2785.2014年12月28日(日) 沖縄米軍基地問題を国民全体で考える時

 今年の冬は厳しい寒さの影響だろうか、インフルエンザと風邪が大流行のようだ。私も4日ほど前から鼻づまりで往生していたので、一昨日通いつけの森内科へ行き症状を話して服用薬をもらってきた。インフルエンザの症状はなく、単なる風邪のようだ。だが、現時点ではまだ回復には程遠い状態で、相変わらずクシャミをして鼻をかんでいる有様である。

 さて、今年も残すところあと4日となった。サラリーマン時代に比べれば慌ただしさはなくなったが、それでも周囲に漂う年末らしいムードに影響を受けて平素とは異なる空気を感じる。

 テレビや新聞では、毎日今年のニュースをまとめて伝えているが、総じて災害の多い年だったなぁと感じている。大きな自然災害としては、8月の広島市内の土砂崩れと9月に起きた御嶽山の噴火が罹災者も多く、日本中を驚かせた。そして東日本大震災以降東北地方周辺で度々起きる余震のような揺れには、いずれ再び同じような大地震が起きるのではないかとの不安を拭えない。そんな中で政府、電力会社は何とか原発を再稼働しようと懸命に知恵を絞っている。

 沖縄の県知事選で辺野古移転説へ寝返った現職知事の仲井真弘多知事が、移設反対を唱える翁長雄志氏に敗れた後の総選挙小選挙区投票で、辺野古移設を訴えた自民党候補者が揃いも揃って全滅した。政府自民党は密かにその仕返しを考え出した。姑息にもすでに決めていた来年度沖縄復興予算の概算要求を減額しようと検討を始めた。あまり露骨に減額はできないが、政府方針に反対する辺野古移設反対派を牽制するために、減額を真剣に考えるようだ。このあまりにも報復的な政府のやり方は、沖縄県民の気持ちをまったくないがしろにするものである。一種の沖縄県民に対する恫喝ではないだろうか。選挙で沖縄の民意は示された。だが、政府はこの敗北の結果をまったく反省しようともしない。結局沖縄は日本政府に下僕になることを強いられ、従わなければ切り捨てるぞと脅迫されているに等しい。それにしても、政府のやり方はあまりにもアコギではないだろうか。

 在日米軍基地のほとんどが沖縄に存在し、それをごく当然と受け止めている我々日本人全体が、これまで沖縄に負担をかけ過ぎていたことを、まず認識することが大切である。ここで少し現状を見つめたうえで、沖縄だけでなく日本の安全保障上今後どうすべきかという点について国民的議論を戦わしたうえで、一部の地域に負担がかかり過ぎないような方策を考えるべきではないだろうか。実際アメリカ政府としても現状の在日米軍基地の配置は必ずしも戦略上ベターとは考えていないようであり、日本側だけで心を痛めるより、議論を戦わす際米軍担当者にもオブザーバーとして参画してもらうことも検討すべきではないだろうか。

 その他にちょっと気になったニュースがあった。総選挙で議席数を2議席まで減らし、参議院議員と合せても政党助成金受給資格最少5名の条件を失った「生活の党」が、呆れたことにとかく物議を醸した参議院議員山本太郎氏を取り込むことに成功し、政党助成金をいただけることになりほっとしている。しかし、それより「生活の党」の党名を「生活の党と山本太郎となかまたち」と長たらしい名に変更したことに驚いた。その名もまた少々ふざけた党名ではないだろうか。党名に個人名を付したのはこれまでほとんどなかったのではないだろうか。ましてや山本議員は実績を挙げた実力者でも何でもないし、有能な政治家とも思えない。ただ、数合わせのために取り込まれたに過ぎない。党名とは政党の看板である。それをこんな好い加減で有権者を馬鹿にしたようなネーミングとするとは、遊び半分にやっているようにしか思えない。こんなことをやっているから「小沢党」はじり貧に陥っていくのではないか。流石の剛腕・小沢一郎氏もそろそろ年貢の納め時か。

2014年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2784.2014年12月27日(土) 腑に落ちないSTAP細胞調査に対する理研の対応

