2804.2015年1月16日(金) 政府に地方創生ができるのか。

 昨今日本の失業率は大体4%前後を推移して比較的安定した労働市場にある。アメリカとドイツが6%、フランスは10%、イタリアに至っては13%台で街に失業者が溢れている現状である。その点では、日本は韓国の3%に次いで、世界でも安定した労働市場を確保していると言える。だが、その実態は一皮剥けば化けの皮が剥がれるように盤石なものではない。

 最も特徴的なことは、日本の労働市場は非正規雇用という不安定な雇用に支えられた労働市場から成り立っていることである。雇用されているとは言え、不本意ながらパート、アルバイト職に従事せざるを得ない人が多いのである。

 実際厚労省統計に依れば、一昨年の非正規雇用者は年齢を問わず、全雇用者のうち平均で36.7%である。労働者のうち約1/3が非正規雇用者ということになる。その一方で労働者の絶対数が不足している分野もある。その筆頭が建設業界である。建設業界では現在作業員の人手不足が大分深刻になっている。2020年東京オリンピック景気に煽られて大手建設会社は工事量が増大し、作業員の不足がはっきりしている。建設業界は報奨金を出すことまでして作業員確保に努めている。他にも関連産業としてトラック業界でもトラックの運転手が枯渇している。これは従来では考えられなかったネット通販の急速な普及により、荷物の配達量が急増し、トラックとトラック運転手が不足した結果である。コンビニやスーパーでは、その対策として輸送手段をトラックから鉄道貨物輸送や船舶輸送に切り替えることまで検討している。

 以前に比べ産業構造が多彩・多面的になり、新たに意外な業種も現われる反面、次第に消えて行く仕事も目に付く。農業の衰退と同時に農家にとって相談窓口になっていた農協が、昔の力を失い、農業の近代化、並びに発展にブレーキをかけている現状に、地方創生を唱える政府は農協のトップ機構、全国農業協同組合中央会(JA全中)の解体を決めた。

 これにより政府とJA全中の対立が一気にエスカレートし、はしなくも思わぬ形で直近の佐賀県知事選挙においても表面化した。自民党・公明党が推す候補者に対して、自民党の一部が叛旗を翻し従来の農協支援層と農業団体が別人を候補者に立てて争った結果、劣勢だった反自民派が勝利を収めたのである。政府は農協改革案を次の国会に提案し、現在の農協を改革しようとしている。このところ地方では、政府が地方と対立した選挙結果はほとんど政府側の負けとなっている。国が住民に内容を説明し、納得させず賛意を得ていないからであろう。最近の安倍政権のやり方は、ほとんどこんなパターンである。これだから困る。この先政府のやり方がごり押しで進められるようなら、安倍政権も長期政権とはならないのではないだろうか。

2015年1月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2803.2015年1月15日(木) 国民年金原資運用は大丈夫か。

 来年度国家予算が大筋決まった。総額96.3兆円である。年々雪だるま式に膨れ上がっている。国の借金がどんどん溜まる中で、こんなに大風呂敷を広げて大金を使って大丈夫なのだろうかと心配になってくる。歳入は税収が増えると予想されているとは言え、歳出にはとても及ばない54.5兆円である。歳出のうち最も嵩むのは社会保障費で31.5兆円である。少子高齢化の傾向が年々高まるとこの割合はもっと高まる。どうやって財源を補うのか、真剣に考えなければならない。

 そんな中で国民厚生年金の資産運用についても理解できない話が進んでいる。年金基金をこれまでの債権運用から株式へ切り替えるという。つまり、ノーリスク・ノーリターンからハイリスク・ハイリターンに変わるわけである。株式市場が順調ならまだ好い。だが、仮に再びリーマン・ショックのような不意打ちを食らったら肝心な国民の年金はどうなるのか。昨年安倍首相がロンドン訪問の際、記者会見でアベノミクス成長に力を注ぐので、日本の株式市場に投資して欲しいと述べたが、この発言を受けて外資は日本が政府資金を株式市場に注ぎ込むと理解した。これが政治的な圧力となって、年金を管理している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、なくなっては元も子もなくなる年金資産をリスキーな株式へ投入することを決めたのではないかと推測する専門家もいる。

