727.2009年5月10日(日) 結婚40周年を迎える。

 今日は結婚40周年記念日である。40周年祝いは「ルビー婚」というらしい。あっという間の40年だったような気がする。妻護江ともども何とかやってこられた。漫談家・綾小路きみまろ流に言えば「あれから40年~」ということになる。お互いの両親はすでにいないが、幸いにして兄弟も誰1人として欠けていない。息子たちや孫たちもまあまあ元気なのが嬉しい。このままあと何年生きていけるか分からないが、健康で幸せな生活を送りたいものである。

 この次目指すのは、50周年の金婚式である。何とか10年後に念願成就したい。本来ならドカンと派手なお祝いをやりたいが、今いくつか抱えている原稿があってどうにも気になり、あまり思い切ったことも考え及ばず、ランチを玉川高島屋のイタリア・レストランでお茶を濁すことになった。

 ところで6月に知研「出版プロジェクト」で作家・野村正樹氏の取材を野村さんの自宅兼事務所で行うことになっていたが、野村さんの方から小田急ロマンスカー展望車内で取材をやりましょうと提案があった。さすがに鉄道に詳しい野村さんらしい洒落たユニークなご提案に脱帽である。新しいロマンスカーの前後2両の展望車は16席だけ、向きを変えることによってラウンジになる。それでその16席を知研だけで占領し、そこで取材に応じようというのである。更に、小田原へ着いてから栢山駅まで戻って二宮尊徳記念館で続きの取材に応じようと言っていただいた。私がインタビュアーを務めるが、責任も重大になってきた。

 しかし、舞台設定が素晴らしいと思う。室内でなく外で、しかも誰からも邪魔されずに意外な場所でやるというのがいい。これで「知の現場」の雰囲気をうまく記事に作り出せるようにしなければいけない。手配関係も気を配らなければならないが、取材自体にはっきりその成果が表れると思う。景色を眺めロマンスカーに揺られながら野村さんの本音を引っ張り出して気持ちのいい、濃密な取材にしたい。

2009年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

726.2009年5月9日(土) 日本人初の新型インフルエンザ患者発生!

 ついにと言うべきか、やはりと言うべきか、日本人初の新型インフルエンザ感染者が見つかった。それ1度に3人である。感染者は、カナダで語学研修を終えてデトロイト経由ノースウェスト航空機で昨日帰国した高校生2人と同行の教師である。先日も語学研修の横浜の高校生が感染の恐れがあったが、新型と同じA型と判定されても新型ではないことが分かった。前日には6歳のシカゴ在住の日本人の子どもが新型インフルエンザに罹ったが、そのままシカゴにいる。

 厚労省は水際で食い止めようと躍起になって検疫検査を強化しているが、それでも感染者が入国してくるのを止めることは出来ない。精々感染者と非感染者を見分けることだけが現時点で感染を食い止める第1歩である。

 まだこの新型インフルエンザが豚から感染され、比較的弱性であるということ以外詳しく分かっていないようだが、それでも感染者に年配者がほとんどいないこと等から、医学専門家の間では年配者には免疫があるのではないかと言われている。1日も早くこのインフルエンザが消滅することを願いたいものである。

 それにしても英語研修の高校生の何と多いことだろうか。ゴールデンウィークの間に2週間アメリカやカナダでホームステイしながら英語を学ぶという幸せな高校生たちである。羨ましい限りである。GW中は学校が休みであるが、旅行シーズン最盛期であるのですべての面で費用がかさむ。下衆の勘ぐりと思われるかも知れないが、総費用は相当かかり親の負担も大変だと思う。それを親から出してもらった以上行ったという事実だけでなく、英語を積極的に学んで自分の人生に役立たせようとの気持ちは持ち続けてもらいたいと率直に思う。先日取材した評伝作家の北康利氏も若い人が国際社会で活動するために何が必要だと思うかとの質問に対して、即座に「英語です」と応えられたほどである。

 われわれの高校生時代にはアメリカはもちろん海外旅行はまったく出来ず、それは大きな夢だった。それが面倒くさい手続きを経て、やっと海外へ出かけたのは27歳の時だった。もう10年早くアメリカへ行く機会があれば、別の人生を歩んでいたかも知れない。

