2539.2014年4月26日(土) 富岡製糸場、今年の世界遺産登録有力に

 今日唐突に日本の世界遺産登録に関するニュースが飛び込んできた。文化庁関係者も知らないうちに、群馬県富岡製糸場の登録申請についてユネスコの諮問機関イコモスから登録を求める勧告が出されたのである。6月にカタールで開催される世界遺産委員会で認められれば、「富岡製糸場と絹産業遺産群」として正式に世界遺産に登録される。

 昨夜半にこのニュースが伝えられたために、関係者はほとんど就寝中で一報を聞いて慌てふためいたらしい。ところが、地元の富岡市では今日市長も休みを返上して登庁し、万歳三唱しているほどの喜びようである。正式に決まったわけではないのに、嬉しさを我慢しきれないのだろう。今日は見学者も普段以上に多く、全国から富岡市への問い合わせも多いという。気持ちは分からないでもないが、苦渋を舐めたことがある。

 昨夏先日亡くなった竹内謙元鎌倉市長らと鎌倉市内で、市民学会の準備を進めていた時に早々と登録が決まったかのようなムードがあった。しかし、鎌倉の登録申請は結局認められず愕然としたことがあった。何事も最後の最後まで下駄を履いてみるまでは分からないものである。

 富岡製糸場については中学生の頃社会科で習ったので、馴染み深い。富岡市の周辺都市の同種の施設を含めて絹産業遺産群として登録されるようだが、主たる施設の富岡製糸場は1872年に明治政府の肝いりで開設され700名ばかりの女工が働いた。それはやがて富岡を第一歩として殖産振興、富国強兵の名の下に全国に製糸場が開設され、その陰で女工哀史を生む暗い歴史が作られていった。その後製糸産業は日本の主要産業として繁栄し、世界に日本の生糸を売り込んだことはまぎれもない。1987年操業停止に至ったが、その後工場施設は保存され今日に至った。

 過剰反応でなければ良いが、富岡製糸場が近代日本資本主義の先兵となって殖産振興に努めた結果日本帝国主義の礎が固められたとするなら、日本帝国主義を目の敵にしている中韓両国がこの富岡製糸場の世界遺産登録について、「反対」「認められない」などと見当違いの反日運動を起こさなければ良いがなぁと思う。

 それにしても世界遺産の正式登録はまだ2カ月も先の6月である。偶々今日から連休に入ったこともあり、お祭り騒ぎをやっているようだが、認められなかったら昨年の鎌倉のように悲哀を味わうことになるのではないだろうか。決まるまでは浮足立ってはなるまい。

2014年4月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2538.2014年4月25日(金) 日米共同声明発表の時期と思惑

 オバマ米大統領は今日午前中に韓国へ向け日本を離れた。昨日も共同声明を出せず、何となくすっきりしない国賓来日と日米首脳会談だった。しかし、何とか離日直前になって昨日発表する予定だった共同声明を発表することができた。そこにTPP交渉の早期妥結を目指すことを確認するとの文言が入った。駆け込みである。考えてみれば、実に慌ただしい大統領の来日だった。

 どうしてTPP交渉はこんなことになってしまったのか。どうしても大筋合意とは行かなかった。これにはアメリカ側の単に条件交渉ばかりでなく、秋の中間選挙を控えた政治状況が心理的に影響しているようだ。アメリカ市民の多くが日本は市場を充分解放せず、不公平であるとの声に選挙を意識した議会議員が過剰に受け止め、それを大統領が理解して大統領が日本にかなり強くプレッシャーをかけたことが効いているようだ。交渉の途中でアメリカは後から後から新しい条件を付けて日本を苦しめたようだ。これが彼らの戦略だったのだろうが、日本には戦略も何もなかった。安倍首相は甘利明TPP担当大臣に対して合意を得るよう命じたと話すばかりで、甘利大臣が孤立無援で立ち向かうことになった。

 結局共同声明は発表されたが、問題のTPP交渉は今後も続けられる。日本にはこれまで戦略がなかったが、一呼吸置いてもっと多角的な視点から戦略を練り直し、総合的な判断で交渉に当たることが必要ではないだろうか。