 今年の10大ニュースのトップにランクアップされた「STAP細胞の発見と偽証」に関する実験捏造調査結果を発表し、以後の調査を打ち切ることを昨日理化学研究所が公表した。STAP細胞は小保方晴子元研究員らが今年1月英科学誌「ネイチャー」に発表したもので、マウスの体の細胞を弱酸性の液体で刺激するだけで作れる新型万能細胞だった。それは不治の病に罹った患者に一筋の明るい灯を燈すものと一時期待された。それが一転して期待が泡となって潰えることになった。

 調査報告書によれば、STAP細胞は新たに作られた細胞ではなくES細胞から作製されたものだと結論づけ、STAP論文はすべて否定されたことになってしまった。科学者としては、証拠がない実験がいくつもあり、初歩的な過失が極めて多く、明らかに怪しいデータがあるのに共著者らがそれを追及する実験を怠った点で厳しい指摘を受けることになった。更に論文中の2つの図に小保方氏のデータの捏造があったとする疑問点まで指摘された。

 しかし、ES細胞の混入が誰かが故意にやった疑いが拭えないと思いながらも、それを実行した人物や故意かどうかの決定はできないという点に首を傾げざるを得ない。混入した人物は限られたスタッフの中にいることがはっきりしているのに、ひとりひとりを尋問して追及することまではやらなかった。やろうと思えばできた筈である。これほど世間を騒がせ、科学界の信用を失墜させる事態を招いておきながら結論をウヤムヤにして中途半端に幕引きしようというのは、犯罪者を出さずに早いところ身辺整理をして、次の予算獲得に向けて組織をあげて再スタートを切りたいという理化学研究所の本音ではないだろうか。

 今年1月に理研がSTAP細胞の発見をノーベル賞ものと誇らしげに発表して以来、理研、並びに主任チームリーダー・小保方晴子さんらは華々しく脚光を浴び大きくマスメディアで採り上げられた。事態が一変したのは、その僅か2ヶ月後の3月になって論文の信憑性に疑問が持ち上がったことからである。4月に理研は、ノーベル賞受賞者・野依良治理事長出席の下に記者会見を行い、今年中にその結果を調査して発表するということだった。それが昨日の調査報告書である。

 科学的な調査は別にして物がなくなったとか、物品の混入があったなどという警察や検察が行うような捜査を科学者のグループが行うこと自体、最初から真実の解明は期待できなかったわけだが、それにしても部外者が立ち入りできない狭い場所で異物が混入されたことを突き止められないのは、所詮素人の域を出ていない。尋問する人の数だってそれほど多いわけではあるまい。それでも精一杯やってみたが、自ら名乗り出る者がおらず、本人が名乗り出ない限り証拠もなしに犯人だと決めつけることはできなかったというのが素人調査班の報告書である。

 ただ、うやむやの内に調査打ち切りを宣告されたことによって、疑念はそのまま持ち越されることになった。わが国科学界の最高峰を自認する権威的な理研としてこれで良かったのだろうかとの疑問が残る。内部の人間に傷がつくことを恐れるあまり徹底的に犯人探しをしようとしなかったことと、責任者の責任をあいまいにしたことが、却って今後研究員は疑心暗鬼の中で研究を続けるということになる。

 いずれにせよ、STAP細胞騒ぎが日本の科学史上、また理化学研究所の歴史に大きな汚点を残すことになったことは間違いない。年の肇に公表された慶祝すべき成果が、年末になって後味の悪い形で幕引きとなってしまった。

2014年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2783.2014年12月26日(金) 箸にも棒にも掛からない政治家

 こう言っては叱られるかも知れないが、政治家と呼ばれる人種は大体酷い人間が多いと思っている。政治家としての資質もなく、とっとと職替えをした方が良いのではないかと思える輩が多い。だが、これほど好い加減で自分の我儘や個人的な好き嫌いで政治、行政を振り回している似非政治家を世間が見過ごしていては、社会を劣化させるばかりでなく、真面目に社会のために尽くそうという国民の気持ちが失せてしまう。どうしてこんな劣悪政治家が出現し、彼らの自己本位で我儘な行為に対して鉄槌を下すことができないのだろうか。

