1015.2010年2月22日(月) 就活学生に人気のある観光業

 昨日長崎県知事選挙が行われ、3期で勇退した金子原二郎・前知事に代わって立候補した自民党系の元副知事が民主党が推した元官僚ら6人の対立候補を破って初当選した。

 金子前知事の1期目の頃に、毎年恒例の大きな請負団体の旅行シリーズで壱岐・対馬を企画し、金子前知事からパンフレット上に歓迎の言葉をいただいたことがあるが、種明かしをすれば、実はあの文章は私が代筆したもので、それを長崎県観光課から承認していただいたことを懐かしく思い出す。

 折りしも鳩山首相と小沢幹事長の「政治と金」問題のせいで、民主党及び鳩山政権に対する支持率は下降気味で、小沢氏の求心力も低下している。民主党にとってはその最中の知事選敗北である。昨年の衆議院選挙では長崎県全小選挙区で民主が完勝した。夏の参議院選挙の前哨戦といわれた矢先の選挙に負けたことは、民主党内に衝撃を与えている。

 首相も幹事長も国民を甘く見ている節がある。検察から起訴されなかったことを以って疑いは晴れたような口ぶりでは、とても反省しているようには思えないし、本当の意味で国民への説明責任を果たしているとは言えない。民主党内にも肝を冷やすような地震があった方がよい。政治資金の不透明さについて説明責任を果たし、真摯に反省しなければ、夏の参議院選挙だってどうなるか分からない。

 さて、日経朝刊の就職特集広告を見てみると大学生に人気のある企業が100社ばかり挙がっている。ここにも最近の学生の好みが表れているが、個性発揮の時代と言いながら、相変わらず安定志向、つまり寄らば大樹の陰と享楽傾向が窺える。

 ベスト10は銀行、保険、商社、観光業の大手企業で占められている。食品会社やマス・メディア、製造業がないのはどういう理由からだろうか。志望理由の中で目立つのは、国際性と規模の大きさである。その国際性と規模を満たし、そのうえ面白そうだというのが、ご存知「JTB」志望者の声である。これを見ていると心配な面もある。観光業は確かに面白い。だが、学生たちに果たして観光業の実態と裏がどのくらい分かっているだろうかという心配である。むしろ、厳しく、辛い仕事の方が多いのだということを知っておいて欲しい。

 旅行業を目指す人に案外多いのは、仕事は自分が楽しむのではなく、お客を楽しませることだということをよく分かっていないことである。

 ともあれ旅行業も昔に比べれば日の目を見るようになってきた。旅行業を見る世間の目も割合好意的になってきた。その中で仕事をするのは、張り合いもあるし、仕事もし易い。その点でわれわれの時代よりずっと恵まれている。

 今日観光立国が叫ばれるようになった。難しい問題もあるが、やはり観光は楽しい。国の政策に沿って仕事が出来ることも幸せなことであり、今のエージェントマンが何とも羨ましい。そんなことをふっと思った。

2010年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1014.2010年2月21日(日) 今朝の産経新聞に注目!

 今朝の産経新聞に「知の現場」の書評が掲載されていると連絡をもらったので、近くのコンビニで産経朝刊を買い求めた。18日の河北新報と同じようにカラー写真の表紙と好意的な書評が載っている。これだけ宣伝してもらえれば、これからも販売は伸びるのではないかと期待出来る。その書評をスキャンしてメル友に送信したところ、早速小中陽太郎さんからメールをいただき喜んでいただいた。