 さて、昨日わが家の車に乗っていてふっとメーターが気になった。ちょうど4万㎞を超えたところだ。つまり地球を一周したことになる。この車で地球を一周したのかとの感慨と同時に、8年間で4万㎞だから1年に5千㎞走ったことになる。一般的に言えば、少ないかも知れないが、老人夫婦がドライブしているとすれば、まずまずではないだろうか。この車であと一周することは難しいと思うが、このまま無事故で免許証を返すようにしたいと思っている。

2014年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2537.2014年4月24日(木) 予断を許さないTPP交渉の行方

 昨夕来日した国賓オバマ大統領の行動がいろいろな角度からテレビで報道されている。今回の来日の大きなポイントのひとつは、「日本の施政下にある領域での武力攻撃について日米が共通の危険に対処するように行動する」と安保条約第5条に謳われている施政権が尖閣諸島にも及ぶと大統領が初めて明言したことである。この点を日本サイドとしては高く評価している。

 その一方で、TPP交渉が未だにまとまらない。その気配すら見えない。まだ折り合えない点がいくつもあるようだが、その中でも最大の議論になっているのが、牛肉の関税である。現在日本が課している38.5%の輸入関税をアメリカが撤廃に近い要求をして譲らないことである。先般日本とオーストラリアとの関税交渉で、同じように38.5%を20%に大きく下げて交渉妥結した。日本としてはこの辺りの数値でまとめたいと考えていた節があるが、アメリカはそんな程度では納得しない。もうひとつややこしいのは、自動車の規制緩和である。アメリカの車は、そのままでは日本の安全基準に抵触し日本へ輸出できない。安全性の観点からもアメリカの基準に合わせるわけにいかない点が悩ましい。

 これらの点からTPPの交渉妥結は折り合いがつかない。このため共同声明の発表ができない。今月に入ってから40時間も甘利明担当大臣とフロマン通商代表部代表の間で交渉を重ねながら一向に道筋が見えない。甘利大臣からはもう2度と担当大臣をやりたくないと弱音とも、さじを投げたとも言える発言が出た。

 国の利益を背にした交渉とはいかに難しいものかということが分かってくる。

2014年4月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2536.2014年4月23日(水) オバマ米大統領、国賓として来日

 アメリカのオバマ大統領が国賓として3度目の来日をした。数日前から厳しい警戒態勢が取られ、今日は警視庁では1/3の職員を警備に割いているほどである。アメリカ大統領の外遊としては夫人を同伴していないのは珍しい。

 1979年秋シンガポールの当時のリー・クアン・ユー首相が2度目の来日をした時、レジャーで箱根までロマンスカーを利用するので打ち合わせしたいと外務省から話があり、何度か話し合いをした後箱根湯本まで首相に同行したことがある。その時外務省職員から、リー首相は2度目の来日だから国賓ではなく、「国賓待遇」で迎えると話していた。それが、今回のオバマ大統領は3度目で夫人を伴わずとも国賓だそうである。それに宿泊も迎賓館ではなく、都内ホテルだという。どうもいつもと違うような印象を受けるが、表面上はともかく水面下では日米の連携がスムーズには行っていないのではないか。

 オバマ大統領は明後日旅客船沈没事故の対応でてんやわんやの韓国へ向かい、その後フィリピンへ向かう。日米はアジア太平洋地域での日米同盟の重要性を確認し、「力による現状変更に反対」として中国への牽制を行う。

 問題なのは現在交渉が行き詰まっている環太平洋経済連携協定(TPP)で、今日まである程度合意点に達している筈だったがまとまらず、オバマ大統領訪日記念のお土産とはならなかった。TPPは双方の主張にまだ大きな開きがあり、かなり時間がかかりそうだ。特に牛肉の輸入関税が38%という高い壁になっており、これをアメリカから1桁を要求されている。しかし、国内の酪農農家の強い反対で中々核心へ進められず大筋合意は困難の模様だ。まだまだ先行きは見通しが立たない。

 さて、今日23日は、かの劇作家シェークスピアが生まれてちょうど450年である。1564年4月23日に生まれ、1616年4月23日に亡くなった。受験勉強の余得であろうか、「人殺し(1564)に生まれ、いろいろ(1616)あって死んだ」「誕生日と命日が同じ4月23日」ということである。これをストラットフォード・アポン・エーボンにあるシェークスピア博物館のスタッフに披歴して感心されたことを懐かしく思う。

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2535.2014年4月22日(火) 政府首脳の靖国参拝に反対する動き

