1055.2010年4月3日(土) なぜ与謝野馨氏は自民党を離党するのか。

 選抜高校野球も今年は雨天順延のケースが多く、今日漸く決勝戦となった。東京代表の日大三高と沖縄代表の興南高校の決戦となったが、延長12回でけりがつき興南が初優勝を遂げた。高校入学の春、母校は選抜に出場したが、1回戦で高知商に敗れてしまった。2人の息子が小さい頃はしばしば春と夏に甲子園に連れて行ったものだが、それも遠い昔のような気がする。情緒が薄れてきた現代社会では、かすかに懐かしい青春とか、「一心不乱」「全力投球」のような愚直な言葉を思い出させてくれるフェスティバルである。

 先日来あまり気が進まない個人の評伝に取り組んでいるが、今日は朝からずっと書き続けてちょっと疲れてしまった。気が進まないと言っていてはいつまでも解決しないので、思い切って昨日から再び取り組み出した次第である。とにかくプライバシーに絡むことは表現が難しい。まだまだ当分苦戦を強いられそうである。

 さて、昨日自民党を離党すると言っていた政策通の与謝野馨・元財務相が、今日谷垣禎一・自民党総裁に会い辞表を提出した。自民党執行部としては看過出来ない事態だが、谷垣総裁の求心力が低下しているのか誰も止めようとはしない。それにしても、与謝野氏はなぜ自民党内で党内改革を進めようとしないのか、よく分からない。

 先般の予算委員会の席上鳩山首相に手厳しい質問を行っていたが、あれだってそれ以前の与謝野氏の温厚そうな人柄や政治家としての実績から鑑みると、想像出来ないほど下品で首相を罵倒せんばかりの暴走だった。あの時人柄が変わってしまったような印象を持った。どこで方向が曲がってしまったのか判然としない。今度は園田博之氏が行動を共にするらしいし、場合によっては平沼赳夫氏とともに新党を立ち上げる動きがある。だが、これからどうするのか、ビジョンも方向性も明かしてくれない。

 ちょっとどうかと思うのは、同じ党内で徹底的に議論を闘わして、党改革の方向へ誘導するのではなく、いとも簡単に「いち、や~めた」と抜け出してしまったことである。その方が当面は楽だということは分かる。しかし、新党結成となると資金も要るし、党の基盤作りには相当な時間と労力がかかる。それを承知のうえで党を出ようというのである。荒海へ乗り出そうとする小舟のようである。荒波に翻弄されなければ良いがと思う。

2010年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1054.2010年4月2日(金) 小学生並みの元大臣の呆れた行動

 常識のない国会議員が出てきたのは今に始まったことではないが、それにしてもあまりの低レベルなパフォーマンスには開いた口が塞がらない。自民党の若林正俊・参議院議員がやらかした椿事である。考えようによっては純真な人なのかも知れないが、子どもの遊びのようなことをやった。

 一昨日の参議院本会議で法案採決の際、自分の投票の他に、隣席の青木幹雄・元自民党参議院議員会長の投票ボタンも押した。罪は遥かに重いが、大学生がよくやる一種の代返である。青木氏は途中退席したにも拘わらず、青木氏が投票したことになっている。だしにされた青木氏も呆れている。こういうことをやって、仮に法律が通ったとしたら由々しき事態である。

 非難の集中攻撃で四面楚歌となった若林議員は、今日議員辞職を申し出た。当然のことであるが、この人は以前から何かと話題の多い人だった。世を騒がせた政治規正法違反が2度、加えて別の意味でも話題を提供した。農水省出身の官僚上がりで農政族と言われ度々大臣を務めたが、3ヶ月余りの間に臨時代理を含めて3度も農水大臣になった珍しい経歴の持ち主である。大臣が突然辞職すると急遽リリーフに借り出されるので、かつて「困った時の若林」とも揶揄されていた。自民党内で内部批判が相次ぎ残り少ない任期を残して議員辞職を選択せざるを得なくなった。もっとも現在75歳で、今期限りでの引退を伝えられていた。

 こういう常識のない議員のいる自民党では、先日の党首討論で谷垣総裁が攻めの質問を行ったが反転攻勢とはならず、相変わらず党内がもめている。すでに自民党を離党している無所属の平沼赳夫・元経産相が、昨日新党結成を考えているとほのめかしたが、今日与謝野馨・元経済金融担当相が離党の意向を漏らした。民主党もガタガタだが、それを追い詰めなければならない自民党もお家騒動でぼろぼろである。