 まず直近で呆れたのは、誰あろう、お騒がせ大阪市長の橋下徹氏である。橋下市長は大阪府民から評価が高くない「大阪都構想」を実現するために、維新の党代表を降りて党最高顧問に就くことが執行役員会で決まった。

 ところが、戦い終わってこれから地方選へ向けて活動しようという一昨日になって、どうも橋下氏の主張がもう一人の代表、江田憲司氏のそれとまるで噛みあわないのだ。挙句に「自分が人事権者だ」とか、「最高顧問は私の年であり得ない」、更に子どもじみた捨て台詞「死んでも嫌だ」と述べたり、こんな我儘を言っているようでは、とても行政のトップとしての見識が疑われ市長失格であるし、住民の信頼を得られるわけがない。

 この橋下市長の非常識な言動に対して、2年前に「週刊朝日」誌上で作家佐野真一氏が緊急連載「ハシシタは救世主か、衆愚の王か」と採り上げて以来朝日は橋下氏と対立し、橋下氏に謝罪して以降朝日は橋下市長の言動について厳しいスタンスを取ろうとしない。このように天下の朝日を始め、メディアは指をくわえているばかりで、史上最低の政治屋・橋下徹を糾弾しようとの姿勢が一向に見られない。

 橋下市長の傲慢な無分別さは手の施しようがないが、市長の腰巾着である松井一郎・大阪府知事もまた揃って似たようなオツムで、行政のトップに君臨しているのだから救いようがない。府知事はこの騒動について「なんでもええやんか」とふざけ半分の不誠実さで、ことの重大さをまったく歯牙にもかけない不真面目さである。

 先日も大阪在特会の代表者と公開討論を始めたまでは良かったが、ちょっとした感情的対立でお互いにけんか腰になり、殴り合い寸前で周囲が止めに入ったという程度の男である。こんな人間がよくもまあ市長として君臨していられるものである。折角大阪府民の負託を受けて府知事になりながら、安易に中途で市長へ鞍替えするような無節操で無計画性を地で行っているような人物である。はっきり言ってこれでは大阪が良くなる筈はない。大阪都構想なんてイリュージョンではないか。

 他にも酷い政治家が2人いる。ひとりはもう引退したが、「元総理大臣」の肩書を見せつけて外国政府に存在感をアピールし、勝手に口約束をしては日本政府を困惑させている鳩山由紀夫氏である。「沖縄米軍基地の県外移設」など難しい課題を直ぐにも実行できるかのような幻想ばかりばらまいて、一時的に沖縄県民の歓心を買おうとする浅薄さには二の句が告げない。

 あと一人、人間的に信頼できないのは、来月の民主党代表選に立候補しないことを発表した前原誠司元代表である。永久に立候補を取りやめるか、政治家自体を辞めた方が良い。前原氏の将来性にも赤信号が点く。その最たるハラハラ決断は、民主党政権下で国土交通大臣だった当時、八ツ場ダム建設工事を中止と決断した。しかし、国交大臣の座を去ると次の大臣が計画再検討を打ち出した。だが、それに対して自らが決定した判断を他人事の如く、知らんふりをしていた。これではダム工事中止を指示した支援者は堪ったものではない。その後自民党政権になって、八ツ場ダムは建設続行へ路線変更した。これに対して前原氏は何の抗弁もしない。自らの言動に対してまったく責任を負う気持ちがなく、そのうえ自分が決断したことに対して反対があっても何らの意思表示もしない。前原氏には政治家というより、人間としてのプライドがまったく見られないのだ。こんなお粗末政治家ばかりでは日本が良くなる筈がないではないか。

 他にも低レベルの政治家は吐き捨てるほどいるが、取り敢えず橋下市長のカメレオン的言動に呆れてつい文句のひとつも言いたくなった。

2014年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2782.2014年12月25日(木) 国民として知るべき戦前・戦中の暗い歴史

 録画していてまだ観ていなかったビデオを今日になってまとめて2本観た。ひとつは今夏終戦記念日特集として放映されたNHKのドキュメンタリー「狂気の戦場ペリリュー-忘れられた島」と、もうひとつは、一昨年と今年の2.26事件記念日前後に放映された、同じNHKドキュメンタリー「徹底検証2.26事件」である。