 さて、久しぶりに手にした産経朝刊フロント・ページに右寄りの産経らしからぬ大きな記事が二つも載っている。

 ひとつは、4月から実施予定の民主党マニフェストの目玉「子育て・教育」の中に盛り込んだ、高校生授業料無償化に関して、朝鮮学校生徒を対象から除外するよう中井洽・拉致問題担当相が川端達夫文科相に要請した問題である。日本人拉致問題で進展が見られず、北朝鮮に対して強い姿勢を示すために申し出たものである。現段階では高校と同等とみなされる各種学校の生徒には、私立高校生と同様に支給すると先月の閣議で決定されている。朝鮮学校は各種学校の認可を受けているので、当然支給対象となる。文科省内でも「北朝鮮への制裁強化と子どもの教育問題は分けて考えるべき」との慎重な意見が強いらしい。それは当然そうだと思う。確かに北朝鮮政府のやり方は陰湿であくどいと思うが、文科省が日本の学校と同じように各種学校として認めている以上、教育的見地からも差別すべきではないと思う。産経はどちらとも意見は述べていないが、取りようによっては中井大臣の要請はおかしいと言っているように思える。今まで右翼的色彩が強かった産経にしては「あれ?」という感じである。

 もうひとつは、中国共産党の独裁体制を批判して収監され、刑期を終えて出獄後も体制批判を止めず、2年前に民主主義体制への移行を訴えた「08憲章」の起草に関わったとして逮捕された劉暁波氏に対して、11年の刑が確定したニュースである。

 54歳の劉氏にとっては、敢えて厳しい戦いに臨むわけである。劉氏への有罪判決は、中国政府が憲法で規定している「言論の自由」や「市民的及び政治的権利に関する国際規約」に反しているとの批判が湧き起こっている。劉氏は政府に挑戦して、中国の不条理を世界へ訴えようとしている。今後劉氏へ対する国際的な支援運動が巻き起こってくることを期待したいと思う。

 それにしてもこれらの問題を産経が大きく取り上げるとは意外な気がする。

 注目していきたいと思う。

2010年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1013.2010年2月20日(土) 学生運動のミュージカルを観る。

 知り合いの国友よしひろさんからミュージカルに出演する度に案内をいただく。国友さんの所属する「ミュージカル座」結成15周年記念公演「TIME FLIES」が、北千住駅前の「THEATRE 1010」で行われている。1968年の全共闘の運動をテーマに取り上げているようなので、どんなショー構成になるのか興味を持って出かけた。生憎妻は高校時代の友人と姫路城、倉敷、安芸へ旅行中なので、ひとりで出かけた。

 リーマン・ショック以来厳しい就職戦線に見舞われている2人の大学生が、就職活動をやっているが中々思うように行かない。その彼らが幼稚園でウルトラマンになって煙の中に入っていったら、タイムスリップして1968年の大学闘争現場に現れるという設定になっていて、時代的に1968年と現代を往復するストーリーとなっている。最後は大学構内に立てこもった学生が、機動隊によって検挙され、闘争をリードした中心人物が現代になってアフガニスタンでNGO活動に従事し、学生の1人は大学を休学してボランティアでアフガンへ行き、もう1人は父親の建設業を継ぐというシナリオである。

 あの時代について考えさせられたが、それでも68年の全共闘時代、所謂70年安保世代とわれわれが闘った60年安保世代とは一味違う。68年頃から始まった全共闘の闘いは、東大・日大などの学園紛争に、成田空港建設反対闘争、あさま山荘事件、ベトナム反戦運動など拡大させていく過程で昂揚していったが、一方で活動は内ゲバもあって内部分裂しセクトに分かれていった。60年に安保闘争で敗れて安保条約が改定され、条約期限の1970年に第2次安保闘争が盛り上がるものと期待された。しかし、全共闘による70年安保闘争は成熟せず、腰砕けのような格好で終わり、われわれ60年安保を闘ったものとしては、些か拍子抜けだった思い出がある。

 今の若者にはこの時代にあれほどまでに日本の将来を見据えて、目先の利に捉われず、ひたすら平和を希求して真剣に闘った学生たちの気持ちは分からないだろう。確かに時代は大きく変わった。だが、それだけではない。当時の学生たちは、生きることの意味、世界平和、人間の理念等々を真剣に考えていたように思う。