 靖国神社の春季例大祭に安倍晋三首相は参拝こそしなかったが、真榊を奉納した。その前日には古屋圭司国家公安委員長が参拝した。その前には新藤義孝総務大臣が参拝した。外国人は靖国神社に対して、戦争犯罪人を祀った宗教施設と受け止めている。日本人としては大変残念に思う。ただ、東条英樹らA級戦犯が祀られているということはある面で外国人の見方は否定できず、現状ではいくら安倍首相の言うように国のために戦った方々へ尊崇の念を捧げると言っても世界の人からは、戦争犯罪人を崇めているとしか受け取られないのも認めざるを得ない。例大祭で参拝したのは、揃いも揃って外交オンチの大臣ばかりである。世界の受け止め方が正しいかどうかはともかく、靖国神社に対する世界の理解は現状では変わらない時に敢えてこのような行動を起こす必要があるのか。千鳥が淵墓苑にお参りするとか、他の方法がいくらでもある筈である。況やいま反日姿勢を強めている中韓両国がこの靖国参拝を手厳しく非難し、アメリカ政府も先の首相の靖国参拝について失望しているとのメッセージを伝えた後である。

 こういう情勢下で安倍内閣閣僚は外交関係の悪化なぞどこ吹く風で靖国へ出かける。彼らの本心はわからないが、敢えて外国の靖国に対する逆風の中で靖国参拝を強行しようというのは、外交関係をまったく斟酌しないということでもある。外交オンチも甚だしい。

 こういう政府首脳の軽率な行動が周辺諸国から不安視され、国の権威を失墜させている。その中で一部の戦没者の遺族らが、安倍首相が昨年12月に靖国神社を参拝したことで近隣諸国との関係が悪化したとして首相と靖国神社を相手に、憲法違反と今後の参拝の差し止めを求めて東京地裁に訴えを起こした。

 まだ注目を集めるほどの裁判にはなっていないが、こういう反靖国参拝の動きが生まれ、今後動きが加速する可能性はある。軽薄無思慮内閣はこれから外交問題を大きなテーマとしてどう捉え行動して、対立をなくすよう実際に動くのか、残念ながら頼りにならないだけに目が離せない。

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2534.2014年4月21日(月) 泰緬鉄道「レイルウェイ 運命の旅路」を観賞

 最近観たいと思っていた映画3作品のうち、3作目「レイルウェイ 運命の旅路」を観賞した。今から半世紀以上も前に観たアカデミー受賞作品「戦場にかける橋」と舞台は同じクワイ川である。同じ戦争映画であるが。ストーリーはもちろん異なる。日本軍が泰緬鉄道建設のために労役に徴用したイギリス人捕虜に対する拷問に近い使役ぶりを徹底的に描いている。

 とりわけこの作品にこだわりがあるのは、30年以上も前に泰緬鉄道のタイ側カンチャナブリーとビルマ側モールメンを訪れたことがあったからである。特にカンチャナブリーは陸軍航空隊の人たちと、またモールメンにはこの鉄道建設に携わった陸軍鉄道第5連隊の人たちと現場を訪れたことがあるので余計関心があった。

 今日の作品では、心理的な面、特に元イギリス人捕虜が戦後になって戦時中の虐待がトラウマとなり、誰にも心を開かなかった悩みを描いている。主人公はニコール・キッドマン扮する新婚の妻にも話すことができずイライラが嵩じていたが、同じ捕虜仲間が自殺したことから、昔の戦地へ出かけ、偶然日本軍通訳に会って乱暴な話し合いにより漸く気持ちにケリをつけることができた。

 作品としては、半世紀前の秀作が、デヴィッド・リーン監督製作によりウイリアム・ホールデン、アレック・ギネス、早川雪洲らが出演し、テーマソング「クワイ川マーチ」が爆発的にヒットして大きな話題を提供したのに比べると、スケールは大分落ちる。副題を「運命の旅路」として600円のプログラムの表裏表紙いっぱいに描かれている列車の絵が何と、泰緬鉄道とは大違いのイギリス田園地帯を走る蒸気機関車とはちょっと雑ではないか。

 それに日本人通訳永瀬隆役を演じた真田広之は良いとして、戦時中の若い同人物石田淡朗はあまりにも顔つきが別人のようで、外国人ディレクターには分からなかったのだろうが、はっきい言ってミスキャストである。