 さて、先日何気なく「弁護士Barl-Karthによるpeace-loving日記」というある弁護士のブログ(http://d.hatena.ne.jp/Barl-Karth/20091102)を見ていたら、葉山岳夫弁護士について書かれていた。60年安保闘争、70年学園紛争以来関心を持っていた学生運動のリーダーのひとりである。ところがそのブログに、学生時代葉山弁護士とともに逮捕された清水丈夫さんについて書かれた興味深い記事を見つけたとして、私が高校ラグビー部の1年先輩だった清水丈夫さんについて書いた2007.10.05.付本稿「元全学連書記長・清水丈夫さんの思い出」を挙げている。図らずも著名な弁護士さんに興味と関心を持っていただけたのは光栄である。清水さんは今もって表へ出て来られないが、連絡すればこちらの情報は伝えられるルートは分かったので、いつかは個人的な情報を伝えたいと思っている。

 今年60年安保から半世紀が経過した。

2010年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1053.2010年4月1日(木) 鳩山首相の稚拙な基地問題対応

 満開の桜を期待して、妻と皇居内のお花見に行った。4日前と同じように田安門から大手門を歩いていると陽気は暖かかったが、かなり風が強かった。桜はほぼ満開に近く、大勢の花見客が今を盛りの桜を楽しんでいた。

 今日から新年度がスタートする。新しい予算も実行される。子ども手当てのような新予算も通り、このための費用が年間5兆円とも言われる中で、この新予算に対する国民の評価はまずまずのようだ。日本経済も日銀短観では4期連続で良くなっているというが、実態はどうなのか。年度末の対前年日経平均株価は少し良くなったようだ。しかし、全般的に未だに景気の良い話は聞かれない。政治もダメ、経済もダメとなると、これから国民は将来へどう希望をつないでいけば良いのか分からなくなる。

 鳩山政権がいま抱えている最大の政治課題は、5月末までに結論を出さなければならない普天間基地移設問題である。昨日までに政府案を取りまとめるとつい最近まで広言していた鳩山首相は、期限である昨日になって、腹案はあるが法律的に決めなければならない時期ではないと、子どものようなことを言い出した。屁理屈や言い逃ればかり言っている総理大臣で情けなくなる。こんな言い方が国民の信用を失うことになることが当人は分からないようだ。昨日の党首討論で谷垣自民党総裁から、5月末までに政府案を決め、アメリカの同意を得て、沖縄県民の理解を得られなかった場合、総理の職を辞する気持ちがあるかと質問された。その答えがふるっている。期限までに必ずその通り実行出来るよう全力投球し納得してもらえるよう努力しているので、その時期に約束の結果を出したいと、相変わらず禅問答のような答弁だった。

 毎度のことながら、本当に5月末に首相が約束したような政府案が出せるのか、甚だ疑問である。努力は買うが、これまでの政府案決定へ至るもたつきぶりを見ていると、とても当てに出来そうもない。

 今岡田外相がアメリカへ「腹案」を持って、アメリカ政府高官と交渉をしているようだが、すんなりアメリカから納得してもらえそうもない。

 それにしても、現在普天間基地の代替案として浮かび上がっている土地は、果たしてわが国の国土なのか不思議に思うことがある。どうして、沖縄の地に外国名がつけられて誰も文句を言わないのだろうか。度々地名が挙がる「キャンプ・シュワーブ」とか、「ホワイト・ビーチ」とは、ハワイか、グアムではないか。まるでアメリカ合衆国の支配下にあるかのようだ。すべては、アメリカの手の内にあるということではないのか。

2010年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1052.2010年3月31日(水) 政治家は揺り戻しが大好き

 鳩山内閣の機能不全、無能ぶりが日に日に際立ってきた。閣内不統一の印象を与えていた郵政民営化の見直しについて、改革案を打ち出し主導的にリードしてきた亀井静香・郵政改革金融担当大臣の提案に対して、昨日開かれた閣僚懇談会では鳩山首相に一任することにし、首相は亀井案を基本線に考えるという判断を下して取り敢えず一軒落着となった。

 一連のどさくさ騒ぎを見ていると首相はもちろん、各大臣は郵政改革をどう考えているのか基本的なビジョンがまるで見えない。1件落着したのも、今日国会で党首討論の際閣内不統一の印象を与えては切り込まれるとの身の保全の懸念から、取り敢えず手打ちしたに過ぎない。