 それにしたって今の高校生は本当に恵まれている。

2009年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

725.2009 年5月8日(金) 企業も続々決算発表

 朝から雷を伴う激しい雨が降っていたが、昼近くなって止んできたので、予定通りJAPAN NOW観光情報協会の観光セミナーに参加した。今日の講師は、PHP研究所の主任研究員で松野さんと仰る、まだ若い女性でフランスの地方分権について道路、空港、鉄道を例に説明された。広い分野に亘って話されたが、少々話題が多すぎるので細かい言葉、話の内容等について分かりにくい箇所もあった。私が質問したのは、都市交通の財務状況についてだった。経営側の収入が乗客の運賃にほとんど依存していないことに驚いた。全収入の内乗車券収入は僅か2割程度との説明に‘えっ’と思った。これでは地域住民の税負担が大変だし、第1に民間鉄道会社なんて存在し得ないということになる。でも、実際にフランスでは小規模な地方鉄道が成り立っている。日本では考えられない。国、地方自治体と交通税で賄っているのである。カラクリを精査してみないと納得出来ないが、こういうこともあるのかと改めてフランスの都市交通の異色な経営に関心を持った。

 このところ各企業の3月決算が次々と発表されている。その中でほとんどの民間企業が赤字決算に悩んでいる一方で、好決算を生んだ企業もある。最悪の決算を発表したのは、何と大企業の日立製作所で、その赤字も桁外れで7,880億円、そして野村HDの7,094億円と続く。不況のトヨタ自動車のごときは前年度何と2兆3千億円の黒字を生んだ企業である。それが今回の決算は71年ぶりの赤字計上だった。来年度は何と8千億円を超す赤字の見通しだそうだから、相当苦しんでいる。みずほグループと三井住友銀行も悪い。他方で、景気の良い会社もある。任天堂とディズニーランドを運営するオリエンタルランドで、いずれも過去最高益だという。こうしてみると物づくりの企業と金融が悪くて、娯楽に特化した企業がいい。ちょっと考えさせられる。

2009年5月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

724.2009年5月7日(木) 山内昌之・東大教授のイスラム論

 GW中休みだった多摩大学公開講が2週間ぶりに開かれた。小雨の肌寒い中をいつも通り車で出かけ、近くの多摩市立武道館駐車場へ停めておいた。

 今日はイスラム問題専門家、山内昌之・東大教授の講演でテーマは「中東政治のねじれと‘30年戦争’-オバマ大統領に‘チェンジ’は出来るか」である。昨年9月にも山内教授の講義を受講したが、現在日本で中東問題全般について最も詳しい専門家のひとりである。いくつか論点を絞り解説された。今日の講演では、オバマの中東への取り組み、エルサレム・メディア・コミュニケーション・センター(JMCC)の世論調査結果、そしてイランの対米関係へのアプローチが面白かった。

 テーマの「30年戦争」というのは、1648年の30年戦争終結の際調印されたウェストファリア条約がほぼ現在のヨーロッパの骨組みを形成したので、1979年のイスラム革命によってアメリカとイランが断交して今年30年目になるのを機会に、イランの核武装を阻止し、中東問題を包括的に解決するためにもアメリカがイランとの対話を開始できるかとの問いかけである。

 そこで今日のポイントとして、JMCCによれば、パレスチナ人のオバマ大統領へ寄せる中東和平への期待感は28.1%に達したが、この数字だけをみていると低いように見える。しかし、歴代米大統領の中でこの支持率は最高だそうである。イランの動きを見ているとイランはイスラエルの隣国と認識すべきで、双方ともにお互いを牽制している。この両国の存在が中東の要となっている。特徴的なのは、両国が中東諸国の中で選挙により支配者を選んでいる点で、他の中東はそのような民主的な手段から支配者を選んではいない。