 問題はこの事実自体より、このことを国民にまったく知らせず、GPIFの密室内で一部の人間だけで決めてしまったことである。しかも政府の意向を受けた形になっている。これでは独立行政法人ではなく、政府が決めたことになり、国民へ責任を果たしていないばかりでなく民主国家としての体を成さない。

 他にも政府は国民に知らせるべき事柄を公表せず、意見を聞いたり当然行うべき行為を無視して、国民を欺いたことが度々あった。あまり組織の実態について国民が詳しく知らないことを好い事に、またもや国は国民をたぶらかそうとしているのだろうか。どうも安倍政権になってから一層国のやることが信用できなくなった。

2015年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2802.2015年1月14日(水) 「大阪都構想」一歩前へ

 新宿で1年ぶりに元同僚の隅野さんと、2カ月ぶりに同じく元同僚の八木さんと昼食をとった。3人とも在職中は助け助けられながら同じ時期に同じような仕事をしていたので、話がよく合う。しばらくぶりにリラックスして同じレストランに約4時間も粘っていたので、随分邪魔者になっていたのではないかとお店に申し訳ないような気がしている。

 さて、大阪都構想が一歩進んだ。「日本維新の党」の橋下徹・大阪市長は、持論である大阪都構想実現のための、公明党との話し合いがつき、公明党が大阪都構想に賛成することになった。これにより両党で大阪府及び大阪市議会の過半数を占めることから都構想法案可決が確実と見られ、その後に住民投票を行い、住民の審判を受けることになった。

 この結果、来る5月に大阪府民と市民にとって自らが「大阪都構想」に関する意思表示をする機会が訪れることになった。ありていに言えば、自治体としての大阪が東京と同じような行政組織になるということである。これまで大阪市と大阪府がダブった行事を行う二重行政の無駄が度々指摘されていた。これを一本化して無駄をなくそうというのが、就任当初から橋下氏が主張していたことである。大阪都構想が実現すれば大阪市は消滅し、その後にいくつかの特別区ができる。どちらが優れているとは一概には言えないが、住民が決めることにより、結果責任を持つことになる。全大阪府民が5月までの間に充分自分たちの権利や義務、更には生活上の利便性などを熟慮して後顧の憂いなく住民投票に備えてもらいたいと思う。

 それにしても橋下氏のやることは、住民の意見を充分斟酌せずに、あまりに短兵急にやり過ぎることであり、その点が些か心配である。

2015年1月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2801.2015年1月13日(火) アルペンクラブ後輩の遭難死を想う。

 数日前から左眼の周辺に疼くような痛みを感じて困ったなぁと思っていた。最初は眼鏡の度が合わなくなってきたのかと思ったが、昨年4月に新しく買い替えたばかりでそんな筈はないとも思い、気分が晴れないまま、あまり長くPCに夢中にならないようにしたり、時々眼鏡を外したり無駄な抵抗をしていた。今日かかりつけの森内科で診てもらったところ、昨年来罹っていた風邪の影響か、或いは患部の場所から考えて鼻に原因があるかも知れないとの話に、しばらく風邪薬を飲んで、なお具合が良くなかったら一度耳鼻咽喉科で診てもらった方が良いとのアドバイスをいただいた。新たにいただいた薬の効果次第である。序に測ってもらった血糖値数は131だった。正常値のマックスが105だから若干高いかなぁという気がするが、それほど心配する値ではない。

 それにしてもかつては健康優良児だったことを考えると、寄る年波とは言えちょっと情けない。今体調を崩して自分のやりたいことができなくなるとは、とても耐え難いし悔いが残る。何とか早く病気を根治しないといけないと思っている。

 さて、今日沼津市にお住まいの谷口さんご夫妻から昨年12月29日付読売新聞岩手版のコラム「記者ノート2014」のコピーを送っていただいた。谷口さんの子息龍二くんは大学アルペンクラブの後輩で、わが家の2人の息子たちの家庭教師を務めてもらい、良い遊び相手にもなってくれた。小学生だった二男はスキーにも連れて行ってもらい良い思い出を作ってくれた。その彼が1995年9月ヒマラヤのシプトン・スパイアー(5850m)の岸壁上から転落して亡くなった。葬儀には妻ともども参列したが、あまりにも若く非業な死は周りに大きな悲しみを与えた。その谷口くんは87年南アルプスの農鳥岳で遭難しかかっていた、岩手県大槌町の男性を同行の友人とともに救助し表彰された。その男性は東日本大震災で92歳の母親と兄を行方不明として失った。その後大阪からボランティアで来ていた同じアルペンクラブの後輩が、その男性の手元で谷口くんのご両親から大槌町の男性へ送られた追悼集を見つけ、不思議な縁を想った。このコラムを書いたのが、同じアルペンクラブで谷口くんの同級生で農鳥岳の遭難を下山して伝えた現読売新聞盛岡支局長の丸山謙一氏である。