 前者については、近刊拙著でミクロネシアについて書いたが、その西隣パラオにあるペリリュー島の日米両軍の地上戦のすさまじさを映像とナレーションであぶり出したものだ。3日以内に陥落させると米軍が豪語したペリリュー島は日本軍の激しい抵抗に遭い、アメリカ国内では厳しい地上戦の末米軍史上最悪の死傷率の犠牲者を出した島としてつとに知られている。だが、日本では近年ペリリュー島の戦いはあまり知られることもなく、残念ながらスキューバ・ダイビングで知られるパラオ共和国のひとつの島程度にしか知られていない。そのペリリューには一度だけ行ったことがある。それも旧トラック島のケースと同じように厚生省の遺骨収集事業の下見だった。パラオ本島からどういう風に行ったのかもはっきり覚えていない。その後やはり激戦の島、アンガウル島も訪れた。ペリリュー島には日本軍の司令部跡や戦争の戦禍があちこちに残され、島内は相変わらず鬱蒼としたジャングルに覆われていたことが強く印象に残っている。

 番組では復員した旧日本軍人が目前の死闘について涙ながらに語る姿は、もらい泣きせずにはいられない。こうしてこの旧南洋群島の島で、お国のために若くして命を喪った薄倖の人々がいたことを知る人がだんだん少なくなっている。その意味でもこうした番組を時折流してくれるのは意義のあることである。

 後者は、これも年々メディアで伝えられることが少なくなった2.26事件である。大分前に松本清張著「昭和史の発掘」を読み、知らなかった昭和史の一断面として2.26事件を関係者の行動を通して知ったが、なぜあの時代にこのようなクーデターが起きたのかという点について、画像を交えながら4人の学者が考えを述べていた。特に、関心をそそられ非情さを感じたのは、陸軍内部の派閥争いと、若手将校たちをそそのかしたうえで自分に不利となると彼らを突きっ放した、一部の将官のあまりにも冷徹で無慈悲な行動である。いつの時代でも利己主義の塊のような人物がいるものである。

 いずれも普段はあまり気にもかけない歴史的史実であるが、歴史を知ろうと思えば避けては通れない事象である。こういうことがあまり世間に知られることがなくなり、その一方で戦前の暗い時代に似た考えやパフォーマンスが「いざ!鎌倉!」とばかり出番の機会を窺っている、昔の軍閥もどきに目くらましをかませられないよう気をつけなければいけない。

2014年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2781.2014年12月24日(水) 「原発事故は利用者も応分の賠償を」に「大佛次郎論壇賞」

 一昨日は冬至、昨日は天皇誕生日、そして今日はクリスマス・イブを迎えて祝日と節目の日が続いたが、中でもクリスマス・イブは最近ではその光景がやや浮かれ気味で、メディアと商業ペースに乗せられ騒々しく騒いでいるだけのような印象がしてならない。残念ながら我々の小学生時代には、クリスマス自体話題になることはなく、まだサンタクロースも知らなかったと思う。

 今日は第3次安倍内閣発足の日でもある。閣僚は全員再任と思われていたが、江渡聡徳・防衛大臣が政治資金問題を理由に再任を辞退してちょっと出鼻を挫かれた。しかし、先の総選挙で過半数を制し数的には安定政権となって、これから安倍首相は思い通りの政策を実行することだろう。

 その中で最も懸念されている(1)沖縄普天間基地移転、(2)原発再稼働問題の内、(1)については沖縄の選挙では4つの小選挙区で自民党候補者は悉く基地反対派に敗れた。いかに基地問題について県民の反対の声が根強いかと言うことを肌で感じた筈である。それでも絶対多数を受けて反対を押し切り、当初の予定通り普天間から辺野古への基地移転計画を進める方針のようである。(2)についても政府は着々と布石を打っている。川内原発では原子力規制委員会の安全審査をすでにクリアした。担当大臣も原発再稼働に前向きな発言をしている。国民だけが原発再稼働議論から置き去りにされている。