 イランは核と石油を持っていることを力にアフマディネジャド大統領がイランは「真の超大国」であると世界へ向かって広言した。残念ながらそのニュースは日本ではほとんど伝えられなかった。レバノンのヒズボラ、パレスチナのハマスを支援しつつ彼らの支持をとりつけつつある。しかし、その野心の拡大によりイスラエルにもまして、エジプト、サウジ、他のアラブ諸国の間に内部分裂の兆しが見えてきた。例えば、イランよりトルコに共鳴するパレスチナ人の数は増えている(イラン55.9%、トルコ89.6%)。これまでアラブはオスマン・トルコ時代を除いてアラブ諸国が揃って同盟関係になったことはない。内部事情は複雑なのだ。トルコへの支持が高まってきたのも、前回のダボス会議の折、イスラエルのペレス首相の一方的な演説に、トルコのエルドアン首相がケツをまくり退場したパレスチナ擁護のパフォーマンスが受けたからだともいう。

 今イランがアメリカと対話をするために、アメリカに約束させたい条件が3つある。①ハメネイ氏らシーア派の最高指導者ら宗教指導層による統治を正当化させ、体制維持と現状を追認する、②自前のウラン濃縮化の継続、これはイスラエルに対して抑止力になる、③シーア派宗教資本主義の既得権益を、アメリカのいうグローバリゼーションの大義名分で損なわない保証、の3点を約束することが国交再開の条件だというのである。

 果たしてどうか。30年の冷却期間を置いてアメリカとイランが、パーレヴィ国王時代のような蜜月時代を取り戻せるだろうか。

 それにしても山内教授はつい最近NHK「爆問」に出演した時、話す言葉が聞きにくく歯切れが悪いと気になっていたが、今日の講演では多少ひっかかったが、それほど気にならなかった。

 冒頭に戦争とか、死の現実感ということについて述べられた。昨年9月に40年連れ添った夫人を亡くされて現実に死というものに直面したと話されたが、現実的な死をあまり考えたことがないだろう聴講学生には果たしてどう響いただろうか。

2009年5月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

723.2009年5月6日(水) ゴールデンウィークも終った。

 麻生首相の変わり身の早さというか、節操のなさには驚くばかりである。つい最近も2つばかり気がかりな発言があった。ひとつは、ヨーロッパ外遊中に日本は唯一の被爆国としてアメリカとともに核拡散防止を進める考えだと威勢のよいスピーチを行った。あれっと思った。考えとしては大賛成であるし、日本としては当然取るべき立場でもある。それが、テレビによる放映はあったが、新聞ではほとんど報道されない点が気になるところである。

 取り上げられない理由は首相の発言が信頼されていないからである。3年ほど前北朝鮮がテポドンを打ち上げた時、麻生首相は時の外務大臣として国会で「隣国が黙って核実験をやるようなら自衛上わが国もその備えをすることも選択肢にある」という、核実験に前向きな発言を行ったからである。いとも容易く正反対の意見をいうのはいかがなものかと問うてみたい。本音はどっちなんですか。

 もうひとつは、外遊直前に世襲議員制限について記者団から問われて、職業選択の自由の主旨からいって制約するのはいかがなものかと応えた。これは自分も世襲議員である立場からしか考えていない発想であって、世襲議員と争う候補者にとっては最初から不利で、これは憲法が保証する平等の原則の観点から考えて、これこそ憲法に違反するのではないかと思うが、これについて麻生首相はどう思っているのだろうか。

 こう信頼出来ない、自分の立場でしかものを考えない首相ではわれわれ国民もやる気を削がれる。

 ゴールデンウィークも今日が最後である。いずこの高速道路も車で混み合って例年以上の混雑ぶりのようだ。海外旅行客も帰国ラッシュを迎えて、検疫検査と重なりこれも大変である。国内で道路が混んでいる最大の理由は、先月から休日にETC利用の普通車の通行料を一律千円に値下げしたからである。この割引通行料制度をうまく使って北から南まで高速道路を走れば、たった千円で通行出来ることになる。渋滞続きのうえに、高速道路の駐車場も満車状態で車も停められない有様である。

 高速道路の値下げが決まった時から、首を傾げたのはどうしてトラックに割引運賃を適用しないのだろうかということだった。案の定取材カメラが駐車中のトラック運転手に聞くと、大いに不満だと怒っていた。それはそうだろう。働いているトラック運転手が渋滞でいつもより無駄な時間がかかる一方で、レジャーに出かける乗用車族がトラックの営業妨害をしたうえに、割引という恩恵を受けているのだから。もう少しきめ細かく制度を決められないものだろうか。