 このストーリーには随分偶然が重なっているが、大槌町の男性が助かったのも谷口くんが偶然傍で献身的に介護する役目を果たすことができたからだと思う。私には谷口くん自身の不慮の遭難死までの思い出しかない。夕方になるとよれよれのオートバイに乗ってわが家にやって来た。くれぐれも事故に気をつけて帰るように話したことが昨日のことのように思い出される。遭難する前にもアメリカのヨセミテ公園のハーフドームで、宙吊りになったことがある。登山好きというより根っからのロック・クライミング好きだった。今でも人懐っこく爽やかな笑顔が瞼に浮かんでくる。

 ご両親のお手紙で久しぶりに谷口龍二くんを懐かしく想い出した、心に残る新聞のコラムである。改めて谷口くんのご冥福をお祈りしたい。

2015年1月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2800.2015年1月12日(月) 母校ラグビー部ベスト8進出ならず。

 今日で2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まで、残り2020日となった。私のこのブログも2800回連続ときりの良い数字となった。オリンピックが開催される頃には、連続5000回が目前である。何とかクリアし、出きれば翌2021年の母校湘南高校創立100周年まで続けたいと思っている。

 ついては、今日は「全国的に」成人の日でもある。ところが、地方によっては公式祝賀行事とは別に今年20歳、つまり大人になった若者の不作法がしばしば興味本位に取り上げられている。最近では一部の地区では、外見上わけの分からない派手な服装で、頭髪は総天然色の大虎刈りにし嬌声を発し、他人の迷惑にはお構いなく暴れまわっている。最近ではふざけたパフォーマンスは年々エスカレートするばかりである。

 時代が変わったと言えば、そう言えるのかも知れないが、今から56年前私も成人式を迎えた。だが、浪人生活2年目で切羽詰まっていたこともあり、目先にある受験だけを考えて、遊ぶことや受験勉強以外のことに関わることなぞ考えられなかった。早く志望大学にパスしたい一念だけで必死になっていた。

 常識的な社会のルールやお行儀をお説教する是非は別にしても、私には或いは自由奔放に振る舞える彼らに対して、多分羨ましさやひがみ根性のようなものがあるのかも分からない。それにしても馬鹿騒ぎをしている彼らは全体から見ればほんのごく一部だろうが、これから大人の世界へ足を踏み入れようというのに、思慮もなく、まともな意見を主張することもなく群れをなして世間に対して悪ふざけをして存在感を示しているのはどうにもいただけない。実に嘆かわしい。

 さて、パリのテロ騒ぎは世界中を驚かせ、沈痛な気持ちに陥れた。昨日はパリ市内の犠牲者を悼むデモは、オランド大統領を始め、イギリスのキャメロン首相、ドイツのメルケル首相、イスラエルのネタニヤフ首相、ヨルダンのアブドラ国王夫妻、パレスチナ自治政府のアッバス議長らを先頭にパリ市内だけで160万人の市民が参加し、フランス全土では370万人が参加したと言われている。パリ市内のこの人出は、第二次世界大戦終戦時のフランスのドイツに対する戦勝祝い以来だそうである。当分このテロ後遺症は収まりそうもない。

 今日は久しぶりにラグビー部後輩たちの公式戦を応援に出かけた。これまで何度も応援に行ったことがある法政二高グランド(於 川崎市武蔵小杉)で、新人戦3回戦の相手は関東学院六浦高である。現OB会長の門田氏を始め、面倒見の良いOBの大石氏、名取氏のほかに前々代校長の川井陽一先生が来られたのには驚いたし、すでに校長職を辞められたのに前職高校の生徒たちを応援に来られる熱意に感心させられた。チームにも大いなるパワーを与えてくれるに違いない。