 原発問題については新たな問題点が見え隠れしている。その中で東日本大震災では予想もしなかった絶対安全とされた原発が事故を起こしたために、賠償制度が整備されておらず、事故後慌てて原子力損害賠償法を補う支援機構を作り上げた。このほど東大客員研究員・遠藤典子氏が「原子力損害賠償制度の研究」で「大佛次郎論壇賞」を受賞した。私はこの論文に目を通していないが、新聞で要点だけを読んでみると遠藤氏は自著の中でこの制度を評価し、更に踏み込んで破局的な原発事故の損害賠償資金は、次の4つの組織、グループが負担を分担すべきだと主張しているようだ。それは、①事故を引き起こした原子力事業者であり、これは負担割合はともかくとして当然である。②電力事業者から電力供給を受ける電気利用者としている。③事業者以外の原子力事業者で、これは同業者としての相互負担としている。④国が負担すべきとしている。

 この内で②電気利用者とされている我々庶民がなぜ電力会社が起こした原発事故の過大な責任を負わされなければならないのかという根拠が、あまりにも短絡的で、独善的かつ理不尽でとても納得できない。しかも、私を含む多くの住民は原発再稼働に強く反対しているのである。それでも原発事故発生の場合は、その賠償費用を電気利用者が負担しなければならないのだろうか。その言い分はとても承服できるものではない。どうしてこんな理解し難く、世間が納得できない論文に、「大佛次郎論壇賞」を授けることになったのかとんと見当もつかない。

 しかし、このように一部理論武装して、国民に負担を負わせるようにしながら賠償金の原資を担保したうえで、政府は原発再稼働を粛々と推進して行くのではないだろうか。これでは学者と政治家の結託と言わずして何と言うべきであろうか。

2014年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2780.2014年12月23日(火) 寒々しい行為と地球温暖化

 このところ北海道を中心に東北地方、日本海沿岸地方に大雪が降り続け、降雪に伴う事故や交通事故も頻発している。活動が激しい鹿児島の桜島の雪景色なんか今まで見たこともなかった。身体が冷え込む気象だが、国際的には身体全体が薄ら寒く感じるニュースが多い昨今の世相である。

 まず朝日新聞の誤報問題について第三者委員会が報告書をまとめた。よほど朝日は反省したのか、ばれたことが拙かったと思ったのか、度々朝日紙上でお詫びを兼ねた途中経過を報告している。昨日報告されたのは、誤報が判明した時点で報告したが、お詫びをしなかったのは社長が反対したからだと結論づけた。更に8月にそのことを指摘したジャーナリスト池上彰氏の連載コラムを社長判断で継続掲載しなかったことに対する批判もあった。自社のメンツにばかり気が向き、読者に対する配慮が足りなかったと指摘されている。

 海外ニュースとしては、先日ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(SPE)社の制作映画を非難する北朝鮮のサイバー攻撃が、アメリカ社会に衝撃を与え、オバマ大統領が厳しい対応をすると語ったが早くもその報復が始まったのか。ハッカーは誰かまだ不明だが、今日北朝鮮内のインターネット回線が使えなくなった。しばらく世界的に大きな関心事となりそうである。

 また、中国の高官が重大な規律違反として失脚したことが注目すべき話題となった。胡錦濤・前国家主席の側近だった、全国政治協商会議副主席の令計画氏が不意に取り調べられている。胡グループの追放が始まったようである。江沢民・元国家主席の側近だった周永康・前政治局常務委員が失脚してまだ間もない。かつて中国のトップにいた長老の影響力のある人物を秘密裏に徐々に周囲から排除して、自らの体制基盤を固めて行くやり方は、やや陰湿で中国のイメージには冷酷さが付きまとう。習近平・国家主席としては、腐敗撲滅を錦の御旗にライバル勢力を周囲から排除して独裁体制を固めていこうとしている。どうも暗く冷たい感じがしてならない。

 その一方で、今年の速報値によると今年の世界の平均気温は、平年を0.27度上回り1891年以来最も高くなる見通しだそうだ。地球温暖化の影響で年々気温は上がりつつあるが、年平均温度は100年間に世界で0.7度、日本では1.15度上がったという。地球上には寒々しいニュースが充満する一方で、気温だけは確実に上昇している。

2014年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2779.2014年12月22日(月) 森喜朗元総理忘年会出席者800名に拙著