 久しぶりにあの全共闘時代の少し前、60年安保時代を懐かしく思い出した。

 ミュージカルとしては、ミュージカルらしからぬ構成で恋愛もないストーリーだったが、私は充分満足した。しかし、観客の半分以上を占めていた若い女性ファンにとって、恋愛のない舞台は果たして満足のいくものだっただろうか。聞いてみたいような気もする。

2010年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1012.2010年2月19日(金) 「知の現場」、仙台地区でビジネス書販売第8位

 昨夕TEI社の図解塾で「時事問題」の2回目「子ども手当て」について講義をした。1回目の雰囲気が分かっていたので、もう少しグループ分けした場合の同じグループ受講生同士が話し合って、共同作業をした方が良いと感じていた。

 「子ども手当て」について2010年度予算承認案と11年度以降の予算実行に関して、ポイントをいくつかに絞り、果たして毎年5.3兆円もかかる子ども手当てが来年度以降継続実行出来るのかどうか、という点に的を絞ったイメージを図解化するという考えを説明した。前回は個人的に図を作成するだけだったが、昨日は個人で作成し、その後グループで作り、それを発表するという2ステップ・スタイルを採ったので、同じグループ内の交流と話し合いが活発となり、図解も良いものができ上がったと思う。

 受講生も図を描くことを楽しんでいるように感じたので、これこそ本来の図解を描く目的が達せられたのではないかと感じた。

 3月にもう一度同じ形で講義を行うので、今回の講義体験を活かしてより分かり易い講義をしたいと思っている。

 さて、「知の現場」が昨日の河北新報夕刊に書評が載っているとプロジェクトのスタッフが送ってくれた。表紙のカラー写真がそのまま載っている。それより嬉しいのは、数々あるビジネス書の中で、「知の現場」が堂々「ビジネス書ランキング」の第8位にランクアップされていることだ(丸善仙台アエル店調べ)。すべてが順風満帆というわけではない。重版を目前にして、いくつか問題も抱えている。その中で私が書いた野村正樹氏取材原稿に、野村氏が「作家・最相葉月さんから聞いた話ですが、鉄道には『‘f分の1’ゆらぎ』があり、鉄道の揺れは脳によい」と発言した記事について、最相氏自身からそのような非科学的な発言をした覚えはないとクレームがあったことである。野村氏からは先日自分の勘違いと電話で言ってこられたので、知研HPにその旨お詫びをして重版で訂正すると告知したが、まだ最終的な決着はついていない。そんな中でビジネス書販売高8位とはともかく明るいニュースである。

 ところで、今日バンクーバー・オリンピックの男子フィギュア・スケートで高橋大輔選手が銅メダルを獲得した。この種目で日本人初のメダルであり、めでたい限りである。他に織田信成が7位、小塚崇彦が8位となり出場した3人全員が入賞した。高橋のメダル獲得では各地で号外も出ているようだ。服装問題で物議を醸したハーフ・パイプの国母和宏は昨日決勝へ進んだが、メダルには手が届かなかった。

 所詮スポーツの世界は、「勝てば官軍負ければ賊軍」である。素行についてとやかく非難された国母選手も恐らく昨日勝っていれば賊軍とはならなかっただろう。このままでは、帰国してから思いやられる。

 それにしても社会人としての最低限のマナーと嗜みは欠いてはならないだろう。

2010年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1011.2010年2月18日(木) こじれるトヨタ・リコール問題

 昨日もトヨタ自動車の豊田章男社長が記者会見を行った。これで今月に入ってから3度目である。会見の様子を見ていると、社長はどうもこういう場が得意ではないように思える。それが、リコール問題が表面化しても社長自ら中々公の場へ出てこなかった本当の理由だろう。難しい問題は傍にいる副社長が代わって答えるという質疑では、記者が納得する筈もなく、社長のコメントを求められてやっと応じるというあまりすっきりしない会見となった。

 しかし、アメリカの「トヨタ包囲網」を狭める追及は容赦ない。アメリカ運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は、トヨタに15億円近い制裁金を課することを視野に入れているようだし、アメリカ議会も公聴会を開催してトヨタ側責任者の出席を要求することになるかも知れない。

