸通貨化に風穴を開けた。必ずしもドルだけが機軸通貨ではないが、ドルの圧倒的な価値観は何と言おうと比類ないものである。

 果たして今年2009年には、内外にどんな政治的、経済的な事件が待っているだろうか。

 それから今日2日にも年賀状が配達された。これは小泉元首相の郵政民営化のおかげではないだろうか。

2009年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com