 期待していた割には、少々物足りなかった。この春は3本の映画を観たが、結局最初に観た今年のアカデミー作品「それでも夜は明ける」が一番印象に残っている。

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2533.2014年4月20日(日) 漱石「こころ」再び

 夏目漱石が「こころ」を東京朝日新聞に連載を始めたのは、実に100年前の今日だった。それを期して今日から朝日でリバイバル連載を始めた。当時は「こころ」とは言わずに、「心」にルビをふっていた。私も漱石ファンのひとりであるが、漱石が朝日の記者だったことは知らなかった。

 「こころ」は大学生の頃に読んで、感銘を受けた作品のひとつである。初めて漱石を読んだのは、最も人気のある「坊っちゃん」だった。小学校5年生の時、母親に勧められて初めて手に取った。その後「吾輩は猫である」に進んだのは、ネーミングが面白かったからだ。それから「三四郎」「こころ」「それから」「門」「明暗」等々へ読み進んでいった。

 その「こころ」第1回再掲載記念に際して今朝の朝日は全一面を「こころ」特集に当てている。朝日記者だったこと以外にも知らなかった事実が多い。特に、明治天皇が危篤になり、号外が発行され、隅田川の川開きが中止された事実である。明治45(1912)年7月20日の日記に漱石はこう書いている。

 「晩天子重患の号外を手にす。尿毒症の由にて昏睡状態の旨報ぜらる。川開きの催し差留られたり。天子未だ崩ぜず川開きを禁ずるの必要なし。・・・演劇其他の興業もの停止とか停止せぬとかにて騒ぐ有様也。天子の病は万民の同情に価す。然れども万民の営業直接天子の病気に害を与えざる限りは進行して然るべし」。

 漱石の批判精神が全文に溢れている。漱石の言わんとしたのは、何でも自粛する傾向のある日本人の精神構造について皮肉を交えた批判である。

 100年前と言えば、第一次世界大戦が勃発した年である。日露戦争の勝ち戦に乗って軍国調が頭をもたげてきた時代に、この日記は中々勇気のある発言ではないだろうか。

 改めて漱石を読んでみたいと思っている。

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2532.2014年4月19日(土) 進まない韓国沈没船安否不明者の捜索

 韓国で16日に発生した旅客船「セウォル」号沈没事件は韓国内外で連日大きく報道され、事件現場近くから実況中継もされている。少しずつ状況がはっきりしてきたが、現場近くで安否を気遣って待っている家族の絶望的な表情や、関係者に食ってかかる様子、特に現場を視察に訪れた朴大統領に直接不満をぶつける家族や、警察官に体当たりして鬱憤をぶつける家族も見られ、家族のいらいらした気持ちが見てとれる。

 修学旅行中の高校生が320名も乗船していて安否不明者の中にも高校生が数多い。気の毒にも引率した教頭が責任を感じて近くで自殺した。今日も潜水夫が沈没した船舶の下まで潜ったが、濁っていて中々船内に入れず窓外から遺体を発見したとの報道がなされている。事故当時の状況として伝えられていることは、船長が職場を離れていて3等航海士に任せていたが、その航海士が急旋回を繰り返し、その時の揺れにより荷が傾き船はバランスを失ったのではないかと見られている。

 それにしてもまる3日も経つのに詳しい救助作業の様子がはっきり伝えられず、これでは家族がいらいらする心理が分からないでもない。事故当初から情報が二転三転していたことが、今日不信感を募らせている原因である。今すぐやるべきは、正確な情報を早く流すことだ。

 さて、いま最も世界中の気をもませている事象はウクライナ東部の州政府建物などを占拠している親ロシア派に対して、米欧ロとウクライナ暫定政府外相が不法に占拠された建物や公共施設の明け渡しで合意したことを伝えた。直ぐに建物から立ち去るよう促したが、親ロシア派は一向に従う様子がなく、いつになったら解決するのか分からない。ロシアの対応が消極的なせいもある。4者会談も成果を出せず仕舞となった格好である。どうもロシアが不法占拠グループの背後で暗躍していることが問題解決を複雑にしているようだ。プーチン大統領は、ロシアの介入を否定しているが、プーチンの言動ばかりでなく、占拠派の動きもプーチンの意を受けて動いているような印象がある。