 今回このリコール事件で知ったことが2つある。ひとつは、車の動力装置はすべてマシーンによるものだとばっかり思っていたが、必ずしもそうではなく部品のほかにコンピューターソフトによるオペレーションがあるらしい。2つ目は、ブレーキとアクセルの相関関係である。ブレーキをかけてもすぐ作動するわけではなく、アクセルがそのまま作動するケースがあるそうだ。後者の場合は、特にドライバーの感覚が左右して、一概にブレーキが効かないと断定も出来ないらしい。だが、これは車に熟達した人の場合であって、アマチュア・ドライバーにとっては命にかかわる問題である。この疑問をぶつけられた時、トヨタ役員はドライバーの感覚の問題と退けたが、冗談じゃない。こんな「トヨタ感覚」でいるから問題がこじれるのだ。

 だが、ほかの日本車だって同じようなオペレーション・システムになっているとするなら、ここは謙虚に利用者の安全のためにはどうしたら良いかという根本的な問題に的を絞って事故の起こらない車を生産して欲しい。

 それにしてもアメリカの執拗さには驚くばかりである。かつて1980年代に対米輸出が引き金となった貿易摩擦問題とは背景は違うとは言え、いささかアメリカも異常である。いやアメリカ国内で長年商売をやっていて、その異常さに気がつかないトヨタはもっと異常かも知れない。

 一昨日ツタン・カーメンに関してエジプトで驚くべき発表があった。世界的に有名なエジプト考古学庁長官のザヒ博士が世界中から集まったジャーナリストを前に、DNA検査の結果ツタン・カーメンの死因は、これまで噂のあった暗殺などではなく、マラリアに罹った可能性があることを示唆した。また、3体のミイラを公開してそれらはツタン・カーメンの祖母と両親のものだと明かした。ツタン・カーメンと言えば、若くして亡くなった最も神秘的な国王のひとりである。死亡年齢も19歳と発表された。

 ロマンとして静かに空想していたことが分かるのも悪くはないが、3300年以上も昔の傷んだミイラを前に、科学的なDNA検査により何でもかんでも明かしてしまうやり方には、あまり賛成出来ない。

 ツタン・カーメンのマスクが展示されているカイロ市内のエジプト考古学博物館にも、ツタン・カーメンのマスクが発掘されたルクソールの王家の谷にも訪れたことがあるが、発掘して研究するだけで充分で、1つ1つのミイラの素性まで明かす必要があるのかと考えるのは、来世生まれ変わったら考古学者になろうと夢見ている人間としては探究心不足だろうか。

2010年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1010.2010 年2月17日(水) バンクーバーは熱気むんむん

 バンクーバー・オリンピックがいろいろな意味で話題を提供している。NHKなぞはほとんど朝から晩までアナログ、BSともにお祭騒ぎである。一度観たらもう結構という映像を何度も観せられる破目になる。そのオリンピックで目覚しい活躍をしているのは、韓国スピード・スケート陣である。今日スピード・スケート女子500mでも韓国選手が優勝した。これで男子ショート・トラック、男子スピード・スケート500mに次いで3個目の金メダルである。これにフィギュア・スケート女子シングルでキム・ヨナが金を取ったら韓国国内のフィーバーも最高潮に達するだろう。韓国選手が活躍するということは、考えてみるとすべての面で同じ体格の日本人選手にもそれだけ可能性があるということでもある。精々日本選手にも頑張ってもらいたいものである。

 今年のバンクーバーは雪が少なく、スキー会場にトラックで雪を運んでいた。そのスキー会場で事故があった。開会式当日の練習中にリュージュ競技のグルジア人選手がルートからはみ出し、鉄柱に衝突して亡くなった。昨日はモーグルの立見席の雪がなくなり、地肌が姿を見せたので、危険防止のため立見席で観戦することを止めて、払い戻しをすることになった。2億円近い払い戻しだというから費用面でも大変な負担である。