 結局亀井大臣はいつも口にしている小泉郵政改革反対を声高に唱え、時計の針を元へ戻したい一念だけで暴れまわっている。自民党から除名され小泉憎しの持論と郵便票の取り込みを策して小泉郵政改革の見直しを何とか実行したいと考えている。

 しかし、見直し案には多くの複雑な問題がある。金融筋からは特別に反対論が根強い。見直し案では、官から民へと動き出した小泉郵政改革が、明らかに民から官へ戻ることになる。28日の本欄にも書いたが、この見直し案は国民の承認を得ていない。それは、今日の党首討論でも山口那津男・公明党代表も、見直しなら民に問うべきではないかと指摘したところだ。

 この問題を亀井私案通り推し進めるのか。鳩山首相のリーダーシップにまたひとつ首を傾げるような疑問と不信が加わった。

 さて、文部科学省では、来年度から完全に「ゆとり教育」と決別することになった。また、大きな揺り戻しである。教科書の内容がボリューム的にぐんと増えて、頁数が大幅に増える。小学校の教科書なぞは、平均して25%も増えるというから、いくらゆとり教育からの脱皮とは言え、小学生の負担増加は並大抵ではない。これも文部官僚と政治に翻弄された結果である。

 大体ゆとり教育に問題のあることは、その当時から誰しも分かっていたと思う。その中でも、円周率を「3.14」から「3」にすることや、小学5年生の数学から、台形の面積の計算方を削除したことで、その当時この点を耳にした時、本気かと思ったほどである。それが、今回元へ戻るらしい。

 郵政民営化の見直しといい、ゆとり教育との決別といい、今の政治家は民のことを考えず、思いつきだけですぐに変心し、朝令暮改を繰り返す。これでは政治も政治家もとても信用できない。

2010年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1051.2010年3月30日(火) 心配なビルマの民主化

 幸いにしてしばらくの間国際的にセンセーショナルな事件が起きていないビルマだが、単に休火山状態にあるだけで、マグマはじわじわと燃え滾っている。今年中に行われる総選挙で、軍事政権は何とか民主勢力、国民民主同盟(NLD)を排除しようとしている。NLDと指導者アウン・サン・スー・チーさんが、1990年の選挙で圧倒的勝利を収めながら、軍政の強権的圧力によって政権の座に就くこともなく、スー・チーさんは自宅軟禁状態を強いられている。スー・チーさんは選挙権も被選挙権も付与されない。今月制定された政党登録法で、刑に服している者は政党の党員になれず、選挙権も被選挙権もないということが明らかになった。スー・チーさんはこれに該当することになるらしい。NLDが政党登録しようとしても、実際には自宅軟禁中のスー・チーさんや民主活動家らは総選挙に関われない。結局NLDは、公平さを欠くとして総選挙に参加しないことを決定した。軍政側にとっては思う壺である。

 当然欧米諸国が最大の民主化勢力が参加しない総選挙の正当性を認める可能性は低いが、軍政はこのまま既定路線に従って総選挙を実施するらしい。

 何度制裁を加えても懲りないビルマ軍政は、アメリカの追加制裁に対してもどこ吹く風という感じである。そこには、ビルマ国内の選挙制度に干渉することは内政干渉に当るとして、経済制裁に消極的な中ソのような国が後ろに控えているからである。

 それにしても日本のビルマに対する影響力が、かつては考えられなかったほど低下したのは残念である。地下資源の豊富なビルマを見据えて、中国は積極的な支援を行い、ビルマを助けているため、相対的に日本の存在感は弱まっている。

 中国のパフォーマンスには世界中が振り回されている印象である。

 さて、近年殺人事件の時効を撤廃すべきか否かが大きな話題になり、その撤廃へ向けた動きも始まった。ところが、今朝0時を期して、15年前に発生した当時の国松孝次・警察庁長官銃撃事件が時効となった。警察幹部の無念やる方ない表情が印象的だった。

 ところが、1日明けた今日になって、唐突に警視庁公安部長が「事件はオウム真理教のグループが教祖の意思の下、組織的・計画的に敢行したテロだった」と見解を発表した。時効後になって、逮捕も起訴出来なかった事件を、グループ名とは言え、匿名で8人を名指しで犯人扱いするのは極めて異例であり、こんな事例は初めてである。犯人を逮捕し、起訴できなかったことに対して、自戒の念があり納得できないことは理解出来るが、これは警察の言い訳、意趣返しであり、名誉毀損、人権侵害、さらに冤罪につながる危険性もある。どうも警視庁の意図がよく分からない。

2010年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1050.2010年3月29日(月) 消費税値上げを真剣に検討せよ!

