6968.2026年6月11日(木) 皇室典範改正に消極的な政府案

 去る8日のブログにバルセロナのサグラダ・ファミリア教会について取り上げたところ、昨日テレビのNHK「クロ現」とニュース・ウォッチ9で、また朝日夕刊には1面に大きく扱われ、私の書いたブログも随分タイミングが好いなと思った。実は10日は、サグラダ・ファミリアの天才建築家アントニオ・ガウディの没後100年目の命日だったのである。当日現地ではローマ教皇をはじめ、スペイン国王フェリペ6世臨席のもとにサンチェス首相ら政府要人も参列し、ガウディの偉業と平和への祈りがささげられて、大規模な「イエスの塔」落成式と厳粛にミサが行われたと分かり、テレビでは一部生中継された。埼玉県川越市のスペイン料理店では、店内のサグラダ・ファミリア風の飾りつけなどを紹介していた。今夜もNHKで夜10から特別番組が予定されている。正にサグラダ・ファミリアさまさまである。

 3つのファサードのうち、残る正面入り口の「栄光のファサード」建設が進められ、全体としての完成は2035年ごろと考えられている。

 さて、昨日衆参両院の正副議長が、皇室典範改正の意見を立法府の総意として取りまとめたようだ。ポイントは、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ、②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える、の2つの案を認めた。配偶者と子に皇族の身分を付与するかという点については、言及を避けたらしい。戦後長い間皇室典範については、手を加えられなかった。今日性急に皇室内部の問題について、注目されるようになった理由は、現在の皇室、皇族には男性が数少なく、ほとんどが女性であり、男子が継承することを基本とするとの皇室典範からは、益々この傾向に拍車がかかる。それが故に、このところしきりに女性天皇問題が浮上している。今も「愛子天皇」とイメージ上の「天皇陛下」を表している表現をしばしば見る。現状の憲法2条、及び皇室典範上では、秋篠宮家の悠仁様が順位的には、父上でもある秋篠宮様が天皇即位1番に次いで、2番目の序列にいる。本音としては皇室問題で波風を立てたくない政治家としては、このままそっとしておきたいのだろう。

 しかし、愛子様がイメージ的にも天皇として大きな問題はないということや、国民から女性天皇の賛否を問うと、7割ほどが女性天皇賛成である。保守的な高市首相としては、前記皇室典範意見書に、女性天皇に触れることは避けたかったのではないか。この案では、大きな変化はない。少しは男子皇族が増えるということはあるにせよ、女性天皇の誕生を望んでいるようには見られない。

 今から20年ほど前、まだ悠仁様がお生まれになる前までは、現状後継者は秋篠宮様ひとりとなり、天皇制もぐらつき出し、女性天皇誕生の唯一のチャンスだったと思う。だが、悠仁様のご誕生により、皇室典範第1条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」の通り、男系天皇制は守られたようだ。これで女性天皇制議論は、たちまち消えてしまった。恒久的な問題ではなく、その場しのぎのものとなるか、また数十年後に同じ問題に悩むことになるだろう。

2026年6月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com