 それにしても恰も日本中がバンクーバーを向いているようだ。まだまだ日本選手に期待出来る種目もあるので、精一杯頑張って欲しいものである。

 昨日の朝日「声」欄に藤沢市に住む68歳の男性からの投書が載っていた。「与謝野氏に失望、民主は安泰」というタイトルだった。与謝野馨・元財務相の衆議院予算委員会における鳩山首相への質問に失望したというものである。投書氏は与謝野氏をこれまで良心的な政治家と思っていたのに勘違いでしたとがっくり来ている。まったく投書氏に同感である。私も12日の予算委員会の与謝野氏の質問の下品さにはうんざりし、それまで氏の言動を評価していたのに軽蔑する気持ちになったほどである。投書氏と同じように私も、与謝野氏が財務相時代は自民党内閣の中でもひとりまともな人だと思っていた。その意味では、私も勘違い人間のひとりである。

 あの場における与謝野氏は、人間が変わったと思えるほどの人品の卑しさを剥き出しにしていた。何かそうさせるものがあったのだろうかと愕然としたものだが、やはり世の中には他にもそう感じる人がいたわけで、与謝野氏の質問はあまりにも愚劣だった。

 鳩山首相に対して「平成の脱税王」と決め付けたかと思うと、管副総理には、会議に出ても居眠りか携帯に夢中とか、長妻厚労相には気に入らないとすぐ家に帰ってしまい、省内でも一番嫌われているとか、あの人品卑しからぬ大臣と思っていた人がこうまで悪口雑言を吐くとは恐れ入った。

 よほど腹に据えかねることでもあったのか、元々政治家とはこういう人種なのか、珍しい場面を見せてもらい、政治家の嫌らしさを存分に知らせてもらった。

2010年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1009.2010年2月16日(火) GDPは本当に景気の指標か。

 まあよく分からない。昨日内閣府が発表した2009年暦年実質国内総生産(GDP)は、成長率はマイナス5%となり、2年連続のマイナス成長で戦後最悪の落ち込みを記録した。名目GDPは辛うじて中国を上回りアメリカに次ぐ世界2位の座を維持した。

 一方で同時に発表された10~12月の第3四半期のGDPは、前期比1.1%増、年率換算では4.6%とされ、プラス成長は3四半期連続だという。これで心配されていた景気の「二番底」懸念は後退しているが、経済対策の息切れなどで今年前半の成長率が低下するとの見方も出ているという。

 大雑把に言えば、前者では景気が悪く、後者をみると回復してきたように受け取れる。何度新聞記事を読んでもよく分からない。大新聞夕刊のトップに「GDP実質4.6%成長-10~12月年率、名目もプラスに、設備投資7期ぶり増」(日経)、「GDP年4.6%増-09年10~12月期・3期連続プラス」(朝日)とある。夕刊の見出しだけ見ていると景気が回復したと思わせる。だが、今や失業率は国際的に大きな問題となってきた。OECDの統計によれば、先進国では平均失業率は8.3%に達し1988年の統計公開以来最悪となった。ギリシャと並んで財政破綻が噂されるスペインでは、実に18.1%である。景気は良くなりつつあるのか、相変わらず悪いのか、一体どっちなんだと聞きたい。こういう市民を惑わせる報道の仕方は、新聞社の事情が絡んでいるのではないかと邪推してしまう。

 昨年来喧しく騒がれていた報道機関の凋落ぶりはどうなっている? 新聞、テレビ、広告代理店の不振は、景気低迷による企業の広告掲出の減少に表れている。折りも折現在発売中の「週刊東洋経済」2.20号は、衝撃的な表紙が目を惹く。「再生か破滅か」「新聞・テレビ断末魔」と刺激的な文字が並んでいる。外的な要因もあるが、マス・メディア自体の内部問題が大きいのではないかと考えている。