 試合は互角勝負の場面もあったが、結局フォワードの非力さと、タックルの甘さを衝かれて健闘空しく敗れた。スコアは前半21-5、後半27-7の計48-12だった。好プレイも随所に見られたが、ちょっとチョンボが多かったような気がする。川井元校長はしきりに好い試合だったと評価しておられたが、もう少しまとまれば勝てない相手ではなかったと思う。5月開催の春季大会で関東大会への出場校が決まるが、現状ではまだ厳しいような気がする。

2015年1月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2799.2015年1月11日(日) イスラム教本部はテロ予備軍を除名し、追放すべき

 昨日一応の決着がついたパリのテロ事件だが、アフリカ系の犯人と行動をともにしていた女性が逃走し、その足取りが今もって分かっていない。更にその後世界各地でテロを称賛するイスラム系の声が表面化したり、ドイツのハンブルグでは、事件の発端となった諷刺画を転載した新聞社に手投げ弾が放り投げられたりしている。このテロについては内外からいろいろな意見が出されている。私自身その中の一つの意見に与するものではあるが、それでもどうにも根本的な解決法というものが中々見つからない。

 そこで私なりにひとつの考え方を提言したい。世界中を震撼させているのは各地のアルカィーダなどイスラム過激派であるが、偶像崇拝を認めず、唯一神アラーを信じ、6信5行を実践しているのはまぎれもなくイスラム教徒一派である。これをイスラム教本部(というものがあるのかどうか)が、自分たちの教義とも目的ともかけ離れたものであると言うだけではなく、世界の人々を恐怖に陥れ生命を奪うのは、自分らの目指すところではなく不埒な残虐行為を行うのは許せないとして、彼らの自浄作用を期待し、過激派を除名、追放することが効果的なのではないかと考えている。

 世界の大宗教の中で、自分たちの論理だけを一方的に主張し、無分別に殺人事件を犯して世界中の人々を恐れさせているのは、イスラム教以外にないのではない。それほど今ではイスラム教は世界に害を降りまいていると言っても過言ではないと思う。

 イスラム教のトップに対して、どうして世界のリーダーが過激な行動を慎むようアドバイスできないのだろうか。このことがイスラム教に対して世間が疑惑と不信感で凝り固まっているのである。一日も早くリーダーは、イスラム教の支配者に対してイスラム過激派が野蛮な行動を止めるよう説得するべきではないか。

 さて、今日日経朝刊に2つのトピックスが掲載されているのが目を引いた。

 ひとつは文化欄に載っていた直木賞作家・西木正明さんの「ドミノ理論」というエッセイである。西木さんとは昨年亡くなった竹内謙・元鎌倉市長と、お互いに友人だったことからペンクラブ例会でしばしば立ち話をするようになった。「ドミノ理論」とはベトナム戦争中に転用されたドミノ論の勃興に関わるものだが、スパイを想像させながらラオスについて書かれている点が興味深かった。名前を秘しているが、ラオスで行方不明になった元日本軍人とは、辻政信氏のことである。他にもラオスには酋長の娘と結婚し、地域の実力者としてラオス軍に協力していた陸軍航空元第52飛行場大隊に所属していた岩村さんが、その後ラオスでパテト・ラオ軍が政権を握るようになって、元政府側だった岩村さんについての噂は以降一切聞かれなくなった。岩村さんについても、西木さんは知っておられるのではないかと思っている。今度お会いしたら、その辺りのことを伺ってみたいと思っている。

 もうひとつのトピックは、「東北の名峰・飯豊連峰」である。1961年6月に大学アルペンクラブの仲間5人でテントをかついで1週間ほどの山行をした。当時は、飯豊連峰へは朝日連峰と並んで、厳しい登山を目指す大学山岳部やワンダーフォーゲル部が訓練登山をしたものである。それが最近の風潮であろうか、厳しい鍛錬を求められる飯豊山への登山者の数が激減しているという。奥深い山という感じで、雪渓も多く深山という感じの懐深い山だったが、ずっと歩き続けて、地元のトラックに乗せてもらいながら、磐越西線山都駅から新潟県新発田駅へ辿り着いたことが懐かしく想い出される。それにしてもわき目も振らず、ひたすら頂上目指してタフな登山を試みたのは、この飯豊連峰が最初である。懐かしいなぁ。