 それにしても最近は欧米の圧力もロシアに対して一向に効いている様子がない。アメリカも随分舐められたものだ。

2014年4月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2531.2014年4月18日(金) ポーランド「連帯」ワレサ議長をモデルにした映画

 東ヨーロッパの社会主義国家が崩壊した前後に、ポーランドの独立自主管理労組「連帯」を立ち上げリードしたレフ・ワレサ議長を取り上げた映画「ワレサ 連帯の男」を、3日前にアカデミー賞受賞作品「それでも夜は明ける」を観たのに続いて観賞した。この映画も以前からぜひ観てみたいと思っていたが、上映千秋楽の今日漸く「岩波ホール」で観賞することができた。監督は世界的に知られたアンジェイ・ワイダで確かに力作であると言える。

 東ヨーロッパ時代にポーランドの1造船所電気工でしかなかったワレサが、1980年にグダンスク造船所でストを指導し、全国的労働組合の委員長となってゼネストを行った。確かにその当時ワレサ議長の活動は国際的にも広く評価され、私も彼の民主的な行動力とリーダーシップは印象深く覚えている。この映画はワレサの知名度が買われてイタリアの著名なジャーナリストのインタビューに応えるという設定になっていて、それがこの映画のバックボーンとなっている。

 社会主義体制が崩壊して漸く自由を得たワレサらが、まもなくして表舞台から姿が消えた。その間身柄を拘束されたりして公から姿が隠れていたのだ。今年70歳のワレサ議長が、1983年にノーベル平和賞を授与され、1990年には大統領に推されたが、その後「連帯」が度々分裂を繰り返して力を削がれ、次第にそれほど注目を集めることはなくなった。ワレサの存在感は電気工としてグダンスク造船所でストを起こして自分たちの要望を当局に呑ませ、その影響力が国内の労働者を励ました行為とその時代にこそあったと思う。

 筋書きは弾圧、検束を繰り返すこの種の映画にありがちで、暗い部分が多いが、史実としてこういう時代にこのようなエネルギーの塊のようなリーダーが労働者を力づけ、国家解放のために活動したことを改めてPRする映画だったと思う。

 もうひとつ観てみたい映画「レイルウェイ 運命の旅路」があるが、それは来週の楽しみにしている。

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2530.2014年4月17日(木) 韓国沈没船乗客の救助活動進まず

 2月と3月に小田急電鉄入社同期生が続けて亡くなってがっくり来ていた中で、毎年恒例の社友会が相模大野のホテルで開かれた。随分懐かしい顔にも出会ったし、久しぶりに話をした会社の仲間もいた。他愛ない話に終始したが、しばらくぶりに寛ぐ気分になれた。ほとんどの仲間が辞めてからかなり時間が経っているので、彼らも毎日落ち着いて安定した生活を送っているような印象を受けた。

 山木社長が昨年度の電鉄決算は史上最高の見込みだとOBにとって嬉しい話をされた。社長と大須賀会長には、その席で近々上梓予定の拙著のPRをして売り込んでおいた。

 さて、昨日沈没した韓国の旅客船については、その後乗船客が救助されたという朗報はなく、相変わらず280名以上の安否が分からないままである。天候が荒れ、波が高く潮流が早くて思うように救助活動ができず、午後には救助活動を中止した。船は船首部分を残して完全に海中に沈み、このままの状態だと安否不明者の生命も危うい。

 事故原因は、座礁したせいだとも、急激に舵を切ったせいで荷が傾いたとも、言われているが、非難を浴びているのは船長を始め乗組員が乗客の救助を放ったらかして自分たちが先に下船するというクルー・モラルにあるまじき行為である。しかも船から救助を求める無線が発せられ、それを受けたセンターが沈没場所を尋ねてもそれに応えられないのでは、話にならない。クルーのレベルがかなり低いと判断せざるを得ない。韓国国内でも批判の的になっているようだ。天候回復を待って救助作業に集中した後に、事故原因の究明がなされるだろう。若干気になるのは、この船舶が2年前まで鹿児島~沖縄航路を航行していた中古船だということだが、船舶自体が責任を問われることはない。しかも、韓国へ引き渡されてから船体を変更し、乗客定員を大分増やしているようだ。

 いずれにせよできるだけ早く行方不明者を捜索、救助して、一日も早く事故原因を突き止め、2度と同じような事故を起こさないよう規制を厳しくすることが肝要であると思う。

2014年4月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com