 さて、今日から私にとってTEI社「図解塾」シリーズが始まった。明後日の講義と併せて2回分の「時事問題図解」である。一応私なりにアイディアは構築した。堅苦しい授業になっても困るので、冒頭に私自身の自己紹介図を説明した。割合くだけた感じで、受講者が緊張しないように講義を進めた。時間配分をもう少し考えれば良かったと思うが、まずまずの講義だったと思っている。それにしてもやはりOHPを使えないのが、講義のうえで不便である。明後日は「子ども手当て」について講義するが、もう少し課題を研究してスケジュールを検討してみたい。

 バンクーバー・オリンピックの男子500mスピード・スケートで、日本選手にとって初のメダル獲得となった。長島圭一郎選手が銀メダルを、加藤条治選手が銅メダルを獲得した。しかし、加藤選手がいつまでも銅メダルで悔しいと言い続けるのは、如何なものかという気がする。惜しいところでメダル獲得が成らなかった選手に対して、嫌味に聞こえる。メダルは選手にとっては夢みたいなものだ。それをいくら金メダルを目指していたからといって、銅メダルの価値が下がるものではない。素直に嬉しいと言って欲しいものだ。

2010年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1008.2010年2月15日(月) 普天間基地移設問題に、サイパン移設の妙案

 数日前サイパンのフィティアル知事が来日し、日本政府に対して米軍基地を受け入れたいと表明した。日本政府としては普天間基地の海外移設も検討して、グアム島をその候補に挙げ、北沢防衛相も現地へ可能性を探るため飛んで、グアムの政府関係者とも懇談した。その検証結果はあまり期待を抱かせるものではなく、改めて海外・国内の選択肢を検討する段階にある。このような微妙な時期に、降って湧いたように飛び込んできた、沖縄県民にとっては朗報であった筈である。然るに、このサイパン移設案は、どういうわけか日本国内では歓迎されている様子が見えない。否、真剣に取り合おうとしないのである。

 知事は「アメリカ政府の支援と支持がないと何も出来ないが、北マリアナ諸島の総意として基地の受け入れは、地元の利益になる」「将来は航空、陸上、後方支援の部隊を含む普天間基地のすべての役割を担ってもいい」とまで言っている。更に知事は、日本政府が真剣にアメリカ政府とこの問題を話し合うことを期待すると言っている。

 これに対して、日米両政府は極めて冷静というか、冷ややかなコメントを発表している。平野博文官房長官の如きは、「想定したことはない。全体の検討に入っていない」と応えている。

 では日本政府に聞きたい。ならば日本に、また沖縄にこのまま米軍基地が存在することに賛成するのか、反対するのか。日米安保条約の枠組みだとか、日米同盟とか、抽象論は分かるが、現実問題はどう解決しようとするのか。口を開けば、沖縄住民の意思を尊重し、決断すると言っていたのではなかったか。戦後犠牲と迷惑をかけた沖縄の人びとの気持ちを考えて、沖縄から米軍基地を移転させ、その候補地として海外も検討中と言った。その海外に基地移設候補地が見当たらない現状に、5月末までに普天間移設候補地を決めると言っていた政府は、本音では困りきっていた。それが、渡りに船というか、サイパンが突如進んで候補地に立候補してくれた。まさに願ったり叶ったりではないか。

 しかし、日本政府はその話に一向に食指を示さない。その腹の内はどうなのか。沖縄からもこれをチャンスと捉え、一気にサイパン移設の話が盛り上がるかと思いきや、一向に煮え切らない。マス・メディアしかりである。

 その奥底にある基地問題に関する複雑な腹の内はどうなのか。本音とは一体全体何なのか。 やはり騒音、危険、不安より、現実問題として「金」を断ち切れない問題だろう。沖縄経済の首根っこを押さえているのは、基地経済にどっぷり浸かってしまった社会の仕組みなのではないか。こうなるとこれは沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題でもある。基地経済は60年安保闘争以前から、基地が経済を支えるのっぴきならない社会構造になると懸念されていた。われわれ当時の学生たちはある程度こうなることを予測していた。それゆえに沖縄基地問題を含めて安保条約改定に反対してきた。結果的に今日の普天間移設問題はこの時代に、当時の岸政権によって埋められた地雷が今地上に露出してきたことになる。