 日本の財政状況が、借金漬けになり将来の日本の展望があまり明るいものでなくなっている。国家財政については、税収がぐんと減り、それに対して支出が大幅に増える逆ザヤ状態が続いているが、法人税に代わる収入としてそろそろ消費税議論を行うべき時であると思う。マニフェストで約束した消費税を4年間値上げしないという言葉にそのまま固執するなら、日本は益々借金地獄へ傾いていくことは明らかである。その場、その時点で何をなすべきかの判断は、政治家なら当然持っていて然るべき見識であると思う。

 今朝の日経紙の世論調査を見てみると、消費税を上げることについて、ついに賛成46%が反対43%を上回った。2月の調査では37対50で消費税を上げることに反対の人が圧倒的に多かった。このように消費税に関する理解が変わったという事実は、国民が政府以上に国の財政を心配しているということだ。国民は納得出来る理由があるなら、マニフェスト通り実施出来ないのも已むを得ないと考えている。これは政府より国民の方が、真剣に国家財政を見ていて、このままでは日本の財政基盤は危ないと危機感を抱いているせいである。

 何も言い出せず、結論も出さない鳩山首相も蛮勇を揮ってもらう時期に来ていると思う。しっかりしろ! と、のろま首相に檄を飛ばしたい。

 夕方になって、モスクワ市内の2つの地下鉄駅で女性テロリストによる自爆テロが発生し、38人が亡くなったとの衝撃的なニュースが入った。朝のラッシュ時を狙ったテロのようだが、犠牲者があの地上から底深い駅構内で殺されたのかと思うと気の毒でならない。ロシアのテロ事件は、2003年のモスクワ市内の劇場を舞台にした事件、翌04年の南オセチアの学校占拠事件、昨年11月のチェチェン独立派によるモスクワ郊外の列車爆破事件、と多数の死傷者を出すテロ事件が連発している。これらの事件には、プーチン首相が大統領時代から民族独立派やイスラム過激派を弾圧している強権政治が、テロリストの不安感を煽っている背景がある。

 そのモスクワ地下鉄に私が乗車した時の印象から言えば、このように外部から持ち込まれたテロもさることながら、この地下鉄には事故発生の危険性が常に付いて回るような気がしてならない。まだ、大きな事故として報道されてはいないが、実際には日頃から小さな事故は頻発しているのではないかと思っている。

 例えば、地上から駅プラットフォームへ下るエスカレーターのスピードが速すぎて、多くの老人がエレベーターから降りる時に転倒した姿を何度か目撃している。また、地下鉄車両ドア閉鎖時の恐ろしいほどの勢いには、手を挟まれたら砕けてしまうのではないかと恐怖感すら感じた。大きく報道こそされていないが、テロには敏感だが、日常の駅構内の安全管理には案外神経が行き届いていない。事故が日常茶飯事でテロを報道する以上に地下鉄当局は、自社の施設の安全管理に留意して、事故を絶滅する気持ちと対応に万全を期す必要があるのではないかと思った。余計なお節介かも知れないが、モスクワ地下鉄の事故と聞いて、咄嗟にあの危なっかしい地下鉄を思い浮かべた。

2010年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1049.2010年3月28日(日) 皇居の見事な桜とお粗末な鳩山内閣

 「江戸城再建を目指す会」の鈴木武朗さんから皇居内の観桜会参加のお招きをいただいた。ちょっと寒い陽気だったが、田安門周辺はお花見の人たちでごった返して、集合場所で中々鈴木さんと会えず、携帯で場所を確認してやっと会うことが出来た。ほかにも鈴木さんのお誘いに応えて30人ほどの人たちが集まった。数年前の別グループの観桜会では、出入りはともに大手門だったが、今日は田安門から北の丸公園を抜けて大手門までガイドの土屋献一郎さんの説明を聞きながら歩いた。桜も所によっては満開だったが、ほぼ7分咲きといったら良いだろうか。北の丸公園から東御苑の天守台辺りへ出てくると、かなり大勢の観光客に会う。外国人観光客もかなり多い。花曇りだったが、まずまずのお花見だったと思う。やはり皇居を熟知しているガイドさんの説明を聴きながら歩いていると、知らなかったこともよく分かり、興味も募ってくる。参加された皆さんも、かなり博識の人が多くて楽しいお花見となった。終着駅は「楠公レストラン」でバイキングを楽しみながら、何人かの方がトークをされた。私は初めての参加者ということから、最初にご指名をいただき、いくつか旅行の自慢話をした。

