6969.2026年6月12日(金) 教育制度上の男女平等・男女共学

 戦後男女平等のひとつの形が、教育制度にも男女共学制の導入によって実現されたと言える。それでも大学や短大には女子学生専門のところはかなりある。ところが、年々女子大や女子短大には、入学志願者が減り始め大学も女子学生数が減って、近年伝統あるいくつかの短大が閉校せざるを得なくなった。4年制の女子大もしかりで、学生数が減り続ける中で生き残り策を見出そうと懸命である。

 そんな中で今年度から女子大が男子学生を受け入れるところも現れた。関西の武庫川女子大が男子学生を受け入れることにしたそうだが、総合的にその狙いはうまく行くだろうか。東京の短大はほとんど姿を消してしまった。特に有名な伝統校だった東京女学館短大や、山脇学園短大も今では、付属中高が名門校の伝統を受け継いで存在している状態である。名門大学の中でも青山学院、上智大、東洋英和女学院では、短期大学部を閉鎖してしまった。一般的に短期大学部は女子大としてはこれまで、家政学部のような女子特有の学部を運営しているケースが多かったが、中には新たに理工系学部を始めたところもある。「リケジョ」という新語があるように、理系女子学生も増えつつある中で、女子大の進むべきひとつの道であるのかも知れない。

 公立、私立を問わず高校でも従来は男女別学制が多かったが、現在一部の県を除いて、すべての公立校が男女共学校になった。茨城県教育委員会に足繫く通っていた半世紀前は、名門水戸一高は男子校で、二高が女子校だった他にも茨城県には男女別学校が多かった。それが今では男女共学となり、男女別学校のあるのは、群馬、栃木、埼玉、千葉の関東エリアと宮城、島根、福岡、鹿児島の地方自治体だけになってしまった。こういう表現は適当ではないが、田舎ほど男女間の差別が今も教育制度の上に残っていると言えないだろうか。

 今年4月に埼玉県教育委員会のトップに女性の石川薫教育長が就任したが、県立高校の共学化を課題に挙げている。思い切って女性ならではの、アイディアを進めてくれるのではないだろうか。

 実は、埼玉県では名門校の名に拘る伝統校の名門県立浦和高校が、卒業生たちの男女共学反対によって今以て男子校のままである。浦和のライバル校として時によりしばしば交流している私の母校・神奈川県立湘南高校は、以前から男女共学だった。しかし、我々が在学していた1950年代は、男子が圧倒的に多く、私の同学年生は400人中、女子は僅か27名しかいなかった。1学年時にはクラス50人の中に女子は3人しかいなかった。その3人のひとりが一昨年文化勲章を授賞した中西準子さんである。今年は全校で男子622人、女子は452人となり、今ではほぼ男女同数に近づいている状態である。

 これからの傾向は分からないが、男女共学は男女同権を基本とするシステムであるだけに、共学校が増えるよう県教育委員会はもっと積極的に行動すべきであると思う。

2026年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com