 根っこが深い深刻な問題である。それにしても鳩山政権は、5月中にこの問題に結論を出すことが出来るだろうか。最近の様子からぶれる発言を繰り返す首相に思い切った決断が出来るか、疑問である。

 ペンクラブ2月例会が開かれた。今日は寒いせいか集まりがあまり良くなかった。パーティで阿刀田高会長とタージ・マハール近くの「マツキ・ミヤザキ博士通り」についてお話した。ペンの月例会報に「会員短信」欄があるが、阿刀田さんはこれを楽しみにしているそうだ。このマツキ・ミヤザキ博士について次号で書いたので、そのことを伝えたら楽しみにしていると仰っていた。博士についてはご存知なかったが、関心を持ってもらった。

 ちょうど1週間前に亡くなられた立松和平氏の霊に黙祷した。3月奈良でペンクラブは平和祈念のシンポジウムを開催するが、ペンクラブの平和委員会委員長を務めていた立松氏はその責任者だった。平和委員会の委員長に会長から推挙されたのはお名前「和平」がぴったりだと文句なしだったとか。それにしても62歳はあまりにも早過ぎる。心からご冥福をお祈りしたい。  合掌

2010年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1007.2010年2月14日(日) 昨夕近くのケニア大使館が火災

 享楽社会を反映しているのか、商業主義の表れか知らないが、キリスト教国でもないわが国でも、もう長いこと今日、2月14日が「バレンタイン・デー」であることは普く知れ渡っている。

 ところが、3日前のかつて大日本帝国時代には天長節、明治節と並ぶ国家の祭日だった紀元節、現在の建国記念日については、ついにテレビはおろか新聞でもそのニュースはお目にかからなかった。ましてや昭和17年の今日はまさに、大日本帝国陸軍がシンガポールを陥落させた日であることを知っている日本人は少なくなった。誤解されると困るが、これは歴史上のエポックである。

 明治はおろか、昭和も遠くなりにけりというところであろうか。

 さて、昨夕自宅近くにあるアフリカのケニア大使館が火災で建物一棟が焼失した。夕方5時半ごろのことだったが、自宅に居て気がつかず、朝刊を見て知った有様である。自宅からほんの500mぐらいの距離で、普段から傍をよく通るし、20年以上も前に動物写真家・平岩道夫氏父娘のアフリカ写真集出版記念パーティに招かれ、お邪魔したことがある。近くにはジンバブエやナミビアの大使館もあるが、ケニアの大使館はそれらの大使館に比べても建物が立派で場所が良く、敷地も広い。歩いても10分もかからない場所なので、覗き趣味があるわけではないが、どんな様子か覗いてみようと野次馬根性丸出しで大使館の近くまで行ってみた。正門から奥まった場所にあり、焼けたのは業務用の大使館の建物ではなく大使公邸で、新聞によれば鉄筋コンクリート2階建て約440㎡の内1,2階の220㎡が焼けた。壁は半分くらい残っていたが、建物としては無残にも焼け落ちて建て直さなければとても使用出来まい。周囲を歩いて回ってみたが、焼け落ちた建物は離れた三方から見ても無残である。

 今日は本来なら「江戸城再建を目指す会」定期総会の日で、懇親会もあるので、出席するつもりだったが、火曜日と木曜日の「図解塾」のテキストとパワーポイントのスライドのレビューに時間を費やすことになった。担当する「時事問題」では、課題として「旧ユーゴスラヴィアの解体と新国家成立の過程」と「子ども手当て」を講義する予定だ。OHPを使えないので、その分パワーポイントの画面を鮮明にして分かり易いものにしないと、講義も説得力を欠く恐れがある。

 何とか時間をかけ、アニメーション設定も取り入れて半分ほど仕上げることが出来た。明日はもう少し手を加えて、更に一覧性に優れた画面を作りたいと思っている。

2010年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1006.2010年2月13日(土) バンクーバー・オリンピック開会式