 映画監督の横堀幸司さんという方が、愉快なスピーチをされたが、明日NHK総合TVの「こころの遺伝子『自分の好きなように三国連太郎』」に出演されると仰っていた。楽しいお話をされる方で、ここだけの話というのを大きな声で堂々としゃべっておられた。小中陽太郎さんをよくご存知とも仰っていた。

 さて、郵政改革について独り相撲の目立つ亀井静香・郵政改革金融担当大臣の言動について、今朝の時事番組で学者、政治評論家、ジャーナリストらからかなり辛らつな意見が出された。改革内容を云々する以前の問題として、1大臣が閣議の了解を得ないで一方的にマス・メディアでその内容をぺらぺら話したことについて、閣僚から大分疑問の声が出ている。ところが、そのことについて、鳩山首相は承知していないというばかりで、亀井大臣に発言の撤回を求めようとはしない。加えて他の大臣も不満を漏らしながらも、聴いていないというだけで、発言自体を止めさせようとか、改革案を撤回させるような声は出てこない。これでは内閣は機能していないことになるのではないだろうか。このままだと亀井大臣ひとりが持論を主張し、首相が聞いていないことが法律として通ってしまうことになる。同じようなことをやれば、鳩山内閣というのは、大臣が1人ひとりバラバラに勝手なことをやることになり、勝手に法律を作るようなことになる。もうこれでは内閣は空中分解せざるを得ないのではないか。

 そもそも小泉内閣が総選挙で郵政民営化を実行すると国民に訴え、圧倒的な勝利を収めた。その結果は重いと思う。異論のあるのは結構だが、改革の内容を国民に説明しないままで、国民の圧倒的な支持を得た郵政民営化の内容を一方的に時計の針を元へ戻すようなことをやっても良いものだろうか。この行為は明らかに民主主義に反している。国民に内容を説明して、国民の審判を受けて支持されたなら、改革を実行することは納得できるが、今の亀井大臣の考えている通りに進めるとするなら、明らかに一種の欺瞞であり、国民を騙すことになりはしないか。

 考えてみると政府・民主党は、国家、国民のことなんかまったく念頭にないようだ。こうなったら来る参議院議員選挙で民主党議員が当選しないようなことを考えないといけないかも知れない。尤も民主党に代わる気の利いた政党があればの話だが。

 前回の総選挙結果では政治の流れが変わり、旧態依然の政治体質も変わるものと期待したが、その見方は甘かった。政治家の中身がほとんど変わっていない現状を考えるなら、政治自体に期待することは失望だけを招くことになることをこの期に及んで思い知らされたということだ。

2010年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1048.2010年3月27日(土) 鳩山内閣は本当に大丈夫なのか。

 鳩山内閣の支持率低下とともに、今問題視されているのは、首相の求心力欠如と閣内不統一である。元々鳩山首相には自信のなさそうな話し方から推して、何事にも思い切った決断と指示が出来そうもない印象を与えるが、最近の首相の言動を見ていると、これが1国の総理大臣かと当惑させられたり、情けなく思うことがある。

 この数日話題を提供しているのは、郵政民営化の変更案を担当大臣である亀井静香氏が閣議で了承されないうちに、外部に対して変更するがごとき発言を繰り返したことである。当然他の大臣から異論噴出である。首相の了解を取った、取らないの低次元の話になっている。特に、亀井大臣の目指すのは、①郵貯の預金上限額を1千万円から2千万円に引き上げること、②郵政事業者同士の取引に消費税を課さない、との2点である。①は民間銀行から民業を圧迫するとの抗議が出ているし、②に関しては、郵政事業だけに特別に税制優遇措置を行ってもよいものかという至極当然の疑問がある。

 いずれにせよ、こんな非常識なトラブルをしょっちゅう起こしているようでは、内閣と言えないのではないか。それにしても国民新党の亀井代表が、連立内閣の一員として加わり、勝手気ままに暴れまわっている印象を与えるのは、政府としても、民主党にとっても大きなマイナスだと思うのだが、それを誰も抑えきれない。