 ゴールデンウィークに格別の思いがあるわけではないが、新聞(夕刊)がまともに読めないし、東証株価が発表されないので、世界の経済の動きについていけない。また郵便も配達されないことで不自由である。1年に1度のことであるが、あまり歓迎という気持になれないというのが率直なところである。

2009年5月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

722.2009年5月5日(祭) アタリ氏が考える超民主主義

 昨日に続いてジャック・アタリ氏に対する2度目のインタビューが放映された。アタリ氏は思索的にも、実践的にも「超民主主義」を自分自身で実行している。

 まだ読んでいないが、著書「21世紀の歴史」(作品社発行)の中でアタリ氏は「世界を襲う5つの波」について説明している。それが今日のテーマだった。

 アタリ氏の思考する5つの波とは、

   1)アメリカ支配の崩壊

   現在のアメリカ型資本主義の終焉である。これはアメリカの国際舞台からの消滅ではなく、一時撤退であり、20~30年間続くだろう。大英帝国がアメリカに取って替わられたり、ローマ帝国がこの世から消えてしまったのとは異なる。

 2)多極型秩序

   現在の先進国だけではなく、G20のような形でインドネシア、トルコ、ナイジェリア、アラブ諸国などが参加するような形であるが、国家の存在は厳然として残る。

 3)超帝国

   強力な資本主義市場に立ち向かうグローバルな統治が求められる。金融制度の確立と自由の規制を考える。物に対する監視は必要であるが、人に対して監視することは許容出来ない。

 4)超紛争

超帝国になると軍事面で競争が起きる。貧困層の割合が増加する。結局ノマド(遊牧民)が増える。どこにも移動出来る「超ノマド」、普通の人間「バーチャル・ノマド」、生き延びるために移動せざるを得ない「下層ノマド」に分けられるが、「バーチャル・ノマド」が減り下層ノマドは増え、40年後には30億人にもなるだろう。両極端に分かれる。

 5)超民主主義 = 利他主義

   他人のために尽くす「博愛」が大切である。合理的博愛と云われるもので、その一環としてアタリ氏自身NPO「マイクロファイナンス」を設立して、チュニジアやセネガルで融資を受けられない人々のために無担保、低金利の融資業を実践している。

である。

 時代はこのままの経済体制が続けば人類の生存にかかわってくる。21、22世紀に人類が生き残れるか。それは、経済、軍事、環境による崩壊を抑えることであり、行動するのは今しかない。これがアタリ氏の大筋で言わんとしていることだったと思う。

2009年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

721.2009年5月4日(月) ジャック・アタリ氏の資本主義経済論

 午前中フランスの経済学者であり、歴史学者であり、思想家でもあるジャック・アタリ氏に対する長崎泰裕・NHKヨーロッパ総支局長による45分間のインタビュー番組「危機の中で未来を考える」シリーズの第1回「危機の核心は何か?」を見た。

 すでに2005年時点でアメリカの金融危機の徴候を感じていたと言われている人物である。アタリ氏は単に象牙の塔に篭った学者ではなく、ヨーロッパ復興銀行総裁、更にミッテラン大統領の経済顧問も務めて実態経済をつぶさに実体験しているだけにその主張には説得力がある。

 アメリカの金融危機については、グローバルな資本主義にルールや規制がなかったことと、アメリカ金融業界が「何でも解決出来る」と予想出来るリスクを軽視したことが原因であると指摘された。グローバルな市場はできたが、グローバルな民主主義とグローバルなルールがなかったことが致命傷と指摘されたのである。更に金融業界には過去のバブルの反省もないと手厳しい。

 改めて学んだことは、資本主義市場最初の市場となった、14世紀ブルージュ(ベルギー)では、国家や教会から離れて商業ルールの下に商人中心の市場が栄えたことである。以降ベネチア、アントワープ、アムステルダムも国家や教会の壁を越えて市場が繁栄した。市場の拠点というのは、時代ごとに移り変わるものであると持論を展開される。18世紀のイギリス、19世紀のアメリカ東部、そして20世紀のロスアンゼルスも同じように市場は移動している。

 今後グローバル市場の候補地として期待されるのは、中国であり、インドであるが、問題は中国には国内問題と官僚社会があり、インドにも国内問題がある。1970年代に日本市場はアメリカに次ぐ世界市場になるとの期待があったが、その可能性が消滅したのは日本の政治状況と国際市場への準備を怠ったことであると辛辣である。

