6958.2026年6月1日(月) 地図の見方にもいろいろ

 今朝「天声人語」に目を通し、こんなことも国際会議の場で議論されることもあるのかと思った。アフリカから地図使用に関する要望があるそうである。今や普遍的となった世界地図のメルカトル図法が、案外国によってはマイナス面が多いことを知った。それは地球が球形であり、それを平面図に正確に表すこと自体が難しく、平面図では赤道から南北ともに遠隔の国ほど、実際の国土より大きく描かざるを得ないという難題である。それは幼いころより感覚的には知っていたが、正確に比較しようと考えたことはなく、アフリカの人々の気持ちを理解していなかったということになるのかも知れない。

 実は、西アフリカのトーゴが9月の国連総会において、メルカトル図法の地図を使用しないよう求める決議案を提出するというから珍しい提案もあるものである。トーゴは代わりに実際の面積が反映される「イコールアース図法」を利用するよう求める。実際現在使用されているメルカトル図法は、南北の極点に近づくほど実際の面積より拡大される。極端な例として、アフリカとデンマーク領のグリーンランドをメルカトル図法で比べて見ると一見して、ほぼ同じくらいの面積に見えるかも知れない。ところが、アフリカ大陸の面積は約3,037万㎢、グリーンランドは約216万㎢で、実際にはアフリカ大陸が14倍以上も大きいのである。これが、アフリカがとかく軽視されがちになる理由のひとつにもなっていたようだ。駐日トーゴ臨時代理大使は、世界中で「イコールアース図法」を利用することは、アフリカ人の誇りを取り戻す運動だと語っている。

 小中学校でも現在使用されているメルカトル図法のプラス・マイナス面をしっかり教えることが大切で、同時に地図もさることながら地球儀の見方を正しく学ぶことも重要だと思う。トランプ大統領がグリーンランド併合を考えたのも、彼には常識人よりグリーンランドが大きく見えたからだろう。

 国土が大きければ、力が強いように誤解している政治家が多いが、それが戦争を引き起こす大きな原因である。言うまでもなく今日の世界の強大国の指導者たちの言動である、アメリカ、中国、ロシアはいずれも広大な国土を所有しているが、更に領土を広げようと常々考えている。人間の欲望はまったく切りがない。大きな国土では、いずこも独裁者風情の権力者が大きな顔をしている。

 ところで、昨日天覧試合だった早慶2回戦で母校慶應が敗れたことについて、自分自身のやりきれない気持ちを書いたところだが、幸いにして今日行われた早慶3回戦は、3-0で母校が勝ち、5年ぶり41回目の優勝を飾ることが出来た。昨日の天覧試合で勝っていれば、気分はずっと良かっただろうに、こればかりは実力を冷静に受け止め納得して素直にその結果を受け入れるべきだと思っている。それでも昨日は久しぶりの早慶戦に興奮しながらも落胆したが、取り敢えず今日優勝できたことを素直に喜びたいと思う。

2026年6月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com