 バンクーバー冬季オリンピック開会式が行われ、NHKでは午前中からずっと中継放送をしていた。ところが不思議なもので、すでにジャンプ競技の予選はその前に始まっていた。あまり式典の日時に囚われないようなら、パロディのようだが、一度思い切って最初に閉会式を、最後の日に開会式をやってみたらどうなるか。

 オリンピック開会式としては史上初めて屋内で開かれた。屋内開催のメリットは当然想定していたと思うが、屋外に比べてスポーツの祭典というイメージがやや弱い。デメリットの面では、消費電力はこのエコ時代の中でバカにならないのではないか。

 開会式の印象としては、派手なパフォーマンスばかり続いたが、あまりにも開催国・カナダ建国史の宣伝臭が強く、「先住民との融合」を訴えるにしても些か鼻についた。カナダも自己主張の強い中国に近づいてきたなと感じた。折角82ケ国・地域、86種目、2,600人が参加する冬季オリンピック史上最多の大会であり、世界平和の象徴でもあり、その祭典だと思うので、もう少し鳩山首相好みの世界の「友愛」とか、国際「平和」のイメージを演出出来なかったものだろうか。

 日本選手団の行動に、昨日からちょっとしたトラブルがあったようだ。ハーフ・パイプの国母和宏選手がユニフォームのふしだらな着こなしをしていたことで日本代表団の品位を落としたとされ、一時は全日本スキー連盟も出場辞退を考えさせていたようだ。最終的に橋本聖子団長の判断で出場させることになったが、どうもハーフ・パイプの選手の言動は、前大会の成田童夢選手も顰蹙を買っていた。国母選手は反省したフリをした会見でも、言葉遣いや態度がまた非難を増幅させていた。新興スポーツの選手の中にありがちだが、自分は国家を代表する選手であるとの自覚がやや足りないようだ。「個性的」を自分の思う通り何をやっても許されると勘違いしている節がある。だが、この場合高砂親方の横綱朝青龍に対する指導がなっていなかったように、国母選手の場合もコーチや周囲の関係者の指導、教育が徹底していなかったのではないだろうか。

 これから2週間余りバンクーバー周辺の室内外で技と力の競い合いが行われる。日本選手団は過去最高の成績だった長野大会を上回るメダル獲得を目指している。果たしてそう思惑通り行くかどうか、がんばって欲しいものである。

 さて、午後になって知研・秋田事務局長から緊急の電話があり、「知の現場」で野村正樹氏を取材した執筆原稿の中に、「作家・最相葉月氏から鉄道には『f分の1ゆらぎ』があると聞いた」の表現について、最相氏自身から自分はそう話したことはないので、その箇所を取り消して欲しいと申し出があったと知らせてくれた。

 ロマンスカー内で取材した時に、私自身野村氏から確かにそのように聞いたし、推敲の折り野村氏もその箇所については話題にもならなかったし、修正もしなかった。念のためにもう一度DVDを観てみたら、野村氏がやはりそのように話していたことが確認出来た。

 「f分の1ゆらぎ」については、武者利光・東京工大名誉教授が「ゆらぎの発想」(NHK出版刊)で詳しく書いていると聞いたので、早速自宅近くの目黒区立八雲中央図書館から同書を借り出して調べてみると、確かに鉄道には「f分の1ゆらぎ」があって心地よくなり眠くなると書いてある。東洋経済新報社が近いうちに「知の現場」重版を発行するに際して、最相氏の申し出に添って訂正する必要があると言っている。野村氏は生憎入院中だったが、氏へ宛てて私の考えと代案も提示して、どのように文章を書き換えたら良いかお伺いを立てるFAXを送った。野村氏からどういう回答が送られてくるか分からないが、野村氏が他の人の発言と思い違いをしている可能性が高いので、今のところ最相氏の言うように少なくとも削除を求めている箇所については、そのように書き直そうと考えている。

2010年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com