 他にも相変わらず普天間基地移設問題が迷走を続けている。漸く腹案がまとまり、アメリカと沖縄県へ提示したような様子だが、単純に解決というわけにはいくまい。しばらく迷走して、沖縄県民を怒らせて何らかのお土産をつけて解決というお定まりの結果になるのではないか。

 所詮鳩山政権というのは、この程度のものだったのだろうか。

 さて、2008年1月に発生した冷凍ギョーザ中毒事件の容疑者が中国捜査当局により拘束された。随分時間がかかった。幸い死者は出なかったが、千葉県と兵庫県で中毒症状を訴えた人が10人もいた。日中両国の捜査当局同士が、お互いに原因は相手国側にあると主張し対立したまま、決定的な証拠も発見されず、今日に至った。容疑者を捕まえてみれば、やっぱりそうかという感じであるが、この間日本では中国食品に対する信用はガタ落ちで、今も不信感は消えない。容疑者は、待遇に対する不満があったそうだが、こんなことで輸出食品に毒を盛られたのでは堪らない。封詰めされた食品に輸出先国で意図的に毒盛りされたと強気一辺倒な発言を繰り返してきた中国捜査当局に疑問を呈したい。それにしても誰もが納得するように、すっきりと全面解決して欲しいものである。

 昨日の新聞記事で知ったが、シベリア鉄道の車窓風景がグーグル「You tube」で観られるというので、バーチャル旅行サイト(http://www.google.ru/transsib)をPCで観てみた。確かに同じポジションから車窓風景を捉えていたが、正直に言って本物の列車から見ても変化の乏しい風景なので、画像もそれほど面白いとも思えない。むしろ150時間分も観られるということに驚いた。150時間と言えば、6日分なのでモスクワからウラジオストックまでの全線9,300kmを写し出しているものと思うが、部分的に拾い出して観るようにしないととても忍耐が続かない。しかし、初めてシベリア鉄道を乗る旅行者にとってはガイダンスとして参考になると思う。

2010年3月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1047.2010年3月26日(金) 印象深い人の死

 1960年代日本のジャーナリズムに大きな影響を与えた元毎日新聞外信部長の大森実氏がアメリカ・カリフォルニア州で亡くなられた。88歳という高齢だった。1960年にボーン国際記念賞を授与され、65年ベトナム戦争中に戦場特派員としてベトナムへ派遣され、戦況や惨状のリアルな報道によって、日本新聞協会賞も受賞した。同時に、米軍による民間施設爆破を批判的に報道して、当時のライシャワー駐日大使から、北の宣伝に乗った不公正な報道と非難されてその翌年毎日新聞社を退社した。その後自前の「東京オブザーバー」という新聞を発行し、学生アルバイトを使って街頭で立ち売りさせるユニークな商法が鮮烈な印象として残っている。

 同紙の売り上げは必ずしも芳しくなかったようで、残念ながら間もなく廃刊して表舞台からその姿を消した。その後活動の拠点をアメリカに移して地道に報道を続け、最終的にアメリカのベトナム戦争を非難した、その地で生涯を終えたのは、いかにも暗示的である。同じ毎日の西山太吉氏と並んで記憶に残るジャーナリストのひとりである。

 それにしても毎日新聞社は、西山氏といい、大森氏といい、どうしてこうも優秀なジャーナリストを退社へ追い込んでしまうのだろうか。2人とも高く評価される記事を書き、政府の隠蔽を暴き、毎日魂というものを存分に発揮した功績があるにも拘わらず、彼らの存在が次第に政治に擦り寄っていった毎日の姿勢にはマイナスと判断されたからだろう。こんなことを続けると読者も信用しなくなるのではないかと考えていたが、現在の毎日新聞社の凋落ぶりを見ていると、さもありなむという気がしてくる。

 もうひとり別の意味で世間を騒がせた人物が韓国で亡くなった。自分の犯した殺人という悪質な行為を、日本人による朝鮮人差別問題に論理をすり替え、当時のメディアに対して、自分の幼少時代から大人になるまで周囲の日本人に理不尽にいじめつづけられた差別という持論を滔々と述べ、日本政府、日本の官憲を非難した殺人犯・金嬉老である。南アルプス山麓の寸又峡の旅館で宿泊客を人質に立てこもった凶悪事件の犯人である。この事件は一世を風靡した。無期懲役の刑に服していたが、仮釈放されて韓国へ帰った。10年前には韓国でも事件を起して逮捕された。所詮ろくな人物ではなかったが、一時は英雄気取りで振る舞い、とにかく当時は大変な騒ぎだった。