2015年1月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2798.2015年1月10日(土) パリのテロは人々の心にしこりを残さないか。

 一昨日からフランス中を恐怖のドン底に陥れていたイスラム過激派の2人の兄弟が、朝起きてテレビのスイッチを入れると数時間前にすでに射殺されていた。他にも彼らと連携を取っていたと思われるアフリカ出身の過激派の男が、警察特殊部隊と撃ち合いの末射殺されて漸く事件は納まった。

 しかし、兄弟と連絡を取っていたと思われるアフリカ系の男は、その前に婦人警官を殺害し、そのうえ4人の人質を殺してしまった。兄弟が確保していた人質は幸い脱出することができたが、3人のテロ犯人の他に17人もの犠牲者を出す、近年稀に見る残忍な事件になってしまった。

 3人の犯人はそれぞれ世界中に恐怖をまき散らしているイスラム過激派アルカイーダと関係があると見られている。特に妻子を持つ兄の方は、アラビア半島イェーメンでアルカィーダの特殊訓練を受け、殺害された週刊誌編集長はアルカィーダの暗殺対象人物に指名され、兄はその指令を受けたと言われている。私自身1968年1月イギリスから独立直後のアデンを訪れ、イェーメンの環境や空気を多少なりとも皮膚感覚で知っているだけに他人事とも思えない。

 今日はテレビのニュースでも、特集番組でもこのパリ・テロ事件で持ちきりである。

 今心配されているのは、このテロ事件でイスラム教は危険な宗教で、手当たり次第イスラム教徒以外の人間を簡単に殺すと思われることと、今後移民に対する目が厳しくなり、どこの国も海外から多民族を受け入れることに二の足を踏むことになるのではないかということである。

 こうして、ごく普通に気持ちの通い合った人間同士が、少しずつ怨嗟と憎しみを増し対立が深まっていくことが心配である。

 一昨日からフランス中を恐怖のドン底に陥れていたイスラム過激派の2人の兄弟が、朝起きてテレビのスイッチを入れると数時間前にすでに射殺されていた。他にも彼らと連携を取っていたと思われるアフリカ出身の過激派の男が、警察特殊部隊と撃ち合いの末射殺されて漸く事件は納まった。

 しかし、兄弟と連絡を取っていたと思われるアフリカ系の男は、その前に婦人警官を殺害し、そのうえ4人の人質を殺してしまった。兄弟が確保していた人質は幸い脱出することができたが、3人のテロ犯人の他に17人もの犠牲者を出す、近年稀に見る残忍な事件になってしまった。

 3人の犯人はそれぞれ世界中に恐怖をまき散らしているイスラム過激派アルカイーダと関係があると見られている。特に妻子を持つ兄の方は、アラビア半島イェーメンでアルカィーダの特殊訓練を受け、殺害された週刊誌編集長はアルカィーダの暗殺対象人物に指名され、兄はその指令を受けたと言われている。私自身1968年1月イギリスから独立直後のアデンを訪れ、イェーメンの環境や空気を多少なりとも皮膚感覚で知っているだけに他人事とも思えない。

 今日はテレビのニュースでも、特集番組でもこのパリ・テロ事件で持ちきりである。

 今心配されているのは、このテロ事件でイスラム教は危険な宗教で、手当たり次第イスラム教徒以外の人間を簡単に殺すと思われることと、今後移民に対する目が厳しくなり、どこの国も海外から多民族を受け入れることに二の足を踏むことになるのではないかということである。

 こうして、ごく普通に気持ちの通い合った人間同士が、少しずつ怨嗟と憎しみを増し対立が深まっていくことが心配である。

2015年1月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2797.2015年1月9日(金) 桜島噴火の予兆に川内原発再稼働?