 今後アメリカがこれまでのように世界をリードすることは難しいだろうが、やはり世界のリーダーとして存在感はあるだろうし牽引車となるだろう。しかし、これまでに比べて連邦政府が大きな政府となり、保護主義が強まり内向きになるだろう。従って日本を含めて外国への関与も少なくなるだろう。

 これからは資本主義の中に民主主義が配慮され、社会的支出と公的支出のバランスが重要になると結論づけた。早速自由が丘の書店に著書「21世紀の歴史」を求めに行ったが、置いてなく夕食に妻と出かけた玉川高島屋内の紀伊国屋書店にもなかった。発行元・作品社の書物は取り扱っていないらしい。近くの書店に注文するより方法はない。

 世界中を席捲している豚インフルエンザだが、メキシコで感染したカナダ人の豚舎従業員が帰国後仕事中飼育している豚に感染させて相当数の豚が豚インフルエンザに感染した。人間を介して豚インフルエンザを豚に感染させたという、まるで漫画のような話である。

2009年5月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

720.2009年5月3日(日) 憲法記念日に民放は憲法論議なし

 今日は憲法記念日で、今朝の新聞を見るとそれなりに憲法論を取り上げている。その中で朝日新聞の全面「意見広告」掲載が目を引いた。一時流行った市民の意見を訴える手法で、ニューヨーク・タイムズへ載せたベトナム反戦意見広告で有名になった。

 意見広告は、「市民意見広告運動事務局」が8,395件の賛成を得て掲載したもので、「戦争をとめよう!人間らしく生きたい」と訴えている。その根幹は日本国憲法9条「戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認」と、第25条「生存権―人間らしく生きる権利」を強く打ち出している。反改憲歌も4つばかり発表されている。

 「地球村の大人等愚か武器購う隣で飢えし児明日死にゆくに」

 「爆音のとどろく吾子の部屋にいて九条切に守らんとぞす」

 「七割は餓死と知らさる『英霊』の夏」

 「九条に羽つけガザの子包みたし」

それぞれ反戦の気持ちが表れている。

 テレビではNHKだけがスペシャル番組を流した。「天皇と帝国憲法『万世一系』はこう書かれた」で天皇機関説について評論家・立花隆と御厨貴・東大教授がそれぞれ分かりやすく解説してくれた。特に、政党政治の始まりから軍部と右翼の台頭、2.26事件、満州事変、大東亜戦争への流れをフィルムを交えて紹介していた。その中で印象に残ったのは、天皇機関説を主張した美濃部達吉教授とそれに反対した上杉慎吉教授の対立論争と、上杉教授の右傾化思想に浮かされた東大生、更に上杉教授の取り巻き学生によって引き起こされた連続的テロ事件等々である。昭和初期の一連の危険な動きを分かりやすく教えてくれた。こういう番組はやはり劣化している民放テレビでは期待出来ないことを感じさせられた。どこのテレビ局にも硬派の憲法番組がまったくなかったからである。

 朝日の世論調査によると九条改正に反対する人が64%だという。しかし、これも条件付きなので実際にどの程度の国民が現在の憲法に賛成しているのか、反対しているのか分かりにくい。そこで以前から一部に改憲論争が浮上していたが、このところそれは下火になってしまった。目先の経済対策が先決で憲法まで手が廻らないというのが本音だろう。しかし、いつまでも憲法論議を放っておくことは出来ないだろう。実際に現憲法下で自衛隊の海外派遣も行われている。イラク特措法のように、時限立法もあったが、海賊対策のための海上自衛隊ソマリア沖派遣は恒久法の匂いがする。そろそろ期限を定めて憲法と正面から向かい合って議論を進め、結論を出すべき時に来ているのではないか。

 安倍首相時に憲法改正の動きが出た時は、安倍シンパが動きかかったが、今は動くのはあまり得策でないと悟ったのか、利に敏い政治家は相変わらず動こうとしない。一体日本憲法は誰のものなんだ。