 一昨日のJR東京駅開業記念の記念キップ「スイカ」が昨日東京駅で限定販売されたが、1万5千枚の発売に対して大勢の購入希望者が前夜から立ち並び、途中でJRサイドが発売を中止したために大混乱に陥った。記念品として持っていたいという鉄道ファンの他に、近年問題になりつつある高値でネット販売をしようとする人が押し寄せ、JR側が充分な対応と会場整備をしなかったせいで現場で大揉めに揉めた。結局8千枚を売りさばいた時点で中止になったわけだが、JR側の甘い身通しと現場の販売体制への対応が不十分だったことが混乱の大きな原因となった。記念すべき100周年記念行事の一環が、イベントが主催者JRの杜撰な計画により汚点を残す後味の悪いイベントとなった。

 実は昨日の新聞各紙でもこれを大きく採り上げ、朝日の如きは社会面全面を使用して報道していたが、その記事に偶々親戚の松丸道雄・東大名誉教授の思い出話が掲載されていた。赤レンガの建物とともに象徴的な銅板の赤い屋根は、実は空襲後は鮮やかな緑色だったと語っている。時が経てば、赤は酸化で緑色に変色すると改めて知った。

 さて、今夕は森喜朗元総理後援会「春風会」の忘年会が東京プリンスホテルで開かれた。ギブアウェイに拙著「南太平洋の剛腕投手」を800名の参加者に贈られるので、直接お礼も伝えたくて出席した。隣の宴会場ではオバサマに人気の杉良太郎がディナー・ショーをやっていた。

 やはり忘年会は代議士時代のパーティと同じで、広い会場には後援会の人たちが大勢集まりむんむんするような雰囲気だった。著名人もいなかったせいであろうか、壇上で挨拶する人はいなかった。ひたすら食べて懇親を深めることが目的である。乾杯をプロゴルファーの青木功氏がコミカルな挨拶を交え行った。後は森さんの独壇場で約30分に亘って、オリンピックに賭ける夢を語り出した。昨年9月リオのIOC総会で2020年の東京開催が決まった時の嬉しさは格別だったと話した。た。何でもその時の日本中の喜びようは日露戦争で日本が勝利した時以来だとボルテージが上がった話には恐れ入った。森さんはバッハIOC委員長にオリンピック開催についていくつかの提言をして受け入れてもらえたと自慢話も披露された。政界は去ったが、まだお声のかかる内は、お役に立ちたいと述べられたが今では森さんは日本で最も忙しいおひとりだと思う。

 森さんと長谷川秘書に挨拶をして会場を離れる時、受付の女性から中封筒を手渡された。この中に拙著が入っていると思うと気持ちもそわそわして、心が弾む。後ろにいた方が、中封筒から拙著を取り出し、面白そうな本だなと言っているのを聞いてつい嬉しくなった。手に取った方がどういう読後感を持つだろうか。知り合いに勧めてくれれば有り難い。

 妻は先日の出版記念会を開催したハイアット・リージェンシー東京のディナー・ショーにお気に入りの和服で出かけた。私も当初それに出席予定だったが、森さんの忘年会と重なり行けなかった。しかし、記念すべき忘年会に出席できてそれはそれで大変良かったと思っている。

 今日年賀状550枚を投函した。まだ若干書き残している。

2014年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2778.2014年12月21日(日) トップの言動がお互いの親近感に影響

 内閣府が外交に関する世論調査を発表した。その中で中国と韓国への親近感という一項があるが、国がこんなことを調査すること自体、質問や分析が彼らのお気に召さなかった場合の反応が若干気になる。近年両国との外交関係は悪くなる一方で、お互いに自国に有利な主張と立場ばかり繰り返しているので、良くなる期待感が持てない。