 このところ厳しい寒さが続いて、降雪も激しく例年に比べてかなりの積雪量があり、北海道や東北各地では公共交通機関にも相当の影響が出ている。一方南方では、鹿児島の活火山桜島に山体膨張と呼ばれる異変があり、地中深くには噴火の可能性があり、気象庁は警戒を発している。

 こういう予断を許さない自然環境下で、今年中に九州電力では2つの原子力発電所、佐賀県玄海原発と鹿児島県川内原発の再稼働へ向けた動きがあると見られている。その一つ、川内原発は桜島の近くの極めて危険な地域に立地しており、一旦桜島が大噴火を起こせばその影響が川内原発に直接及ぶことは火を見るより明らかである。原発賛成派や九州電力では、川内原発は原子力規制委員会による安全審査をパスし、地元川内市民の了解も得たとして再稼働へGOの姿勢であるが、この火山爆発の可能性、及びその影響については触れようとはしない。放射能の危険性に鈍感なのである。本当に大丈夫なのか、きちんと精査したうえで、結論を出すべきであろう。尤も原発が危険なことはその原発が事故を起こして初めて気がつくことであり、危険は決して消えるものではない。その意味でも再稼働自体極力避けるべきであると思う。

 さて、一昨日以来メディアの大きな話題となり懸念もされているパリの残忍なテロ事件について、フランスは欧米各国と閣僚級レベルの国際会議を開いて対応策を協議することを決めた。主犯と見られる2人の兄弟が未だ身柄を拘束されず、フランスは多くの捜索隊を繰り出している。過激なイスラム集団の行動に対して、純粋なイスラム教信者は一定の距離を置き、自分たちの考え方からは今度の過激なテロはまったく受け入れられないと言っている。イスラム教徒が犯した蛮行という観点から、イスラム教信者全体を阻害し、隔離させる動きに歯止めをかける良識的な常識論も出ている。

 ニューヨーク9.11同時多発テロ事件の1年前、パキスタンとアフガニスタンの国境・カイバル峠を訪れる前に買い求めた「イスラム教の本」(学研発行)に改めて目を通してみた。それによるとしばしばテロ集団と見なされる「イスラム原理主義」という言葉は、日本では比較的一般化しているが、イスラム世界ではこのような表現はされていないという。実際には分派と根源派という仕分け方があり、イスラム原理主義とはこの根源派を指す。ただ、すべてのイスラム教徒の心の内には分派の素地があり、それが表面に表れるかどうかは、その時代の政治や社会状況によると言われている。他の国々とは異なり、すべてのイスラム教徒には理想国家とか、イスラム社会の構想があるわけではなく、ひたすら唯一神アラーを信じて、六信を信じ五行を実践すれば善しとしている。

 もちろんそれなりの国家観や、理念、哲学はあると思うが、イスラム教徒には西欧社会やその他の社会における社会や国家に対する構想はないと言えるようだ。とても片手間では分かりにくいイスラム教の奥義は理解できないので、短絡的な理解に留まらざるを得ないが、少し研究してみる価値はあると思っている。

 果たして今逃走中のテロ実行犯は、どこまでイスラム教徒としての信念に基づき、イスラム教の何を実行しようとして、かくも残虐な事件を引き起こしたのだろうか。

2015年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2796.2015年1月8日(木) パリでイスラム系集団が残虐テロ

 またもやイスラム系過激派集団による荒っぽい事件が勃発した。昨日白昼パリ市内で週刊誌発行社「シャルリ・エブド」へ乗り込んできた武装グループが突如銃を乱射し、編集会議中の同誌編集長、警察官を含む12人を殺害して車で逃走した。事件発生直後現場に駆け付けたオランド大統領は、厳しく犯人を非難する声明を発表するとともに、できるだけ早く犯人を逮捕するよう警備当局に指示した。潘基文・国連事務総長を始め、オバマ大統領、キャメロン首相、プーチン大統領、安倍首相ら国際社会も一斉にこのテロ集団を非難した。

 「シャルリ・エブド」が襲われたのは、同誌がこれまでイスラム系予言者ムハンマドに関する諷刺画などを度々掲載して彼らを侮辱したと脅迫されていたことなどから報復されたものである。過去にも同社は何度も嫌がらせや厳しい仕打ちを受けている。

 すでに犯人3人の名は特定され、1人は警察に出頭した。逃走中の残る2人はパリ生まれのアルジェリア系フランス人兄弟であるが、何が彼らをしてここまで残忍な凶行に走らせたのだろうか。