2009年5月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

719.2009年5月2日(土) ビルマのサイクロンから早や1年

 昨年ビルマでサイクロンにより多くの犠牲者が出たが、早いもので今日でちょうど1年になる。予想されていたことであるが、一向に原状回復の兆候がない。国際人権団体が軍事政権は被災者の復興に主導的役割を果たしていないと批判した。被災直後に軍政が国際的な人道支援を拒んだことと、被災者や貧困層への食糧や健康、教育支援より軍事費を優先させているとして重ねて非難した。ビルマ人の心の優しさとビルマの貧困を知るだけに、現在伝えられる悲惨な状態はあまりにも切なく悲しい。しかし、今の軍政が続く限り、悲しいかな、ビルマに平和で安定した生活は訪れないだろう。

 昨日アメリカでクライスラー社の経営破綻が公表されたが、4月のアメリカにおける新車販売台数は前年同月比34.4%減という惨憺たる数字だった。クライスラーに至っては、48.1%減で昨年に比べて半分しか売れなかったということになる。アメリカ自動車産業の凋落ぶりが数字的に証明されたことになる。クライスラーはイタリア・フィアット社と提携してアメリカ連邦政府の支援を受けて再建を期することになる。いずれにしろこの様子では当分自動車産業はもちろん、アメリカ経済全体の復調は望めない。

 さて、先日に続いて今日もITコンサルタントの小糸さんに自宅へ来てもらい、‘SKYPE’の説明をしてもらって使用で出来ようになった。今はそれほど緊急性を感じていないが、もし‘SKYPE’が使えるようになったら会議もできる。今後知研の出版プロジェクトの定期会議なんかを開催できるのではないかと考えている。編集スタッフはみんなITに詳しいので、今度提案してみようかとも思っている。

2009年5月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

718.2009 年5月1日(金) 今日も日本中がインフルエンザの虜

 今日も新聞とテレビは新型インフルエンザ感染の話題で持ちきりである。昨晩成田空港へ帰ってきた若い女性が感染の疑いありとして隔離されたが、今朝になり検査の結果新型インフルエンザではなく、通常のインフルエンザということが分かった。ところが、25日にカナダから帰ってきた横浜の高校生が今朝1時過ぎに新型インフルエンザ感染者第1号と診断され、隔離されたと舛添大臣が発表した。しかし、この高校生も疑いが晴れ、大臣が言うように新型インフルエンザではなく、一応通常のインフルエンザと分かった。

 この後の舛添大臣と中田横浜市長の鞘当てがお笑いである。まったくこんな時に誤報道の責任は相手方にあると言わんばかりの言い争いを見せ見苦しいことおびただしい。

 笑っちゃうと言えば、新型インフルエンザの疑いから解放された高校生の通う高校長が、涙を流しながら「嬉しい。万歳ですよ。ヤッターという感じです」と述べた。この無邪気な喜び方のパフォーマンスは、些か常軌を逸しており、果たしてこれが高校の校長先生かと思った。事柄を間違えているのではないか。どこもかしこも知的レベルが下がっているのではないかと心配になってくる。

 ついにというべきか、アメリカ自動車産業ビッグ3のひとつ、クライスラー社が経営破綻した。この後経営再建を目指し政府の支援を受け、同時にイタリアのフィアットとの資本・業務提携を目指す。クライスラーといえば「ジープ」や「ダッジ」が有名だし、マンハッタンのクライスラービルは、ニューヨーク摩天楼街の中でも抜きん出て格好のよいビルで、最も好きなビルのひとつだった。

 さて、昨日で連載が終った日経紙「私の履歴書」の筆者、近藤道生氏の自伝は興味があり、久しぶりに印象深いものだった。今年傘寿にしてなお博報堂最高顧問として矍鑠と活動されておられる。第1回から戦争体験を書き、半分の15回分を戦争記述に費やした。戦争の悲劇を実体験から淡々と書いており、しかも生死の境をさまよい終戦をシンガポールで迎えた。その間南方で中学時代の同級生と出会いながら、その友を失うなど、随分苦労を重ねた苦しみを余すところなく描いていた。後に国税庁長官にまで栄達しながら、民間会社で力量を発揮して人間的にも中々の魅力のある人物であることが分かる。

 昔はこういう肝っ玉の据わった人がかなりいたものだ。

2009年5月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com