 案の定1978年調査を開始して以来中国と韓国への親近感はこれまでで最低となった。特に日本人の中国に対する親近感は僅か14.8%となり、尖閣諸島を巡る摩擦の影響が大きいが、中国の強引な海洋進出による南シナ海におけるベトナムとフィリピンとの領海紛争が大きくなったことも中国人の傍若無人ぶりに警戒感を高めたと見られる。そして最近の小笠原諸島近海におけるサンゴ密漁が日本人の間に中国人への不信感を駆り立てている。他人の家に無断で入り込み財産を奪っていく泥棒沙汰の繰り返しに憤りを感じた。更に国家首脳の不遜な言動が大いに不人気を煽っている。こうしてみると日本人としては、中国に言いたいだけ言われ、そのうえ他人の家に押し込み強盗のように荒らしまわるパフォーマンスに嫌気が差して親近感が遠のいていくのもある程度理解できることだ。それが、逆に言えば中国に親しみを感じない日本人が83.1%にも上った数値に見られる。この感情を親しみに変えていくのは容易なことではない。文化面や、スポーツなどを通して国民一人一人が地道な活動を通して交流を深めて行かなければならない。愚かな政治的な言動が一気に友好を憎しみに変えてしまう。この点で何と言っても政治家の責任は重い。

 今朝の朝日新聞のコラム「日曜に想う」に海外勤務の特別編集委員が久しぶりに帰国したときの印象を綴っている。「横から目線で日本を眺めなおす。経済力、生活水準、民度に比べ、いかんせん政治が見劣りする」。

 日本はもちろん、中国、韓国の3国の国家権力を掌握しているトップは、すべて申し合わせたように世襲政治家である。日本の世襲政治家も愚かであるが、中国の世襲政治家にも世間知らずが多い。習近平国家主席しかりである。両国ともに世襲政治家をなくすようにしないといつまで経ってもお互いの親近感は高まらないだろう。

 一方韓国についても日本人の親近感は低落傾向にある。中国に比べればまだしも、それでも日本人の3分の2が韓国に親しみを感じていない。中国と違って日韓の間には従軍慰安婦などの歴史認識問題が存在することは事実である。更に日本人がそう感じる大きな原因の一つは、世襲政治家・朴槿恵大統領の存在だろう。頑なに日本に顔を向けようとしないあの頑固さに日本人は辟易している。個人的な性癖だろうが、あれだけ突っ張っていたのでは話し合いも始められない。

 因みに歴代の韓国大統領11人の中で最も国民から信頼を受けているのは、誰あろう朴大統領の父・朴正熙だった。私利私欲のない軍人らしい公明正大さが国民から愛されていた。悲劇的な死を遂げたその父の知名度をバックに世襲政治家となった愛娘の朴現大統領には、清濁併せ呑む度量が足りないように思える。日本の安倍総理然りである。今のまま世襲政治家が跋扈するようでは、国の将来はもちろんのこと、外交関係においても好転はあまり期待できない。双方に取ってお互いに極めて不幸なことである。

2014年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2777.2014年12月20日(土) 東京駅開業して100年

 今から100年前の今日、現在のJR東京駅が開業した。風雪100年と言ったらいいだろうか。関東大震災に耐え、東京大空襲を凌いで、漸く辿り着いた1世紀である。東京駅は全国の他の駅に比べて最もアピール度の高い駅である。あの一等地に駅舎は3階建て煉瓦造りでアート的に見ても格調高い。東京一極集中が叫ばれる中で、列車の出発本数は益々増え、東北本線の上野発着が一部東京駅発着に変わりつつある。一昨年その東京駅内のステーションホテルに宿泊したことがあるが、ホテルはともかく駅施設としては使い勝手は必ずしも良いとは思えない。だが、数ある駅の中の横綱格であることは間違いあるまい。

 この駅が当初からオランダのアムステルダム駅をモデルに辰野金吾の設計により建設されたということから、昨夜の前夜祭には、そのアムステルダム駅長も招待されたと聞く。確かに外観はかなり似ている。だが、私には数年前に改装された韓国のソウル中央駅の方が部分的には東京駅に似ているように思う。前夜祭には、アムステルダム駅長の他に、ニューヨークのグランド・セントラル駅長も招待されたようだが、それなら日韓関係が行き詰まった今ソウル中央駅長も招待すれば、膠着状態の日韓友好がより一層前進したのではないかと思う。

 今朝の日経紙のトップ記事は大きな見出しで「出光、昭和シェル買収へ交渉」と書かれている。企業の大型合併、吸収記事は現下の厳しい経営状況を考えさせる。石油元売り国内2位の出光興産が5位の昭和シェル石油の買収へ向けた交渉へ入ったというものである。もしこれが実現すれば、両者は国内トップのJX日鉱日石エネルギーに迫る。