 今日から3日間フランスでは国を挙げて喪に服するという。

 それにしても随分手荒いやり方ではないか。彼らは「イスラム国」とも結びついていると指摘されている。今やイスラム国によるテロが世界中の人々を不安に陥れている。当面イスラム過激派のテロが日本と直接つながる話ではないが、いずれイスラム系団体の怒りを買うような事態がエスカレートすれば、反イスラム国であろうとなかろうと、イスラム過激派集団の反撃、報復に遭遇する可能性が生まれてくる。事件現場から遠く離れた日本では、このまま事態の推移を対岸の火災視しているしかないが、どうも気持ちが休まらない。

 いずれにせよ、物騒な世の中になったもんだ。

 さて、国内では嫌な事案が発生しつつある。先日翁長雄志・沖縄県知事が上京の折安倍首相を始め、政府首脳は山口俊一沖縄・北方・科学技術担当大臣を除いて誰ひとり会わなかった。そして来年度沖縄復興予算減額を匂わせていたが、今日地方交付税検討の段階でそれがはっきりしてきた。自民党幹部は、自民党沖縄県連幹部とは会ったが、知事とは会おうとしなかった。そして、予算減額は現実味を帯びてきた。政府・自民党のあまりにも居丈高で横暴な対応には憮然とするばかりである。明らかに辺野古移転に反対して当選した翁長知事に対する嫌がらせ、否全沖縄県民に対する露骨ないじめである。どうやら沖縄県と政府・自民党が対立するような怪しい雲行きになってきた。

2015年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2795.2015年1月7日(水) オペラ・アリアを楽しむ。

 妻が旧蝋素晴らしいオペラのニューイヤー・コンサートがあると申し込んだところ、幸運にも良い席が当たったと楽しみにしていたオペラ・アリア・コンサート「華麗なるオペラ・アリアの世界」へ出かけた。妻はこのところ昨年の出版記念会以来すっかりお気に入りの和服姿で観賞した。確かにシートも「サントリーホール」1階の最前部から10列目という絶好のポジションだった。妻には得意げに、2002年にヴェローナの野外劇場でオペラ‘アイーダ’を観劇して以来の好ポジションだと自慢話をした。アリアは、現在日本のオペラ界で輝いている4人のオペラ歌手、ソプラノ森麻季、メゾ・ソプラノ林美智子、テノール水口聡、バリトン堀内康雄が唄った。

 オーケストラは梅田俊明指揮の東京フィルハーモニー交響楽団、司会兼コーディネーターは元テレビ朝日アナの朝岡聡だった。昔テレビ朝日の「ニュースステーション」で久米宏のアシスタントを務めていた懐かしい人である。話し方も上手に解説を加えながら分かりやすくナビゲートしてくれた。

 やはり一流のアリアを目の前でじっくりと生で聴くと1人ひとりが素晴らしい。その声量とテクニックに圧倒された。演目がすべて終わったが、拍手は鳴り止まなかった。アンコールをやってくれるかなと内心期待していたところ、突然オーケストラの「ラデツキー行進曲」が始まった。聴衆が演奏に拍手で合せて場内は盛りあがった。ウィーン・フィルハーモニー恒例のニューイヤー・コンサートの華やかな幕引きを思い起こさせるかのようだった。

時にはこういう本物歌手の歌声を直に聴くのは楽しいものだ。これからも時々は、機会を見つけて格調高いクラシックを楽しみたいと思う。

 さて、26年前の今日、昭和天皇が崩御された。偶々鵠沼の実家でそのニュースを耳にして、恐れ多くもその日予定されていた全国高校ラグビーの決勝戦が気になった。結局その日の優勝決定戦は取り止めになり、決勝戦へ駒を進めた大阪工大高(現常翔学園高)と茨城県代表校・茗渓学園高がともに優勝という結果になったことを思い出す。

 今日行われた今年度の決勝戦は、圧倒的な強みを発揮した東福岡高が57対5で御所実高を一蹴した。途中までテレビで観ていたが、決勝戦でこれほど力の差がつくと勝負としては興味が薄れる。東福岡高は3年ぶり5度目の全国制覇に加えて、春の選抜大会、夏の7人制大会、そして今日の全国大会を制覇して史上初の3冠達成である。決勝戦の57得点も史上最多得点である。お祝いすべきことであるが、ファンからすれば期待が空回りさせられたような気がすると言っては、優勝した東福岡高に失礼に当たるだろうか。来年度はもう少し接戦を期待したいというのが、無責任なファンの願いであり本音である。

2015年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com