  同じ韓国人でも、ハルビン駅で初代朝鮮統監・伊藤博文枢密院議長を暗殺した犯人・安重根が処刑されて今日でちょうど100年になる。今年日本が朝鮮を併合して100年目を迎え、韓国はこの期に日本に対して植民地時代のツケの支払い、教科書歴史教育記述訂正などの要求をしている。日韓関係は年々友好的になっているが、双方の認識のズレは大きく、古いキズは簡単には修復することは出来ない。お互いが納得するまでには、まだ相当時間がかかりそうだ。

2010年3月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1046.2010年3月25日(木) 中国の独裁跳ね上がり国家ぶり

 一昨日インターネット検索最大手のグーグルが、中国本土における検索事業の撤退を表明した。アメリカ政府も中国政府に対して言論の自由を損ないかねない干渉について、今月初以来不満を述べていたが、グーグル側の要望を中国当局が受け入れず、結局グーグルは最大の市場である中国から手を引くことになった。

 この動きの中に強気1点張りで自説を押し通す、最近の強圧的な中国的手法が、またもや世界に晒け出され物議を醸すことになった。かつての共産主義とは異なった、中華思想に裏づけされた独善的共産主義思想が暴発した感じである。自国の利益を擁護するために手段を選ばない最近のやり口には、些か辟易するほどだ。近年の凄まじいばかりの経済成長に後押しされて、世界の舞台に踊り出てきた中国の存在感は圧倒的な迫力がある。アフリカ諸国への中国の影響力は恐るべしで、ごく最近ワシントン条約締約国会議において、西大西洋・地中海におけるクロマグロ捕獲禁止を提案したモナコ案を阻止出来たのは、アフリカ諸国を取り込んだ中国の影響力と実績である。アフリカ諸国へ資金貸付と技術援助を与えて発展の土台作りに貢献し、信頼感を勝ち取って資源採掘権等を有利に手に入れている。その注ぎ込んだ資金原資は、元々日本がODA援助として発展途上国扱いだった中国へ供与したものだ。それをアフリカ諸国へ還流させて巧みに利用し自国の存在感を際立たせる、つまり他人の褌で相撲を取ってきた経緯がある。

 その中国は世界の覇権を獲得するために、本当の経済力以上に発展途上国支援に熱心で、1月ハイチ地震発生の際は、一番乗りで駆けつけた。だが、功を焦ったのか、直後に事故により救援隊員を2名も死亡させて全員母国へ引き上げさせてしまった。何のための支援活動だったのか。何のことはない。救援活動は2の次で、中米ハイチに橋頭堡を築いてアメリカを牽制するのが当初の狙いだったのだ。中国の目的はミエミエだったのである。他国の危機に乗じて自らの基盤作りに血眼になっている。他国への支援を自国のために利用して行っているのだ。果たしてチリ地震では知る限り、まだただの1人も救援隊員として送られていない。

 最近の中国の国際的な活動はあまりにもパフォーマンスのあくが強すぎて、その背後にある隠された魂胆をよく探らないと正確にはその意図が判断出来ない。

 グーグル撤退報道に続いて、今朝の朝日では1面に5段記事、9面に4段記事が掲載されたが、新たに中国政府はメディアに対して18分野の報道禁止命令を出したとある。ここまでやるかという思いである。報道規制の対象として、人民元切り上げ、官僚の腐敗、高額な医療費、新彊ウィグルとチベットの騒乱、貧富の格差、警察と暴力団の癒着、大学の自治権拡大、食品安全問題、地価高騰を煽る不動産関係者、等々の好ましからざるアイテムばかりである。中国政府は、こういう国家・国民にとって悪質で悪影響のある事件・事案の外部への報道を許さず、徹底的に国民の目から隠蔽しろと共産党中央宣伝部が公言したのである。国家が国の恥部の報道を禁止しようというのである。中国の正体見たりというのが率直な感想である。これでは何を報道して良いのか分からないと大手新聞関係者も途方に暮れている。

 それにしてもいつの間に、中国は国民の発言も自由な情報も許さない独裁、秘密、恐怖国家となってしまったのか。あぁ~胡錦涛はスターリンになったのだろうか。

2010年3月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com