 遥か以前には、これだけの大型企業の合併はとても考えられなかった。三菱銀行と東京銀行、新日鉄と富士製鉄の合併辺りから大型企業の合併がある程度受け入れられるようになった。それらの大型合併は今でも最も印象に残っているが、その後続々と企業合併が行われ、今では当たり前のようになり、「みずほ銀行」のオリジナル3行の名前すらおぼろげになって来た。株式市場の動きを見てもかつてのように安定的に値動きするのではなく、急転直下の大変動という言葉がぴったり来るような目も離せないような時代になった。

 もうひとつ大きなニュースは、近日公開予定だった「The Interview」を製作したアメリカのソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(SPE)社が大規模なサイバー攻撃を受けたことから、その映画の公開を中止することになった。この映画は、北朝鮮の金正恩第一書記を暗殺するコメディだった。公開中止についてオバマ大統領が北朝鮮への対抗策について適切な時期に相応の対策を取ると語ると同時に、この公開中止の判断は誤りだったと述べた。だが、SPEは反論し、劇場側が申し出たことであり、自分たちは精いっぱい公開するよう努めてきたと言い、どうも話が噛みあわない。だが、製作者側がハッカーとその背後に潜む北朝鮮の脅しに屈した格好になり、言論・表現の自由が侵されたことに民主国家と自由主義のリーダーを自負するアメリカ政府としては、思いがけない不愉快さと理不尽さを感じていることだろう。ややこしい問題である。

2014年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2776.2014年12月19日(金) 対照的な理化学研究所とサッカー協会の対応

 今年1月に万能細胞として大々的に発表されたSTAP細胞が、結局のところ作れないことを今日理化学研究所が公表した。当初いずれはノーベル賞ものとして華々しく発表されたが、3月ごろに細胞の作製方について疑念が投げかけられ、4月に記者会見で作成の中心人物、小保方晴子研究員が疑念を振り払う発言の一方で、以来理研は作成の裏付けをすべく検証実験を続けてきた。それが今日の記者会見で小保方氏や検証チームはSTAP細胞が作れず、理研としては検証事件を打ち切るということになった。これだけ世間を騒がせ、結果が出なかったことからこれ以上は細胞の作製は難しいと判断し、一旦発表した論文と実験成果をいとも簡単に撤回することになった。ことの是非はともかく、潔いというべきか随分あっさりしているではないか。結局大山鳴動だったということだ。

 小保方氏は辞表を提出し、受理されたという。その他に小保方氏は研究不正が認定され、懲戒処分の対象にされている。

 あれだけ学会内部からも周囲からも賞賛された研究論文が一夜明けてみるとくそみそである。理研もメンツがあり、これ以上トラブルを内包することを嫌い、処分したということだろう。

 これに引き換え、日本サッカー協会は往生際が悪い。サッカー日本代表チームのアギーレ監督が八百長疑惑でスペイン検察から告発された問題は、サッカー協会としては当分事態の推移を見守るということになった。協会としては本人から聴取した限り、疑いが感じられないという一点である。間もなくアジア杯が始まる。仮に疑念の状態のまま、アジア杯やワールド・カップの直前とか、最中にクロとなったら選手はもちろん、ファンだって溜まったものではない。

 世界のスポーツであるサッカー界で起きた不祥事に近いものと言えよう。ここはサッカー協会も疑いのある監督では選手を掌握することは難しいと考え、更に最悪のケースも想定して、思い切って監督更迭を検討してみてはどうだろうか。

 さて、今夜はセルビア大使館でセルビアで活動中のヴァイオリニスト豊嶋めぐみさんがミニコンサートを開くというのでゼミ仲間長谷川君と出かけた。先日彼女からのメールでこの催しを知ったが、

 IT関係者のセミナーの間に行うということから、外部の我々がその場にいることは難しかったのに、豊嶋さんのお招きということで大使館側と打ち合わせして観賞できることになった。

 9曲を演奏されたが、やはり傍で一流のヴァイオリニストの音色を聴くと中々居心地がいいものだ。特に、ショパン‘別れの曲’、シューマン‘トロイメライ’にはうっとりさせられた。忙しい一日だったが、これは楽しいひと時だった。

2014年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com